和室の畳に発生する害虫というと、見てしまうだけでも不快になるという方も多いのではないでしょうか。なかには実害をもたらす厄介な害虫もいます。対策や予防策などをしたいけど、「どのようなことが有効なのかわからない」という方もいるでしょう。
今回は、和室の畳に発生する害虫の対処法や予防策についてご紹介します。畳のなかには防虫効果があるものもあります。ご自分にあった方法を選び、ぜひ対策をしてみてください。
目次
和室の畳によく発生する害虫5選!
畳にみられる害虫は種類が多いですが、そのなかでもよく発生する代表的なものを5つご紹介します。
チャタテムシ
体長は2ミリメートルほどで、肉眼で見ることは難しいです。好物はカビで、湿気が多い時期に目撃されています。加害範囲は広く、本や壁紙、ダンボールやござなどです。対策としては乾燥させることや防カビ対策などが有効です。
より詳しいチャタテムシの駆除方法に関して、詳しくは「チャタテムシを駆除するときのポイント」をご覧ください。
シバンムシ
比較的多く目撃されていているのが、シバンムシです。特徴は赤褐色で丸い形です。チャタテムシとは異なり、乾燥植物質のものを好み、加害範囲は乾麺や穀類、ペットフードなどです。咀嚼する力が強く、加工食品の包材に穴をあけて侵入することもあります。
シバンムシに関して、詳しくは「シバンムシの駆除方法」をご覧ください。
アリガタバチ
特にありがたくないのがアリガタバチです。ハチの仲間ですが、形がアリに似ていることからこのような名前になりました。メスは羽がなく、毒針を持っています。一方、オスは羽がありますが、毒はありません。シバンムシなどの幼虫に寄生し、シバンムシが増えるとアリガタバチも増えていきます。
羽化するとよく動くようになり、刺されると、赤く腫れ水ぶくれになったり、化膿してしまったりすることもあります。被害が多くみられるのが6~7月です。対策はシバンムシを駆除することが有効です。寄生するので、シバンムシを駆除するのが効率的です。
ダニ
ダニは多種多様です。ダニはクモやサソリの仲間で、屋内に生息するのは屋内塵性ダニ類と総称されています。ここではいくつか代表的なダニを紹介します。
●ヒョウヒダニ
このダニはアレルギーの原因になります。季節関係なく年中見受けられます。じゅうたんやカーペットなどに多く発生します。このダニの死骸や糞がアレルギー性疾患の原因になります。温度は20~30℃ほどで、湿度60~80%の環境を好みます。一番の対策は掃除機が効果的です。
●コナダニ
梅雨の時期に増殖します。ヒョウヒダニと同様に高温多湿を好みます。直接の被害はありませんが、増えるとコナダニを捕食するツメダニが増殖し、刺咬被害が出ます。対策は温度を下げることとされています。
●ツメダニ
コナダニと同様に梅雨の時期に増殖します。吸血はしませんが、たまに人を刺して体液を吸うこともあり、これが刺咬症の原因になることもあります。被害が増加するのは8~9月とされています。
ダニと一口にいってもさまざまなので、いくつか紹介しました。それぞれに異なった特徴があるので、場所によって対策が異なることになります。
シミ
体長は8~10mmほどで、漢字で「紙魚」と書きます。紙を好み、外見が鱗を待ったように見えることがこの名前の由来とされています。
寿命は7~8年で、ホコリが多く湿度の高い場所を好みます。実害はないですが、みていて気分がよくなる虫ではないです。対策は押し入れなどをこまめに掃除することが大切です。ほかにもムカデやシロアリなどがいます。見つけた場合は駆除することをおすすめします。
害虫を見つけたときの対処法
畳で害虫を見つけたときの対処法として有効なのは「殺虫剤を使用する」「掃除機をかける」「部屋の除湿をおこなう」などがあります。
殺虫剤を使用する
畳に発生した害虫には、殺虫剤を使用するのが効果的です。なかでも広範囲に有効なのが、空間処理剤による駆除方法です。畳やカーペットなどにひそむ、見つけにくいダニをも一掃することができるでしょう。もちろんダニだけでなく、ほかの見つけにくい畳の害虫も駆除できます。
畳に挿して使用するタイプの殺虫剤は、畳の芯材にスタイロフォームなどが使用されていた場合、芯材を溶かしてしまうおそれがあるので使用しないようにしましょう。
