屋根へのブルーシートの設置方法|台風などの雨漏りで正しい応急処置を

2021.7.30

屋根へのブルーシートの設置方法|台風などの雨漏りで正しい応急処置を

「台風で屋根から雨漏りが発生した……」そんなときは、ブルーシートを使って対処する方法もあります。ただ、ブルーシートの設置は自力でおこなうのでなく、業者に依頼するのが無難です。

ブルーシートの設置は高所での作業となるため、落下する危険があります。業者に依頼すれば、そういったリスクを避けることができるのです。しかし、ブルーシートを自力で設置したいという方もいらっしゃるでしょう。そこで、この記事では自力でのブルーシートの設置方法についてご紹介しますので、参考になさってください。

また、弊社では雨漏り修理をおこなう業者をご紹介します。24時間365日受付対応しておりますので、緊急の場合でもすぐにご相談いただけます。「とりあえず応急処置に来てほしい」「雨漏りをなんとかしてほしい」という方は、ぜひ弊社までご相談ください。

屋根からの雨漏りにブルーシートが役立つ!

ブルーシートは、広範囲を覆うことができることから、屋根の応急処置に非常に役に立ちます。雨漏りが起きた場合、雨水の侵入箇所を特定することは難しく、業者でも手こずることもあるようです。そこで、ブルーシートで屋根の広範囲を覆っておけば、侵入箇所を細かく特定できていない場合でも雨水が屋内に入ることを一時的に防止できるのです。

また、ブルーシートは、ホームセンターなどで手軽に手に入れることができるというメリットもあります。設置方法も雨漏りをしている屋根にブルーシートをかけ、飛ばされないように固定するだけとシンプルです。

ただし、あくまでもブルーシートの設置は応急処置に過ぎません。ブルーシートを設置しても、屋根との隙間から雨水が侵入するおそれがあるのです。さらに、種類にもよりますが、ブルーシートは長くても4年程度、短いと1年以下で寿命を迎えるといわれています。そのため、ブルーシートが寿命を迎える前に、本格的な雨漏り修理を業者に依頼する必要があるのです。

雨漏り修理の費用は、本記事の「応急処置後は業者に本格的な修理を依頼!屋根修理の費用」でご紹介するので、雨漏り修理費用が気になる方は、そちらを参考になさってください。

屋根へのブルーシート設置の前に知っておきたいこと

屋根からの雨漏り修理は、基本的にどの方法でも高所での作業となるため、落下する危険をともないます。そのため、冒頭でもお伝えしたとおり、屋根からの雨漏りの応急処置はできるだけ業者に依頼するのがおすすめです。

ただし、「業者側のスケジュールが合わず、すぐに対応してもらうことができない」などの理由で、自分で応急処置をしなければならない方もいらっしゃるかもしれません。そういった方は、安全面に十分に配慮しながら作業をおこないましょう。安全に作業をおこなうための準備については、以下からご紹介します。

服装に気を付ける

先ほどもお伝えしたとおり、屋根に上る作業は滑って落下するなどの危険をともないます。できるだけ安全におこなうためにも、屋根での雨漏り修理をおこなうときには以下のものを着用しましょう。

・安全帯
・ゴムでグリップの効いた靴
・ヘルメット
・長袖、長ズボン

屋根の上は、傾斜があるため滑って落下する危険があります。落下のリスクを防ぐために、安全帯をつけ、ゴムでグリップの効いた靴を履いておこないましょう。さらに、できるだけケガを防ぐために、ヘルメットや長袖・長ズボンを着用しておくと安心です。

2人以上で作業する

屋根に上る際は、基本的に2人以上で作業をおこないましょう。複数人で作業をおこなえば、だれかがやケガするといったトラブルが起きたときでも、別の人がすぐに対処できるのです。

天気のよい日におこなう

濡れた屋根は滑りやすく、落下してしまうリスクが高まり大変危険です。ブルーシートの設置は、屋根の乾いている日におこないましょう。

基本的には、雨が降っていたり屋根が濡れていたりするときには、自力でのブルーシートの設置は避けたほうが無難です。もし「屋根が乾いていないけど、応急処置したい」というときには、業者に任せるようにしましょう。

屋根へのブルーシートの設置に必要なものと選び方

屋根のブルーシートの設置はあくまでも応急処置なので、設置の際は安いものを使うという選択肢もあります。しかし、台風などの自然災害が起きたときなど、「業者がすぐに来れなくて対応してもらえない」ということもあるかもしれません。

そういったときには、より長く持つように丈夫なものを選ぶのがおすすめです。そこで、ここではブルーシートの設置に必要なものとあわせて、その選び方について詳しくご紹介します。

ブルーシート

ブルーシートを購入するときには、事前にブルーシートをかける範囲を測定しておき、その範囲にあった大きさのものを購入しましょう。また、ブルーシートは、重さによっていくつかの種類に分けられています。重さのあるもののほうが高額にはなりますが、厚くて紫外線にも強く、丈夫だといわれているので、できるだけ重さのあるものを購入するとよいでしょう。

ちなみに、ブルーシートの重さは、”#2000”、”#3000”のように“#”と数字を使って表されていて、数字が大きくなるほど重く厚みがあるということになります。目安としては、#3000以上のものを選ぶのがおすすめです。

土嚢袋

ブルーシートを固定する際、重しを置いておきます。土嚢袋は、その重しを入れるために使用するのです。土嚢袋は、UV仕様のものを選びましょう。土嚢袋を屋根の上に置くと、紫外線を浴び続けることになります。すると、UV仕様のものでないと土嚢袋が傷み、破損してしまうのです。

