耐震工事のひとつとして、柱を補強することがあります。具体的に工事現場ではどのように柱を補強しているかご存知でしょうか。また、自分で柱を補強したいと考えている人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事では柱を補強する方法を紹介します。耐震補強だと金具を後付けで柱に取り付けたりしているのです。
目次
柱の補強をする主な方法その①:柱に金具を取り付ける
柱を補強する方法は2種類あり、耐震補強で金具を後付けで柱に取り付けるものと柱にシートを巻き付けるものになります。
耐震補強として柱に取り付けるのに使う金具にもさまざまな種類があり、筋交い金物、柱接合金物や補強プレート金物があります。いずれも、一般的に耐震補強で使われているものです。
筋交い金物は、筋交い(すじかい)と呼ばれる柱と柱の間に斜めに取り付ける補強材とその取り付けた柱に取り付けるものになります。筋交い金物を取り付ければ、筋交いと柱がより強固につながるので、地震に強くなるでしょう。
筋交い金物にも種類があり、一般的に使われているプレート型、筋交いと柱だけでなく梁(はり)も固定するボックス型、2つの面から固定する2面施工タイプがあるのです。どれを使用して固定するかは柱の位置や周りの状況によって変わってきます。
柱接合金物は、柱と梁や桁とを固定するものになります。筋交い金物と形は似ていますが、地震がおきたときに梁や桁から柱が抜けることを防げるのです。柱の大きさにあったものを取り付けることで、より耐震性を高めることができるでしょう。
補強プレート金物は梁や桁などを組み合わせるところである仕口と梁を固定するものになります。それぞれの金物は購入したときにビスが付属しているので、簡単に取り付けることができるでしょう。すべてのビスを取り付けないと耐震性を高めることができないため、しっかりと取り付けることが大切です。
このように、柱に金具を取り付けるものは柱と柱以外の木材とを固定するものが多いです。柱の箇所によって必要な金具が異なるため、適切なものを選ぶようにします。
柱の補強をする主な方法その②:柱にシートを巻きつける
柱の補強方法は、耐震補強として金具を後付けで柱に取り付けるだけではありません。柱に専用のシートを巻き付けて、耐震性を高めることができるのです。軽量なことや特殊な工具を必要としないことが、大きなメリットといえるでしょう。
耐震補強に使われているシートは、炭素繊維とエポキシ樹脂を組み合わせたものやアラミド繊維とエポキシ樹脂を組み合わせものが多いです。これらのシートを使って耐震補強をしたい柱に巻き付けると、柱のコンクリート材にくっつきます。
コンクリート材にシートがくっついたらエポキシ樹脂が硬化していくことで、より地震に強い柱にすることができるのです。エポキシ樹脂を使用するメリットは硬化するスピードや耐久性も優れていることになります。ちなみにエポキシ樹脂は柱の補強シート以外にも車や飛行機などにも使われているものです。
【DIY上級者向け】柱の補強をDIYする際に使用する金具2つ
耐震補強をする費用を減らすために、自分で柱の補強方法を学んで柱の補強をしたい方がいるかもしれません。自力で耐震補強の金具を後付けで柱に取り付けるには専用の工具も必要になるため、DIY上級者の人におすすめです。DIYに使える金具の中から、おすすめの商品を2つ紹介します。
木造 筋交い 用 接合金物 ブレスターZ600 10枚入 1.5倍用 右用 標準仕様 耐震 免震 制震 住宅 Okabe アミ 代不
筋交いと柱を補強できる筋交い金物となっており、複数回の大きな地震がきてもしっかりと耐えることができるものです。地震のときにはこの金物が変形することで筋交いが損傷することを防ぎます。
【100個入】 DP-2 背割りプレート DP2-SSP 継手 補強 接合 梁 柱 木材 建築 資材 カネシン アミD
仕口と梁を強固に固定することができる補強プレート金物です。プレートの中央部に爪があるため、取り付けもしやすいものになります。
これらの金具で耐震補強をすることができますが、設置場所によっては想定より効果が発揮されないおそれがあります。確実に補強をされたいなら、業者に相談することをおすすめします。
耐震補強工事は補助金の対象となることも多い
柱を補強する方法として、耐震補強の金具を後付けで柱に取り付けたり、柱をシート巻き付けたりするといったことで可能になります。業者に依頼した場合に気になるのは費用ではないでしょうか。
耐震補強工事は決して安くはありませんが自治体によっては、補助金を支給している場合があるのです。耐震補強工事を検討中なら、お住まいの自治体のウェブサイトを確認したり、窓口などで問い合わせをしてみましょう。受付方法や申し込みの流れは各自治体によって変わってきますので、ここでは一例を紹介します。
まずは業者に耐震補強工事の依頼をします。業者が耐震工事の計画を立て、自治体と耐震補強の協議をおこないます。この協議では必要な耐震基準を満たしているか、法律に遵守できているかなどになるでしょう。
自治体と協議が終わったら、耐震補強の補助金申請をおこないます。申請をおこなった3、4週間で補助金が交付されるかどうかの通知がきます。補助金の決定通知がきてから業者に耐震工事の契約をおこないます。通知がくる前に業者と契約をしてしまうと、補助金を受け取れない場合がありますのでご注意ください。
また工事の途中で、自治体の職員が工事現場まで来て確認をする場合もあります。工事が完了したら、工事の写真を使った完了実績報告書を作成しましょう。この報告書を提出後に補助金が支給されるという流れになります。
まとめ
耐震性を高めるために柱を補強する方法はいくつかあるため、住まいに合わせて選んでみましょう。一般的には耐震補強で金具を後付けで柱に取り付けたり、柱にシートを巻き付ける工法がおこなわれています。自力で柱の補強をすることもできますが、想定通りの補強ができないおそれがあるためおすすめできません。
確実に耐震補強工事をしたい場合は、業者に依頼することをおすすめします。自治体によっては補助金を出していることがあるため、ウェブサイトなどで調べるとよいでしょう。
耐震工事を依頼できる業者や料金
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