地震の縦揺れと横揺れはなにが違う?直下型や海溝型についても解説

2021.4.30

地震の縦揺れと横揺れはなにが違う?直下型や海溝型についても解説

私たちの住む日本において、地震は一日に何度も発生することは珍しくありません。年間にすると、約2,000回以上も発生していることもあります。

そんな地震にも、揺れ方に種類があるのはご存知でしょうか。地震は、縦揺れと横揺れの2つにわけることができます。そこで今回は、縦揺れと横揺れでどちらの方が危険なのか、また地震の詳しいメカニズムを解説していきます。

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地震の縦揺れと横揺れの違い

地震には、縦揺れと横揺れの2種類があります。地面に対して縦に振動するのが縦揺れ、水平方向に振動するのが横揺れです。では、それぞれにどのような特徴があるのか、ご紹介いたします。

縦揺れは横揺れよりも先に来る

そもそも地震とは、断層のずれやプレートのひずみが解放されることによって起こる、衝撃の波です。地震の時に発生する波には進行方向があり、この進行方向に対して揺れが垂直かどうかで、地震が横揺れか縦揺れかが決まるのです。

大きな地震が来るときは、いきなり激しい揺れからはじまるわけではありません。最初は小さな揺れが来て、徐々に強い揺れになっていきます。これは、縦揺れと横揺れは地面を伝わる速度に差があるからです。縦揺れの方が横揺れよりも、伝達速度が速い特性を利用して、緊急地震速報は発信されています。

もしも最初に「揺れている」と感じた時点で下から突き上げるような大きな揺れであれば、それよりもさらに大きな横揺れが、次に来ることを表しています。地震が起こったときには、冷静に状況を分析する力も必要になります。このことを知っていれば、次に取るべき避難の行動や身を守る準備ができるかもしれません。

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予報が間に合わない地震「直下型地震」

直下型地震は、通常の地震と比べ、狭い範囲で発生します。しかし、その脅威は計り知れないものがあるのです。直下型地震は縦揺れで、私たちの住んでいるすぐ近くが震源になっています。そのため、揺れが発生してから建物に到達するまでの時間がとても短く、緊急地震速報が間に合わないのです。

直下型地震といえば、1995年に発生した「阪神淡路大震災」というイメージの方も多いのではないでしょうか。この地震の震度は、現在設定されている地震階級の中でも最高の7を記録しています。

直下型地震は縦揺れのため、建物の柱などを引き抜いてしまうことも多いです。阪神淡路大震災では、そのような理由から多くの建物が倒壊しました。その瓦礫の下敷きになってしまった方も、少なくありません。地震速報ができないほどの速さで到達する巨大地震は、日ごろからの備えがなければ甚大な被害を受けてしまうでしょう。

津波を起こす地震「海溝型地震」

津波によって大きな被害を起こした代表的な地震といえば、「東日本大震災」を想像する方も多いでしょう。東日本大震災のように津波が発生する地震は、プレートと呼ばれる岩盤にひずみがたまり、それが解放されることによって起こります。

日本はこのプレートが多数重なっている上にあるため、海溝型地震の発生率は高くなっているのです。そしてこの地震は、縦揺れの直下型とは違い、大きな横揺れが引き起こされる海溝型地震は、高い津波を生みやすいことが特徴です。

揺れ方は、横方向に対してゆっくりと長く揺れることが多いです。マンションなどの高い建物の上層に住んでいると、一階に比べて揺れを強く感じることが多くなります。そのため、強い横揺れによる家具の転倒などにも注意が必要です。

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地震には日ごろから備えておこう

私たちの住む日本では、年に数千回以上の地震が発生しています。阪神淡路大震災や東日本大震災のような巨大地震も、またいつやってくるか分かりません。

しかし、海溝型地震のように、緊急地震速報が出たとしても、そこからできる備えには限度があります。そのため、地震が縦揺れか横揺れかに関わらず、備えは日ごろからおこなっておくことが大事といえるでしょう。

一般的には、3日分の食料や水を用意しておくと良いとされていますが、巨大地震があった際には3日で物資が届かない場合も考えられます。そのため、1週間分の用意があるとさらに安心できるでしょう。

また、住んでいる家の耐久性を確認しておくことも重要です。耐震性を調べる「耐震診断」を受ければ、今住んでいる家が、どの程度の地震にまで耐えられるのかを知ることもできます。耐震診断は多くの業者が無料でおこなっているので、気になる方は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

地震は、縦揺れと横揺れの2種類に大きく分かれています。縦揺れは地面を伝わるスピードが速く、揺れが早く減衰するという特徴があります。それに対して横揺れは、伝わるスピードが遅く、強い揺れが続く特徴があるのです。

そして、どちらのタイプであったとしても、地震の規模が大きければ巨大地震につながるおそれは十分にあります。地震速報が間に合わない直下型地震や大きな津波を引き起こす海溝型地震に対して私たちができることは、日ごろからの地震対策です。

もしも、今住んでいる家の耐久性に不安があるのであれば、すぐに耐震工事をおこないましょう。耐震性を調べる、耐震診断は無料でおこなってくれる業者も多いので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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