解体工事をする際には、事前に確認すべきことが多くあります。これといった計画もたてずに解体工事を進めてしまうと、思わぬ壁に当たってしまうかもしれません。解体したものの建て替えができなかった、そもそも重機を使った解体ができなかったという問題が出てくる可能性があるのです。
解体工事をスムーズに行うためにも、道路幅の考え方や調べ方、解体工事で利用する重機の大きさを確認しておきましょう。工事前に確認しておくと安心できる情報をご紹介していきます。
目次
解体工事に必要な道幅とは――建て替えができない土地とは
解体工事では重機や車両が出入りすることがあるため、道幅があるかどうかはとても大切になってきます。使う重機によって必要な道幅が変わってくるので、事前に確認が必要になります。せっかく解体工事をしても建て替え工事ができないケースもあるので、注意が必要です。
大きく2つの項目が影響してきます。
接道義務
「幅4m以上の道路に、2m以上敷地が接していなくてはならない」というのは建設基準法が定めています。これに当てはまらない場合は、建て替え工事ができないということになります。ただし、例外もあるので各自治体に問い合わせてみるといいでしょう。
みなし道路とは
そもそも接している公共道路が4m未満という事例もあります。この場合に対応すべく、『みなし道路』というものが存在します。セットバック(道路の境界線を後退させること)を行うことで道路幅を4mに変える方法をとります。みなし道路にするには、いくつかの条件があるので事前に確認が必要です。
建て替えが目的の解体工事では、事前に確認すべきことがいくつかあるのですね。次の章では、解体工事でキーとなる道路幅の調べ方を見ていきます。
道路幅を正確に調べる方法
市町村によっては、道路幅の情報をホームページで公開していることもあります。ご自身で手軽に調べたいというときは、活用してみるといいでしょう。
公開していない市町村や、道路の詳細が記載されていなかった場合は、役所に直接問い合わせてみましょう。道路によっては資料が保管されていることがあります。
道路幅の調べ方として自分で測る方もいるかもしれませんが、正確さにおいて不安が残ります。敷地と道路の境界線がはっきりしないことも多いからです。正確な道路幅を知るためには、市町村で保管されている資料の確認と、業者による現地での正式な計測が大切です。
解体工事に必要な重機や車両の大きさを知ろう
道路幅の調べ方を見たところで、次は解体工事の中身について話題を変えていきましょう。解体工事では、どれくらいの大きさの重機や車両が必要になるかご存じでしょうか?ここでは一般的な住宅を解体する場合を例に挙げてご紹介していきます。
一般的によく使われる大きさは、全長6m程度、全幅2.2mほどの重機です。木造住宅の解体で使われるサイズです。鉄骨造やRC造などより強固な建物を解体するときは、さらに大きな重機が必要です。
反対に、狭い土地での解体になる場合などは、小回りがきく比較的小さな重機を使用することもあります。
搬入経路を確認しよう
利用する重機の大きさを確認したら、搬入経路の確認もしていきます。家の前の道幅だけでなく、そこにいたるまでの経路の道幅も確認しておくことが大切です。
搬入経路はすべてを確認することがポイントです。幅が許容範囲でも、狭い曲がり角がある場合は重機の全長によっては通れないこともあります。道路幅の調べ方を確認するときは、搬入経路の確認まで考慮しましょう。
もし搬入ができなさそうだという判断になった場合は、重機の大きさの見直しから必要になることもあるでしょう。
手壊しや手運びでできる解体工事もある
「道路幅の調べ方を考えたり、重機の大きさを考慮したり……。解体工事って意外と大変!」と感じた方も多いでしょう。そこで、手壊しの解体工事もあるということを知っておいてもいいかもしれません。
手で壊し、手で運ぶ解体工事なら、道幅や車両を考慮する心配もなくなります。また、道幅が狭く重機の搬入ができない場合も、手壊しの解体工事を行うことになります。そのほか、面している道路との高低差が大きい、道路が階段状になっているなど、土地の環境によっても手壊しの解体が選ばれることもあります。
手壊しの解体工事では、手に収まるチェーンソーなどの工具を使って作業を進めていきます。廃材は一輪車などを使って広い道路まで運び、そこからトラックで運ぶという方法がとられます。
どんな条件なら解体工事は安くなる?
手壊し・手運びの解体は、上で紹介したのを見るとわかるようにとても手間のかかる作業になります。人の手による作業は、どうしても費用が高くなりがちです。
通常の解体工事のように重機でどんどん解体していく作業と比べると、なんと2~3倍の費用がかかるといわれています。作業員の数を増やしたり、工期が伸びたりすることが原因です。
しかし道路幅の調べ方で正確に調査した結果、どうしても重機が入ることができないという結論にいたるかもしれません。その場合は完全手作業の施工ではなく、小型の重機を取り入れることで少しでも費用をおさえる方法もあります。
解体工事のコストを安くできるかは、重機を利用できるかどうかが関わってくるのですね。
まとめ
解体工事を行うまでには、さまざまな注意点があることがわかりました。「解体工事をしたものの、建て替えができない」「解体工事に必要な重機が搬入できないことがわかった……」このような失敗を避けるためにも、道路幅の調べ方を知っておくことが大切です。
道路の幅は、解体工事において重要なポイントです。解体工事の仕方、ひいては費用にまで関係してくることです。とはいえ、自分で簡単に把握できるものではありません。迷う前に業者に相談してみることをおすすめします。
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