普段は目立たない場所にある雨樋(あまどい)。実は、家屋にとってなくてはならない存在であることや、壊れたままにしておくといけないことはご存知でしょうか。
「壊れたままにしておくのは確かに心配だけど、どう直せばよいか分からない」、とお困りの方は多いと思います。
今回は雨樋の外し方や交換方法などについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
雨樋が劣化したら。
雨樋は場所や見た目から地味な印象を受けがちですが、雨樋が劣化してしまった場合や破損してしまった場合はどのようなことが起こるのでしょうか。雨樋の外し方を確認する前に、まずは役割や劣化したときの見分け方についてご紹介します。
雨樋の主な役割は、屋根に降った雨水を溜め、地面に流すことです。雨樋が無い場合、屋根から流れ落ちた雨水はそのまま外壁を伝ってしまうこととなります。壁を雨が濡らし続けると、湿気により壁が劣化してしまったり、雨風が壁を浸食してしまう可能性があります。
実は雨樋は、家屋において非常に重要な役割を果たしていたのですね。故障に気付きにくい箇所ではありますが、雨樋は壊れやすいものなので、こまめな点検を心がけましょう。
今からでも出来る簡単な故障のチェック項目をご紹介します。もし下記の点で気になったところがあった場合は、修理を検討してみましょう。
①設置年数が長い
雨樋はプラスチック製品であることが多いです。一般的なプラスチックの寿命は20~30年程度とされています。設置してから長期に渡って点検していない場合は、雨や風の影響で劣化している可能性が高いため、上記の年数を参考にして点検してみましょう。
②割れや剥がれがある
雨樋の割れや剥がれは特に継ぎ目の部分に発生しがちです。これを放置しておくと更なる破損が起きる上、家屋の劣化にもつながります。一部なら応急処置も可能ですが、設置年数が長く破損が多い場合や、雨樋が金属製の場合は業者に修理を依頼することをおすすめします。
③曲がっていたり、ゆがんでいる
雨樋は強い風や雪などの影響で曲がってしまうことがあります。古い雨樋ですと曲がりを直そうとする際に、割れなどの破損を引き起こしてしまうかもしれません。曲がりやゆがみのある場合は雨樋全体を修理するか、取り替えると良いでしょう。
気になるポイントはありましたか?上記であげたような劣化がみられる場合は、修理や交換することをオススメします。劣化箇所がいくつも見られるのであれば、業者に相談するかご自身で雨樋の全交換をする必要があるかもしれません。
次の章では、雨樋の交換を自分で行う際に必要なものについてご紹介します。
雨樋に必要なもの
雨樋の取り換えや修理を行うにあたって、まずは必要な工具や材料を揃えましょう。業者に依頼する方法が一番簡単ではありますが、自分で修理したいという方は下記の工具や材料が必要になるので、参考にしてみてください。
・足場(2階の雨樋工事の場合。1階の場合は脚立やはしごを利用する)
・電動ドライバー、パイプ用ノコギリ、くぎ抜き、ビス、コーキングなどの工具
・雨樋用の接着剤・テープ
・新規に取り付ける雨樋(既存の雨樋と同じメーカーのものがオススメです)
雨樋修理に使う大半の商品はインターネットかホームセンターで手軽に入手できることが多いため、作業の際には一通り揃えておきましょう。
雨樋は場所によっては高い場所にあるため、注意して作業しなければ事故につながってしまう恐れがあります。自分で修理を行う際は、くれぐれも安全第一で作業しましょう。
材料を揃えたら、雨樋の外し方や交換方法について確認していきましょう。
雨樋の交換方法
ここでは雨樋を交換する際にしなければならないことについて、簡単にご紹介します。自分で雨樋を修理しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
・作業をする前に
作業道具や素材が用意出来たら、まずは補修をしたい場所に足場またははしごを設置します。この際、安全を確保するために必ず両手が使える状態にしておきましょう。
・既存の雨樋の撤去・金具の付け替え
劣化した既存の雨樋を取り外します。その後くぎ抜きを使って金具を外し、空いた穴をコーキングやパテなどで埋めます。新しい金具は、もともと古い金具が付いていた場所から2~3cmズレた場所に取り付けるようにすると、軒先にかかる負担を分散することができます。
・新規の雨樋を設置する
古い雨樋の撤去が完了したら、新規で設置する雨樋を用意します。必要な寸法を測ったら、その長さに合わせて新品の雨樋をノコギリで切りましょう。複数ある場合は「軒継手(のきつぎて)」と呼ばれるジョイントの役割をする部品を使って、雨樋用の接着剤で接着します。
設置の際には雨樋の傾斜がとても大切になってきます。これが不完全だと、雨水が流れにくいなどの不備につながるため、取り付けの際はしっかり傾斜を合わせましょう。
簡単ではありますが、雨樋の交換方法についてご紹介しました。
交換作業は、工具を使用した作業があるためDIYの技術が必要になってきます。雨樋の外し方や取り付けに不安のある方は業者に相談するのが無難かもしれません。
雨樋交換の注意点
ここまで雨樋の外し方や交換の方法についてご紹介してきましたが、作業に当たって注意しておきたい点が2つあります。
1つ目は高所の危険です。上記でもご紹介しましたが、箇所によっては落下すると危険な高さで作業をしなければならないため、十分な安全対策がとても重要です。
2つ目は傾斜をつける際の作業。取り付け作業の中でもこの作業は難易度が高く、失敗してしまうと排水不良などの更なる故障につながってしまいます。
高さの危険に関しては数回にわたってお伝えしましたが、事故は起こってしまってからでは遅いので、作業の際は綿密な計画と対策を心がけましょう。
まとめ
本コラムでは雨樋の外し方や役割、交換の方法についてご紹介しました。雨樋は雨水の流れをコントロールするうえで非常に重要な部位です。長年にわたって風雨を受け続けるため、雨樋は負担がかかりやすく、定期的なメンテナンスや交換が必要となります。
「雨樋についてよくわかったけれど、自分で修理するのは不安……」と思われた方は、業者に連絡してみることをオススメします。プロの目で点検してもらうことで思わぬ故障が見つかるかもしれませんよ。
陰ながら家屋を支える雨樋。しっかり修理・点検をして、快適な暮らしを送りましょう。
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