地震が起きたとき、地震の揺れで室内の物が倒れたり、さまざまな被害にあうことがあります。そのため、住宅の耐震構造に対して見直しや対策が進められているのです。そんな中、免震構造という言葉を目にしたことはないでしょうか?
このコラムでは、地震発生時に免震構造が揺れに対して、どんな効果を発揮してくれるのかということを解説しています。さらに、免震構造を施したときの状態を震度別に紹介しています。
このコラムを読んで、免震構造について知ることができると思います。免震構造の耐震工事をおこないたいと考えている方は、ぜひ参考にしてお役に立てていただければ幸いです。
目次
免震構造は揺れないわけではない!免震構造の仕組みについて
最近では、地震対策として免震構造という揺れに対する構造があります。免震構造をしているからといって、地震発生時に揺れがなくなるというわけではありません。建物に対して免震構造がどのような効果を与えて、どのような仕組みになっているのかを説明していきます。
免震構造は、建物と土台の間に免振アイソレーターというものが入っているのです。免振アイソレーターは、土台と建物の緩衝材になることで、地震の揺れを建物に直接伝えない役割を果たしています。
免振アイソレーターがあると、揺れにあわせて免振アイソレーターが動くため、地震の振動を吸収してくれるのです。そのため、揺れがまったくなくなるわけではなく、地震時の揺れを吸収することで、揺れを抑制してくれるものが免震構造です。
この免震構造を施している建物では、揺れが軽減されることで室内の家具などが、飛んだりといった被害をおさえることもできます。そのため、建物を守るだけではなく、室内にいる人たちも守ることができるのです。
【震度別】免震構造でどれくらい揺れを感じるのか
実際地震が起きたとき、免震構造での揺れはどんな状態になるのかを震度ごとに解説していきましょう。ここでは、震度4から震度7までを紹介するので参考にしてみてください。
震度4
体感としては、揺れが弱い地震のように感じるでしょう。室内については、部屋の電球が小さく揺れる程度です。
震度5弱と5強
震度5をこえると、地震が起きたことにすぐ気づく方がほとんどです。電車などに乗っているときのような揺れを感じるでしょう。室内では、基本的に安定して設置されているものは、倒れてしまうことは少ないそうです。しかし、震度4では揺れが小さかった電球が大きく揺れます。
震度6弱と6強
この震度になると、そのまま立っているのは危険を感じて、どこか支えになるところに移動したくなるそうです。それに対して、本棚や食器棚は震度6でも倒れることはほとんどないそうです。さらに、テーブルに置いてある食器などが、落下することも少ないでしょう。
震度7
震度7まで来ると、支えがあれば何とか歩けるぐらいだそうですが、危険なため移動することはおすすめできません。室内においては、さすがに本棚や食器棚は倒れると考える方が多いでしょうが、この震度でも、揺れることはあっても倒壊することはないそうです。しかし、柱や壁など建物にひび割れをするおそれがあります。
このように、免震構造を施していることで、震度7の地震が発生しても、室内の家具などが倒れたりという被害はないそうです。しかし、免震構造を施していない建物の場合、震度4であれば本棚が倒れる危険があり、震度5強以上であれば倒れてしまうでしょう。そのため免震構造の建物は、被害の大きさが比較にならないほど違ってきます。
免震構造は縦揺れには対応していないことが多い
横揺れの地震に対して、非常に効果的ないっぽうで、免震構造は、縦揺れの地震に対応してないことがあります。免震構造は地震が発生したときの左右への動きに対して、効果を発揮することができます。なぜ、免震構造は左右の動きに対してであって、縦揺れに対応していないのでしょうか?
地震が発生したときの被害は、縦揺れよりも横揺れの時のほうが、被害が大きいといわれています。また、縦揺れよりも横揺れのほうが、揺れている時間が長いということもあるでしょう。
縦揺れの場合は建物が上下に動くため、左右の動きに強い免震構造では支えることがむずかしいと考えられています。しかし、現在の免震構造で使われている免振装置は、縦揺れが起こっても壊れることのない丈夫な構造となっています。
免震構造以外の構造の特徴も知っておこう
地震対策の構造には、免震構造の揺れを軽減させるもの以外にも、耐震構造と制震構造があります。このふたつの構造はいったいどのようなものでしょうか。
耐震構造
耐震構造は、建物の柱、梁、筋交い、耐力壁といったもので、建物を強化することで、地震が発生したときに、建物の倒壊を防止する構造になっています。
注意しておきたい点は、一般的に地震は建物の上階のほうが揺れは激しくなります。また、建物が倒壊危険性は少ないですが、損傷してしまう可能性はあります。
制震構造
建物にある柱や梁の間に、揺れを吸収するダンパーを各階にいれることで、揺れを軽減させることができます。
この制震構造で注意していただきたい点は、ダンパーを設置する場合、場所によって制震構造がもつ効果が違ってきます。建物の構造が軽いものには最上階、重いものは各階と設置方法が建物の構造によって変わるので注意してください。
このように、免震構造以外にも耐震構造や制震構造といった、地震対策をおこなうための構造があります。これから、地震対策を考えている方は、ご自宅にあわせた最適な構造を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで、免震構造や揺れについて解説してきました。近年建てられているマンションやビル、住宅では、免震構造の採用が増えてきています。
免震構造は地震の対策のなかでは、特に施しておきたい対策ではないでしょうか。震度7という大きな地震が発生しても、室内の食器棚や本棚が倒れることはありません。地震の時、室内で倒れてきた本棚などで、怪我をするということもよく耳にします。
地震大国である、日本ではいつ大きな地震が発生するかわかりません。いつかできるからではなく、いつ地震が発生してもいいように耐震工事をしてくれる業者に依頼して、対策を考えてみてはいかがでしょうか。
耐震工事を依頼できる業者や料金
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