マンションは建物自体が高いものが多いため、地震が起きたときに揺れやすい特徴があります。そのため、地震の対策として耐震補強工事をすることが多いでしょう。
そこで、マンションの耐震補強法事の工法をいくつか紹介します。それぞれの工法ごとに特徴があるため、マンションに適した工法を選ぶとよいでしょう。また、マンションの耐震補強工事の費用もあわせて紹介するので、参考にしてみてください。
目次
マンション耐震補強工事の工法その①:柱の補強
マンションの耐震補強工事の工法でわかりやすいものは、柱の耐震補強ではないでしょうか。建物の中で地震に耐えるために重要である柱を補強することで、より地震に強いマンションにすることができるでしょう。
マンションの柱は、元からある柱にシートや鉄板を巻きつける方法で補強していきます。この柱の補強は巻き付けるだけで、耐震補強をすることができます。シートと鉄板では、工事後の見栄えや耐震補強の効果が異なるのです。
柱にシートを巻き付けると、シートに厚みがないため、ほとんど柱が太くならずにすみます。マンションのスペースをできるだけ狭めずに、耐震補強をしたい場合におすすめです。ただし、柱にシートを巻き付ける工事だけでは、耐震面に不安が残るためほかの工法と組み合わせる必要があるでしょう。
対して、鉄板を元の柱に巻きつけると、柱は工事前より太くなってしまいますが、しっかりと耐震補強をすることができます。マンションのスペースに余裕があるときは、鉄板を使った工法を選ぶとよいかもしれません。
シートや鉄板以外にも、包帯のような細いテープを巻き付ける工法もあります。この工法の特徴は、元の柱に接着剤を塗った後にテープをぐるぐる巻きつけるだけです。このテープを使った耐震補強は地震に耐えられるだけでなく、地震の揺れを吸収する効果もあります。
マンション耐震補強工事の工法その②:壁の補強
壁を補強することも、マンションの耐震補強工事の工法における一般的なものです。マンションの壁の中に、耐震壁と呼ばれる地震に強くなる合板やパネルなどを取り付けることや鉄筋コンクリートを増やすことになります。
壁を補強するときは、マンションのどこの壁にするかで得られる耐震補強の効果が異なるのです。建物の構造によって、建物のバランスや壁にかかる力に違いがあることが原因になります。とにかくどこの壁を補強してもよいのではなく、補強すると効果的に耐震補強の効果が得られる壁を補強しましょう。
壁の補強は、施工は比較的簡単にできる特徴があります。ただし、壁を補強すればするほど、建物が重たくなるため、2階以上の壁を補強するときは、1階にかかる重さを考慮しておくとよいかもしれません。
マンション耐震補強工事の工法その③:スリットを入れて補強
マンションの耐震補強工事をする工法として、スリットを入れることがあります。スリットとは、地震の揺れに耐えられるすきま壁と柱の間に作ることです。
柱と壁がくっついている場合に地震が起きると、柱と壁が動きます。このとき、柱は地震の揺れで壊れないように柱が曲がるのです。しかし、柱と壁は固定されているため、曲がることなく地震の揺れを受けてしまいます。このとき、地震の揺れに耐えられなくなると、柱が破壊されてしまうのです。
柱が破壊されてしまうと、階ごとつぶされてしまうことやマンションが倒壊する原因にもなってしまいます。柱が破壊されないように柱と壁の間にスリットを入れておくとマンションが地震に強くなるでしょう。
スリットを入れる工法は、柱がある横から3cmから5cmになるスリットを作ります。スリットを作るだけだと、水が入りやすいことや室内が冷えやすいので、弾力性の材質を入れて、防水用のふたをします。
ふたをして壁にあわせた塗装をすれば、外観からはわからずにすみます。マンションの耐震補強で外観をできるだけ変えずにおこないたい場合に、おすすめの工法です。工事のときは、壁を切る際に大きな音やごみがでるため、家具を事前にどかしておく必要があります。
マンション耐震補強工事の工法その④:鉄骨ブレースで補強
マンションの中からではなく、外から耐震補強をしたい場合におすすめのマンション耐震補強の工法になります。鉄骨ブレースと呼ばれる鉄骨を柱と梁(はり)で囲まれたスペースに取り付けるものです。
鉄骨ブレースは、マンションの部屋の工事ではなく外側に取り付けるものが多いため、すんでいる人の邪魔になることは少ないでしょう。工事に使用するものは、柱と梁にあわせた鉄骨とコンクリートを使って取り付けるだけなので、マンションが重くなる影響は少ないです。
鉄骨ブレースを外側に取り付けると、大きく目立ちやすいため、デザインを重視したマンションには向かないでしょう。また、太陽光を遮りやすい特徴があるので、注意が必要です。
マンションの耐震補強工事にかかる費用について
マンションの耐震補強の費用はどれくらいかかるか気になりますよね。マンションの耐震補強工事の工法や大きさや築年数によっても大きく異なりますが、500万~1,000万円ぐらいが多いです。また、半分程度のマンションは1,000万円以下で耐震補強をすることができています。
この費用が高いと感じるかもしれませんが、マンションの耐震性が不安なときは、人の命や家具を守るために耐震補強をするとよいでしょう。費用を抑えて耐震補強工事をしたい場合は、自治体の補助金を活用するとよいかもしれません。
自治体によってはある一定の条件を満たすと、補助金をうけとれることができます。それぞれの自治体によって補助金の金額や実施している内容が異なるのです。そのため、補助金があるかないか確認したい場合は自治体のホームページで確認してみましょう。
まとめ
マンション耐震補強の工法は、柱もしくは壁の補強、スリットを作ること、鉄骨ブレースが一般的です。どれも耐震補強になりますが、マンションの環境や費用にあわせて使い分けるとよいでしょう。
マンションの耐震補強の費用を抑えたい場合は、自治体の補助金を申請するとよいかもしれません。いつくるかわからない地震に備えて、早めに耐震補強をすることが大切です。
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