瓦は50年~100年もつといわれる、非常に耐久性に優れた屋根材です。しかし、台風の雨風に耐えられず、瓦が落ちてしまうことも多く見受けられるものです。
瓦が落ちた際には、たとえ1枚であってもすぐに修理をしておきましょう。今回は瓦が落ちたらすぐに修理をするべき理由や、修理するうえで知っておきたいことを解説していきます。
目次
台風で瓦が落ちたら放置せずに対処を!もし放置すると…
台風で瓦が落ちたという話は、近所で聞いたり、ニュースで目にしたりする機会も多いでしょう。しかし、いざ自分の家の瓦が落ちたとして、費用や被害の規模などを考えて、修理しておくべきなのか悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、1枚でも瓦が落ちた場合、放置せず、すぐに対処をしないと大変なことになってしまうかもしれないのです。
雨漏りが発生する
瓦が落ちることによって、まず二次被害として雨漏りが発生することが考えられます。瓦が落ちた部分から入った雨風は、野地板や垂木といった、屋根の下地になる木材へしみ込んでいくのです。
しみ込んだ水分は、そのまま家の中へつたっていき、やがては雨漏りを発生させてしまいます。根本的な原因である瓦の欠損を直さない限り、この雨漏りは続くことになるでしょう。
屋根の損傷が広がってしまう
瓦が落ちた部分には雨風が入っていきます。屋根の中に入っていった水分は屋根の下地になっている木材にしみ込んでいき、やがては屋根を腐らせてしまうことになるかもしれません。屋根の腐食が進むと自らの重さに耐えられなくなり、最終的には屋根が崩壊して重大な事故につながるおそれがあります。
また、瓦はひとつひとつがそれなりの重みをもって重なりあっているため、1枚落ちるだけでも全体のバランスが大きく崩れてしまいます。このバランスの崩れによって屋根の崩壊が起こることもあるでしょう。
ほかにも、次の災害が起こった場合に、瓦が欠けて弱くなっている部分からさらに破損していく危険性もあります。一見小さな被害であろうと、これらの大きな二次被害へとつながるまえに、修理しておくべきなのです。
瓦が落ちた部分の修理は業者にお願いしよう
瓦が落ちた部分を修理する際、自分で修理できないものかと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分で屋根の修理をするのは、決しておすすめできることではないのです。
業者にお願いしたほうがいい理由
当然ですが、屋根の修理は高所での作業になります。そのため、まずそれだけで落下による怪我のリスクがあります。また、瓦は非常に滑りやすく、そして割れやすいものです。瓦の上での歩き方をわかっていないと、自分で瓦を踏んで割ってしまったり、足を滑らせて落下してしまったりすることもあるでしょう。
たとえ作業ができたとしても、なかなかプロのクオリティにはかなわないものです。苦労して修理したとしても、すぐに同じ個所が落ちてしまうこともあるかもしれません。そのため、瓦の上での作業に慣れており、なおかつ確実な仕事をしてくれる屋根修理業者に依頼をするのが、あらゆる意味でベストだといえるのです。
業者にお願いするとどれくらいの費用がかかるのか
業者に修理を依頼するとなると、どうしても気になるのが修理の費用ですよね。昨今では、瓦1枚の修理から受け付けてくれる業者も多くあります。瓦が落ちた部分を補修する場合の料金は、1万円~5万円ほどに設定されているようです。
値段は交換する瓦の枚数によって変わるほか、足場の有無によっても異なります。ほとんどの現場では屋根に登るために足場を組む必要があり、足場の費用だけで30万円ほどになることもあるようです。また、瓦の部分的な補修以外にも何か修理する必要がある場合は、ここからさらに料金が加算されていくことになるでしょう。
100万円以上の費用がかかることも珍しくない屋根修理においては、安い金額とはいえ一般的に見れば高額な費用です。金額を知って躊躇してしまう方も多いでしょう。しかし、場合によっては修理費用を負担せずに、屋根修理が依頼できるかもしれません。
台風で瓦が落ちたのならその修理費用はかからないかも!?
ほぼすべての住宅には、火災保険が掛けられています。住宅が火災で被害を受けた際は、火災保険が適用されて補償を受けることができますが、火災保険はそれ以外にもさまざまな自然災害に対して適用することができるのです。
雪災や雹災のほか、台風による風災にも火災保険は適用できます。火災保険による補償を受けられれば、そこから屋根修理の費用もまかなうことができるでしょう。しかし、火災保険の風災補償は、どのような条件で適用されるものなのでしょうか。
火災保険の風災補償が適用される条件
風災の補償に限らず、火災保険は「自然災害によって受けた被害」に対して適用されるものです。台風の風によって瓦が落ちたケースのほか、風で飛ばされたものが屋根にあたって破損したケースでも適用することができるでしょう。
逆に適応できないケースというのは、人的な要因による破損があった場合です。経年劣化が根本的な原因になっている場合は、早めに対処をすれば防ぐことができた被害とみなされ、火災保険が適用されない場合があります。
また、以前の台風などで既に被害を受けていながらそれを放置しており、被害が拡大してしまったという場合も火災保険は使えないかもしれません。こういった適応できないケースはいくつかありますが、よほど劣化が目立つ場合でもなければ火災保険は適用されるようです。何にせよ、まずは契約している保険会社に、一度相談してみるべきでしょう。
火災保険を申請時の手順について
火災保険は自分で申請をして、補償を受けるものになります。そのため、申請の手順について知っておく必要があります。申請をするまえには、まず修理業者に瓦が落ちた箇所の破損状況を調査してもらい、そのうえで料金の見積書を作成してもらいましょう。
業者による調査をしてもらったら、今度は保険会社に電話で問い合わせて申請をしてください。ここで保険会社に被災内容をおおまかに伝えたら、今度は申請に必要になる書類を用意します。火災保険の申請に必要になるのは、以下の4つの書類です。
・保険金請求書
・事故状況説明書
・見積書
・被害写真
このうち自分で記入して用意する必要があるのが、保険金請求書と事故状況説明書です。どちらも特別な知識は必要なく書けるものですので、とくに記入するうえで困る項目はないでしょう。
これらの書類が提出できたら、保険会社が外部から手配した鑑定人によって被災状況や被災額の査定が始まります。被災額と保険金額が決定したら、被保険者のもとへ補償金が支払われることになります。
申請から保険金の支払いまでは、早くても2週間以上の期間があります。申請を早めに済ませておくことで、より早く保険金を受け取ることができますので、ひとりで悩まずに、まずは修理業者に相談するところから始めてみましょう。
まとめ
台風などで瓦が落ちた場合、瓦が落ちた箇所から雨風が入り込み、屋根の下地になっている木材のほか、壁や柱までをも腐食させていってしまいます。
そうなると、雨漏りが発生しやすくなるほか、最悪の場合家の崩壊につながる危険もあります。そのため、瓦が落ちた場合はすぐに業者に依頼して修理をするべきです。
台風などの風災による被害は、条件を満たしていれば火災保険が適用されるため、補償金から修理費用をまかなうことができるでしょう。ただし、実際に保険金を受け取るまでには早くても2週間以上の期間があるため、早めに修理の見積りをとって申請をしておくのをおすすめします。
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