屋根は家を建てるにあたり最も重要な部分といわれています。瓦や金属屋根のほかに、「アスファルトシングル屋根」というものがあることをご存じでしょうか?
アスファルトシングルで塗装された屋根は防水性に優れ、複雑な屋根にも対応できる屋根材です。あなたの家にも導入してみてはいかがでしょうか。
目次
アスファルトシングルってどんな屋根?
アスファルトシングルとは、カナダで開発され100年も前から利用される屋根材です。
日本での使用率は1割に満たない程と少ないですが、アメリカの家屋は約8割がアスファルトシングルに塗装された屋根であるともいわれています。
ガラス繊維でできていて、表面に砂粒を吹き付けて着色するのが一般的で、ゴムのシートのように柔らかいため、複雑なデザインの屋根などにも対応することができます。
そのためDIYなどで用いられることも多くなりました。
この屋根を用いる利点は、コストダウンになることです。瓦の屋根と比較すると2割程度まで抑えられます。また、軽量なことから施工も簡単です。
防水シートが用いられているため、防水性に優れ、ゴムのような材質から雨音などの防音性も高くなっています。
注意点としてあげられるのは、接着には釘と専用のセメントを利用する必要があり、材質が軽量なため強風などに弱く、接着面が剥がれてしまうこともある点です。
剥がれかかった部分を放置してしまうと、そこから雨が侵入し雨漏りの原因になってしまうため、日ごろのメンテナンスが重要になります。また、防火性が低いため、防火地域など一部のエリアでの使用が出来ない場合があり、確認が必要です。
アスファルトシングルの主な劣化症状
一番注意が必要なのは剥がれです。接着剤を用いて施工を行っているので、接着剤の劣化による剥がれに要注意です。
また、砂粒を吹きかけているため、色落ちや石落ちが発生することがあります。少し色が落ちている場合には、早急な修繕は必要ありませんが、下地が見えてくるような状態であれば注意が必要です。
アスファルトシングルに塗装された屋根でも、素材自体が軽量でできているので下地が見えるほどの劣化の場合、風が吹くたびに煽られることが心配されます。台風はもちろん、強風によって破損や剥がれてしまうこともあるため、業者さんに点検や補修を依頼するのがおすすめです。また、下地が完全に見える状況になると、そこから雨水が入り、雨漏りの原因になってしまうため、早急に修理を行いましょう。
アスファルトシングルの補修方法
劣化などにより補修が必要になった場合、プロへ依頼するのがおすすめです。
接着剤を使い施工を行うため、圧着が弱いとすぐに破損や剥がれを起こす危険があります。状況に応じて対応するのが賢明です。修繕方法が3通りありますので、詳しく見ていきましょう。
再塗装
吹き付けた砂粒が剥げている、汚れや色あせがひどい場合は保護をするためにもアスファルトシングルへ再塗装が必要になります。
その際は、屋根材と屋根材の隙間に入った塗料を完全に乾かす「縁切り」という作業が必要です。任せた業者さんがしっかりと行ってくれるかを事前に確認しておくのが得策でしょう。
カバー工法
カバー工法とは、現在使用している屋根材を剥がさずに重ね葺きを行うことです。撤去する手間と廃棄する屋根材を出さずに行えるため、費用が抑えられます。
屋根材が二重になるというメリットがあるため、更に安心できる方法です。
葺き替え
劣化した屋根材を撤去し、新しく張り替えを行います。
張り替えの際は、下地の劣化や補修の必要などもしっかり確認したうえで張り替えを行うため、事前に細かな見積もりなどを含めて業者さんと相談するのがおすすめです。
アスファルトシングルに適した塗料
アスファルトシングルを塗装する際、塗料の種類に注意が必要です。
塗装は水性塗料を使用して行います。油性塗料を使用してしまうと、屋根材の成分が溶け出してしまうため、水性塗料で行います。
一般的な水性塗料では、フッ素やシリコン、ウレタン、アクリルがあります。
選ぶ塗料によってコストも変われば、耐久性なども変わってくるため、どれを選ぶかしっかり相談するのがおすすめです。参考までに、現在ではコスト面や耐用年数を考えるとシリコンを利用する人が多いようです。
アスファルトシングルの塗装工事について
アスファルトシングルの塗装を行う際は、高圧洗浄でカビやコケの汚れをしっかり落とします。その後、下地の調整や必要によっては補修などを行います。準備がしっかり整ったら塗装に進みます。基本は3度塗りで行われ、下塗り、中塗り、上塗りの流れで塗装します。
基本的に業者さんの人数や屋根の広さにもよりますが、早ければ2日から2週間前後で塗装は可能でしょう。天候に影響を受けることがありますので、業者さんと相談して調整を行うのが安心です。
塗装の費用は、選ぶ塗料によって価格には差があります。
一般的なシリコン塗装では1㎡あたり約3,000円、フッ素塗装では約4,000円、ウレタン塗装は約2,000円と比較的コストは控えめです。
定期的に点検を行い、必要であれば早めにメンテナンスするのがおすすめでしょう。
まとめ
屋根材であるアスファルトシングルや塗装についてお伝えしてきました。
アメリカやカナダではよく用いられているアスファルトシングルです。さまざまな利点と注意点を踏まえ、家を建てる環境や気象条件も含め、取り入れてみてはいかがでしょうか。
家を建てるうえで重要といわれる屋根について、しっかりと理解し、大満足のマイホームを作りましょう。
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