
日本の文化である畳と布団は海外でも人気があります。畳の良い匂いに包まれてふかふかのお布団で眠る……朝に目が覚めても布団から出たくないという方もいるのではないでしょうか?しかし、畳に布団を敷いたままにしていると思わぬトラブルに発展することもあるのです。
そこで今回は、布団で眠るメリットや敷いたままにしていた場合のリスクについてご紹介します。
目次
日本人の心!布団で寝るメリット4つ
ベッドを使用するときと比べ、フローリングや畳の上に布団を敷いて寝るメリットはどのようなものがあるのでしょうか?以下にまとめました。
部屋を広く使える
布団はたたむことで押入れにしまうことができるため、ベッドに比べ部屋を広く使うことができます。部屋を広く使いたい方は布団がおすすめです。
場所の移動が容易
寝るときに「エアコンの風が直接当たってしまい気になる」といったことが起こった場合布団ならばすぐに場所を移動することができます。これもベッドにはない利点だと言えるでしょう。
マットレスの交換が容易
敷布団を重ねることで寝心地を調節することができ、ベッドのマットレスほど1枚1枚が重くないため交換、追加しやすいです。
打ち直しで経済的
打ち直しとは、布団の仕立て直しのことです。長年の使用にした布団を一度解体し、ゴミやチリなどを取り除いて新品同様に生まれ変わらせられます。当然新品を買うよりも安くなるため、長く使用することができ経済的だと言えるでしょう。
人によっては他にもメリット感じると思いますが、大体のメリットはこのようになると思います。次の項目ではなぜ布団を敷いたままにしてはいけないのかについてご紹介します。
畳に布団を敷いたままにしてはいけない理由
忙しくて布団を敷いたまま出かけてしまう方もいるでしょう。しかしそのようなことを繰り返していると、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。それは、畳の上に布団を敷いていてもカビが発生してしまうことがあるからです。
フローリングの床の上に直接布団を敷いているとカビが発生しやすいと言われており、その対策として畳に布団を敷くといった方法が提示されていることがあります。それは確かにフローリングよりはカビが発生しづらくなるのですが、それだけでは不十分です。
人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われており、その汗は全て布団へ吸収されていきます。その水分が布団を通り、畳へとたどり着きます。畳は水分を吸収しやすい反面、吐き出す力が弱いためそのままにしているとカビが繁殖しやすい環境ができあがってしまいます。
そのため畳で布団を敷いて寝る場合でもしっかりと布団を干す必要があると言えます。では、畳や布団にカビがついてしまった場合はどのようにすればいいのでしょうか?次の項目ではその対処方法についてご紹介します。
畳・布団にカビがついてしまったときの対処方法
畳や布団にカビがついてしまうと健康に影響が出てしまう恐れがあります。喘息やアレルギーの原因などになるため速やかに対処することが大切です。ついてしまった黒い色素は残ってしまうことがありますので、カビ菌を駆除するための手段になります。
布団にカビがついた場合
まずは布団のカバーを外し布団の本体にカビがついているかどうかを確認してください。布団が無事だった場合はカバーを対処するだけでも問題ないでしょう。ただし、見えないだけでカビ菌がついているおそれはありますので、不安な場合は一緒に対処することをおすすめします。
40度ほどの熱めのお湯に漂白剤を溶かし1時間ほどつけ置きしてください。このとき酸素系漂白剤を使用すると柄物などの色落ちを防ぎ、生地の痛みも最小限にすることができます。つけ置きをした後に、カビの生えた部分を優しく歯ブラシなどでこすりましょう。その後洗濯機で洗濯をすればカバーのカビは除去できるでしょう。
次は、布団本体のカビを除去する場合になります。布団の表面にあるカビ菌をティッシュやキッチンペーパーなどを軽く湿らせてカビの部分を押さえるようにして拭き取ってください。このとき叩いたりこすったりしてしまうとカビ菌が広がってしまうため、優しく押さえることが大事です。その後掃除機で吸い取るといいでしょう。
次は霧吹き容器に水と重曹を入れよく混ぜて溶かしたスプレーを布団に吹きかけて3分ほど放置してください。重曹はカビの栄養源を除去する働きがあります。その後歯ブラシでカビの部分を優しくこするのがコツです。
表面のカビが取れたら清潔なタオルやキッチンペーパーなどで水分を取りましょう。最後に消毒用エタノールを布団に吹きかけてください。
吹きかけた後は天日干しして十分に乾燥させましょう。干した後で掃除機をかけると、干しているときについた菌なども取り除くことができます。
畳にカビがついた場合
畳は布団と違い対処が比較的簡単です。エタノールや薄めた酢をカビの生えた箇所にスプレーし、スポンジや歯ブラシなどでやさしくこすりつけます。そうすると、カビが取れるはずなので掃除機で吸い取れば終わりです。
カビ対策をして快適な布団ライフをおくろう
畳に布団を敷いて寝る場合はフローリングほど気を付ける必要はなく、ほんの少し気を付けるだけで充分でしょう。畳は普段は軽く掃除機をかけ、汚れが気になるときは乾いた雑巾で乾拭きをしてください。濡れた雑巾で拭くと畳が傷んでしまう恐れがあります。
こまめに掃除をすることでカビの温床となるほこりやカビを取り除くことや、除湿をすることが有効に働きます。また、天気がいい日に畳に日の光を当てることも有効です。
まとめ
布団で寝ることのメリットは、場所をとらないことや移動することが楽なことなどがあるでしょう。しかし、畳の上に布団を敷いたままにしておくとカビが生えてしまう恐れがあります。カビが生えてしまうと身体に悪影響が出る恐れがあるため、速やかに対処しましょう。
もし、畳についたカビが取れなかった場合は、畳の張り替えを依頼してみてはいかがでしょうか?新しい畳にすることで快適に眠ることができるようになるのではないでしょうか。
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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「畳・襖・障子張り替え」をご覧ください。
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