重し

土嚢袋の中に入れる重しは、粗めの砂利やご家庭で余っているブロック、置き瓦などを使用するのがよいでしょう。

このとき、土嚢袋の中に細かい砂や土を入れないようにしてください。雨が降ると、土嚢袋に雨水が含まれ、細かい砂や土とともに泥水となって流れ出てしまいます。その結果、ブルーシートがしっかりと固定できなくなるほか、排水溝が詰まってしまうおそれがあります。

雨漏りした屋根にブルーシートを設置する方法

ここからは、雨漏りした屋根にブルーシートを設置する方法をご紹介します。安全に十分に配慮しながら、以下の内容を参考にブルーシートを設置してみてください。

【手順1】土嚢袋に重しを入れる

まず、土嚢袋に砂利などの重しを入れます(使用する土嚢袋の数はブルーシートの大きさによって異なります)。砂利を入れる場合は、だいたい土嚢袋の半分くらいまで入れるとよいでしょう。また、そのうち数個は、以下のように重しを入れた土嚢袋の紐同士を結んでおき、2個を1セットにしておきます。

【手順2】ブルーシートをかける

重しができたら、安全に十分配慮しながら屋根に上り、ブルーシートをかけます。このとき、ブルーシートを屋根の途中からかけても防水効果が期待できないので、屋根のてっぺんからかけましょう。また、滑って落下してしまうおそれがあるので、ブルーシートを踏まないように細心の注意を払ってください。

【手順3】ブルーシートを固定する

ブルーシートをかけたら、2つセットの土嚢袋(手順1で作ったもの)を屋根の頂上をまたぐように等間隔で置きましょう。このとき、屋根とブルーシートの間にできるだけ隙間ができないようにしましょう。

そして、2つセットになっていないほうの土嚢袋をブルーシートの端に置き、穴の部分に土嚢袋の紐を通して落ちないように結んでください。ここまで作業をおこなえば、作業は完了です。ちなみに、完成すると、以下のような状態になります。

応急処置後は業者に本格的な修理を依頼!屋根修理の費用

屋根からの雨漏りを応急処置するには、ブルーシート以外の方法もあります。それは、“防水テープ”と“コーキング材”を使った方法です。どちらもそれほど難しい作業ではないため、手順がわかれば自力で作業することもできます。さまざまな状況に対応できるよう、それぞれの応急処置についても確認しておきましょう。

防水テープ

トタン屋根や陸屋根の場合は、防水テープで応急処置をすることができます。雨漏りしている場所の汚れや水滴をきれいに拭きとった後、テープに空気が入らないようていねいに貼っていきます。広範囲に貼ってしまうと、水流が変わり、新たな雨漏りの原因を作ってしまうこともあるため、原因と思われる箇所だけに貼るようにしましょう。

コーキング材

コーキング材を使い、原因箇所の隙間を埋めていく方法です。雑巾などで、雨漏りしている場所をきれいに拭いた後、コーキング材を充填していきます。コーキング材がはみ出ても大丈夫なように、養生テープを周りに貼るとよいでしょう。コーキングをする前に、接着力を高めるプライマーという液を使うとより防水効果が上がります。

台風による雨漏りなら火災保険が適用できる可能性も!

ブルーシートの応急処置が完了したら、そのまま放置してはいけません。放置すると余計に雨漏りの状態が悪化してしまうこともあります。その結果、屋根が落下する、カビが大量に発生して健康を害されるなどの二次被害につながる危険性もあるのです。

応急処置が終わったら、なるべく早く業者に本格的な修理をおこなってもらいましょう。ただ、「業者に修理を依頼すると高くつくのでは……?」と不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。そこで、屋根修理業者5社の屋根修理にかかる費用の平均値を調べたところ、以下のとおりになりました。なお、以下の費用は、瓦屋根の場合の費用になります。

谷板金の交換 6,400円/m
棟板金の積み直し 12,500/m
瓦交換 6,150円/1枚

※2020年8月時点

ただし、屋根修理の費用は状況によって変わります。とくに、放っておけばおくほど雨漏りの状況は悪くなるので、その分費用が高くつくことが多いです。費用節約のためにも、早めに業者に依頼することは大切なのです。

また、「自力でブルーシートを設置したい」という場合、被害が大きい・自分で修理する自信がない・事故が怖いなど、自力での設置に少しでも不安を感じたら応急処置も業者に任せましょう。安全のためにも、無理をしないことが一番重要です。

なお、より正確な修理費用を知りたいという方は、業者から見積りを取るとよいでしょう。このとき、複数業者から見積りを取ることをおすすめします。そうすれば、自分の予算に合った費用を提示してくれる業者を見つけられる可能性が高まるでしょう。

台風による雨漏りなら火災保険が適用できる可能性も!

屋根からの雨漏りの原因が台風によるものなら、加入している火災保険の風災補償によって保険金を受け取れる可能性があります。台風による風災補償とは、台風の風によって被害を受けたときの補償のことで、基本的には火災保険の基本補償に含まれています。

保険会社によって火災保険を適用できる詳しい条件やその金額は異なりますので、保険会社に確認するなどして、補償を受けられるかを調べてみるとよいかもしれません。

まとめ

雨漏りは突然起こってしまうと慌ててしまいますよね。その場合でも慌てずに落ち着いて、応急処置ができる場合は危険がないように注意して行動するようにしてください。

自分で応急処置ができそうになくて困っている、応急処置の後の修理をしてほしいという場合は、雨漏り修理のプロに相談してみましょう。


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※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。

雨漏りを放っておくと天井や屋根が腐り、被害が拡大することも。天井から音がしたり、シミがあるなら、できるだけ早くプロに相談して対策しましょう!

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