マイホームを建てる予定のある方は、どんな屋根材にするか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。屋根材によって家の雰囲気が変わるので、慎重にならなければなりません。
さまざまな種類の屋根材がありますが、とくに日本の住宅でよくみかけることの多い屋根材の一つが瓦です。しかし瓦はどうしても古い家に多いイメージで、耐久力など詳しく知っているかたは少ないかと思います。
そこで今回は日本瓦について詳しくご紹介していきます。メリットや特徴などを理解することでしっかりと屋根材選びができるかもしれません。
目次
日本瓦と和瓦って同じもの?
瓦の種類でよく日本瓦と和瓦という言葉を耳にすると思います。これらの違いはなく、二つとも全く同じものです。文章のニュアンスなどに応じて、この二つの言葉を使い分けているようです。
J瓦とも呼ばれている
実は日本瓦の正式名称はJ形瓦といいます。昔からJ瓦と呼んでいたわけではなく、1996年にJIS(日本工業規格)の改定で、J形と名前を付けらました。
このJ形は日本人が開発した瓦の形状なのでJapaneseという意味だといわれています。つまり「J瓦」も「日本瓦」も「和瓦」もすべて同じ意味なのです。
日本瓦とセメント瓦の違いとは
瓦の中でもよく日本瓦のほかにセメント瓦というものがあります。では、日本瓦とセメント瓦にはどのような違いがあるのでしょうか?
・日本瓦
瓦自体の耐久度は高く、瓦そのものの定期的な手入れなど、あまり必要はありません。しかし、下地の漆喰部分は雨風や自然災害などによって劣化していくこともあり、一般的には30年ほどで全面的な葺き替え(ふきかえ)をした方がいいといわれています。
・セメント瓦
セメントに砂などをまぜて形をつくり、最終的に表面に塗装したものがセメント瓦です。日本瓦よりも割れやすく、防水性がありません。そのため、しっかりとした塗装をしなければなりません。また約10年を目安に塗装の塗り替えが必要となり、約20年で全面葺き替えの検討をしなければなりません。
日本瓦のメリットとデメリット
日本瓦は耐久性が高く、屋根材に取り入れたいと思っているかたも少なくありません。しかし、しっかりとメリットとデメリットを知る必要があります。
メリット
・高耐久で寿命が長い
瓦は、高温で焼いて作られている焼き物です。そのため、夏場の直射日光などの熱にも強く、雨にも打たれ強いです。
・色持ちがいい
瓦は色あせも少ないです。瓦には釉薬(ゆうやく)という瓦などの焼き物を作るとき表面にかける薬を利用しています。この、釉薬を使うことによって水の吸水性を防ぐだけでなく、瓦を割れにくくする効果もあります。
・断熱性の高さ
金属に比べると土は断熱性が高いといわれています。瓦も土でできているため、厚みもあることから断熱性に優れた屋根材です。
また、瓦屋根は瓦同士が重なっているためすき間があります。このすき間が空気層となり、外の熱が伝わりにくい構造となっています。そのため、湿気がこもることなく、夏は涼しくなり、冬は暖かな家となります。
デメリット
・他の屋根材と比べて重量がある
日本瓦は一枚およそ2~3kgの重さがあり、他の屋根材と比べても非常に重いです。また、たくさんの瓦を屋根に並べていくので、その分家全体の負担も大きくなってしまいます。
家の重心が高くなるため、瓦の重さに対して、建物が軽いと家全体のバランスが悪くなり地震などで瓦が割れてしまったり、家が倒壊してしまうおそれがあります。
使う屋根材が日本瓦の場合は建物とのバランスをしっかり考えなければなりません。
・他の屋根材と比べて費用が高い
日本瓦は専門の技術者によって作られています。そのため、他の屋根材と比べても時間がかかるのでその分費用もかかってしまいます。
また先述したとおり、日本瓦を支えるための家の基礎部分もしっかりと工事しなければならないので建築費も高くなります。
日本瓦に葺き替えをするときは業者としっかり相談を
屋根の葺き替えは、全て取り替えて新しいものになります。そのため屋根自体は最新のものにリセットされるので、再び家を守る屋根の役割を果たすことができます。
しかし瓦をすべて取り替える分、それなりの費用はかかってしまうので業者さんとしっかりと相談をする必要があります。
自宅の瓦が日本瓦の場合は、部分的に瓦が割れていたり、一部だけ修復が必要なときがあります。そういったときは全面葺き替えする必要はなく、部分補修や差し替えといった方法もあります。部分補修は施行面積が小さく、差し替えは瓦一枚から交換できるので、屋根全体の葺き替えに比べると費用を大幅に下げることができます。
瓦の重量と建物のバランスが重要
瓦は重く、地震などにも弱いということを聞いたことがあるかたもいるかと思います。しかし実際は、地震による倒壊の原因は屋根の重さではなく、建物そのものにあることが多いようです。耐震性が高い建物にするには、家の骨組みや構造などが重要といえます。
そのため家の耐震性が低ければ、いくら軽い屋根材であっても倒壊の危険性が高くなってしまうのです。瓦が重くても建物全体とのバランスが取れていれば地震にも強い家になるのです。
まとめ
日本瓦は重量がありますが、非常に耐久性の高い優れた屋根材で、セメント瓦と比べても耐用年数が長いため非常に魅力的です。
屋根の不具合がどのような場所でどれだけの補修が必要なかで修理方法は変わってきます。しかし、自己判断だけでは難く、自分では修理することが難しいのが瓦です。
そのため、不具合を感じたらすぐに業者に連絡をし、どうしていくかを慎重に考えることが重要です。
瓦工事できる業者や料金
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