また、見かける害虫の種類は多くないという場合は、それぞれの害虫用の殺虫剤を使用することをおすすめします。値段は高くなりますが、まとめて対処するより有効となるでしょう。
掃除機をかける
掃除機をかけることも対処法のひとつになります。掃除機は、畳の目に沿ってゆっくりとかけることで非常に効果的だといわれています
部屋の除湿をおこなう
畳に虫が発生している場合、畳にカビが生えてしまっていることがほとんどのようです。虫の被害が出てきてしまったら、虫の駆除だけでなくカビ対策もおこなうようにするとよいでしょう。
サーキュレーターなどを使用して湿気を溜めないようにします。ほかにも畳の下に乾燥シートや防虫シートを置くことで、ダニの繁殖を抑えることができるでしょう。また、畳の乾燥機による加熱処理などの方法も効果的だといわれています
そもそも畳に害虫が発生する原因とは
畳に発生した害虫を駆除することができても、再び発生してしまうこともあります。そうならないためには、予防することが大事です。畳に発生した虫の予防をおこなう際、発生した原因を知っておくと役に立つため、まずその原因について解説していきます。
畳に虫が発生する大きな原因は、以下のふたつの条件が重なった状況になっているということです。
- 部屋の湿度が高い
- ホコリや食べかすが散らかっている
上述したように、畳に発生する虫は湿度の高い場所を好むものが多いです。湿度が高いとカビが発生し、それが害虫のエサとなることもあります。
また、ホコリや食べかすなども害虫のエサとなってしまうのです。このようなことが重なると、害虫にとって住みよい場所を作ってしまうことになるので、発生する原因となってしまいます。
害虫を予防するには掃除が効果的!
害虫が発生する原因となる状況について解説しました。そのような状況を解消するための効果的な対策は、掃除や片づけです。きれいにしていれば、侵入することがあっても繁殖することはありません。
湿気が多い場所やホコリがたまっている場所を重点的にきれいにしておくことで、繁殖を防ぐことができるとされています。
湿気だけでなく、乾燥した場所も清潔な状態を維持しておくことをおすすめします。害虫のなかには紙を食べるのもいますので、本棚の周辺を掃除すると本を食べられる心配がなくなるでしょう。
畳での対策として、餌となるカビの繁殖を抑えることが効果的とされています。カビの発生条件は以下の通りです。
- カビの栄養になるものがある
- 温度が20~30℃の間
- 湿度が65%以上
これらの条件を満たさないような工夫が望ましいです。また、畳にカビが生えてしまった場合、カビの繁殖具合によって適切な除去の方法が異なりますので、紹介します。
軽度の場合は、天気のよい日に掃除機をかけることをおすすめします。その後、畳の乾拭きをすると有効な対処法になります。
重度の場合は、天気のよい日に掃除機をかけますが、軽度の場合より丁寧にかける必要があります。念入りにしたい場合は、歯ブラシなどで隙間をかき出してから掃除機をかけると細かい部分まで掃除することができます。その後、消毒用アルコールを含ませた雑巾で拭き、最後に乾拭きをしてください。
害虫が発生しにくい畳で対策しよう
害虫が発生しにくい畳もあります。こまめな対策が難しいという方は、このような畳に換えることともおすすめです。
・健康和紙畳表
100%木質天然素材で作られた畳です。和紙のような分子構造で丈夫に作られています。カビやダニが出ないです。
・レザー素材畳
抗菌・抗カビ効果があるレザー素材でできた畳です。隙間がないので、ダニが隙間に溜まることもありません。
このように、畳自体が防虫効果を持つものもあります。畳を新調する際は、機能性を考えて選択するのもよいでしょう。
まとめ
害虫にはさまざまな種類があります。見た目が不快なものや実害があるものまで、多種多様です。家のなかまで清潔にしておくことが害虫対策ですが、常日頃掃除をするのも面倒ではないでしょうか。
はじめから畳に防虫効果があるものや湿気対策をするなど工夫もできます。どうしても不安な場合は業者に依頼するのが無難です。
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