コンセントから「ジー」という音や「キーン」という音が聞こえることはありませんか?単にコンセントの問題でそのような音がするのであれば大丈夫ですが、盗聴器が仕掛けられている可能性もなくはありません。特に身の回りで不自然なことが起こっている場合はその可能性も高くなってくるでしょう。
今回はコンセントの異音についてまとめました。音の原因と盗聴器との見分け方、盗聴器の発見方法などを紹介するので参考にしてみてください。
コンセントから流れる異音の正体
コンセントから流れる異音の原因はどのようなものが考えられるのでしょうか。
多くの場合、コンセントの内部で接触不良を起こしていて、これがコンセントの異音の原因になっているようです。接触不良が起きる原因はコンセントの老朽化やコンセントの内部にゴミがたまっていることが考えられます。
また、「キーン」という高周波音が聞こえることもあります。これは「コイル鳴き」と呼ばれる現象です。コイル鳴きは電子部品であるインタグラ(コイル)や変圧器(トランス)の不正振動により発生します。低品質なコンセントを使っている場合などによく起こるようです。
コンセント型盗聴器を見分ける方法
先に述べた通りコンセントは様々な理由により異音が発生しやすいものと言えますが、コンセントに盗聴器が仕掛けられていた場合も異音がなることがあります。この章ではコンセント型盗聴器を見分ける方法を紹介していきます。
コンセントの外観だけで盗聴器であるかどうか判断することは難しいですが、盗聴器を仕掛ける方法を考えて盗聴器を調べることは可能です。
コンセントを使った盗聴は次の2つの方法があります。
コンセントの差込口に盗聴器が仕掛けられる
コンセントの差込口に盗聴器を仕掛ける方法として、差込口の数を増やすための電源タップに偽装された盗聴器が使用されます。
コンセント内部に盗聴器が仕掛けられる
コンセントカバーを外して、その内部に盗聴器が仕掛けられます。特殊なねじに見せかけた超小型の盗聴器の場合もあるようです。
電源タップを使った盗聴の場合、見覚えのない電源タップがコンセントに取り付けられていれば、盗聴器を仕掛けられている可能性が高いです。
また、コンセントをチェックしてコンセント本体に「A」「B」「C」「D」「E」「F」のいずれかのアルファベット表記がされていた場合はコンセント型盗聴器の可能性があります。
コンセント内部に盗聴器が仕掛けられている場合は内部を調べる必要があります。延長コードやソケットであれば、分解は可能です。しかし、コンセント本体についている場合は感電のおそれがあるため、電気工事士の資格を持っている人か専門業者に依頼しましょう。
怪しいコンセントは分解して確認
コンセントから異音がして、怪しいと感じたら分解して確認してみましょう。
先ほども言ったように、壁についているコンセントの差込口は資格がないと分解できません。
延長コードやソケットを調べる場合はドライバーを使用してネジを外していきましょう。盗聴器は普通のコンセントに比べて中身の部品がかなり多いので素人でも見比べればすぐにわかります。ただし、こちらも感電の可能性がないとは言い切れません。調べる時は電源から外して5分以上たってから調べましょう。
また、定期的に掃除をして異音発生を防ぎましょう。コンセントにホコリが入り、湿度が加わると火花が生じやすくなる「トラッキング現象」というものが起こる可能性もあります。コンセントの接触不良を防ぐだけでなく、トラッキング現象の防止にもつながります。
コンセントとタップを外し、乾いた柔らかい布や、お掃除手袋でしっかりふき取りましょう。
様々な盗聴器発見方法
コンセントから異音がして、「盗聴器が設置されているかもしれない」と感じた時には盗聴器発見方法を試してみてください。
FMラジオ
盗聴器はアナログ電波を使用しているものもあり、物によってはFMラジオで発見することもできます。調べ方は、最も低い周波数帯からゆっくりと上昇させていくだけです。ラジオから盗聴されている音声が聞こえたら、盗聴器が設置されているというわけです。
しかし、すべての盗聴器を発見できるわけではないのであくまでも応急措置的な対処法です。
盗聴器発見器
市販の盗聴器発見器を使用してみるのもよいでしょう。盗聴器発見器は値段が安いものなら数千円のものからありますが、あまりに安すぎると電磁波に反応するだけで盗聴波を拾うことができません。
最低でも7,000円前後するものを購入した方が効果は期待できます。
プロへ依頼
最も確実な方法は盗聴器発見のプロに依頼することです。お金はかかりますが、専門機材と豊富な知識で確実に盗聴器を発見してくれます。どうしても心配だという人は一度相談してみましょう。
まとめ
コンセントから異音がする場合、必ずしも盗聴器が設置されているというわけではないようです。しかし、その可能性は捨てきれません。ただし、コンセントを調査するのは危険も伴うのでなるべくは専門業者さんに依頼するのがよいでしょう。
専門業者であれば発見だけでなく、その後の対処までしっかりとやってくれるので安心できます。
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