
寒さ対策は万全ですか?昨今は気温の変動が激しく、すぐに暑くなったり、寒くなったりします。朝起きたときに部屋が寒いと布団から出たくないと思ってしまいますよね。部屋全体が寒く、身体が冷えてしまうので、動きたくないと考えてしまうのも無理もありません。特に床が冷たいと寒さを余計に感じてしまうものです。
そこで朝一番に床に触れるときに暖かったらいいなと思ったことはありませんか?寒い日に少しでも快適に過ごしてもらうためにも、今回は床を暖かくする方法を紹介します。
目次
寒さ対策は「床」からするべき理由
家での気温が上は暖かく、下が冷たくなっているという経験はありますか?これは空気の重さによるものです。冷たい空気は暖かい空気より重いので自然な状態ならば、上が暖かく下が冷たいという現象が起こります。
なので、部屋全体の気温を上げたかったら、床を暖かくする方法が効率的です。
底冷えとは
その名前から想像できますが、床が冷えてしまった状態を指します。特にフローリングが冷えやすいのですが、その理由は後述します。
底冷えの原因
このような現象が起こる原理を説明するものとして、放射冷却が挙げられます。放射冷却とは、地表面が熱を放射して温度が下がり、付近の気温が低下するという現象です。家での冷たい空気は、逃げ場がないため、原理上一番早く気温が下がるのが地面に近いところになります。
フローリングの場合は材質が冷えやすいものでできているので特に冷えます。その中でも、無垢材と合板には違いがあります。自然な木には空気が入る隙間がありますが、合板はありません。これでは冷たい空気の逃げ場がないということになります。なので、合板の方が床冷えしやすいということです
フローリング床を暖かくするには?手っ取り早いDIY方法
では、床を暖かくする方法として有効なDIY方法を紹介します。比較的早く仕上げやすいものは以下の2つです。
・コルクマット
・ジョイントマット
用意する道具
・コルクタイル
・定規
・切るもの(カッターやはさみなど)
コルクマットとジョイントマットの施工手順
1.長さを確保する
最初に長さを確認する必要があります。部屋の面積を測り、それに合わせた分のコルクタイルを用意します。ですが、DIY初心者の方は少し長めに用意したほうが安心です。
2.壁側から進める
まず壁側から進める方が、敷きたいところを確保でき、最後はマットの形を変えることで全体にきれいに仕上がるので、壁側から作業を進めることをおすすめします。最初は、ジョイントのでこぼこ部分を切り落とします。
3.真ん中部分の調節
最後に真ん中部分を調節します。長さが合わなかったりした場合はここで、切ったりタイルを増やしたりして調節してください。以上で完成となります。
中には接着剤が必要な物もありますので、注意してください。
断熱シートをDIYする場合
また床用の断熱シートは有効ですが、DIY方法としては以上の2つより少し手間がかかります。
用意する道具
・切るもの(カッターやはさみなど)
・定規
・メジャー
・重りになるもの
・両面テープ
断熱シートの施工手順
1.床の掃除
既存の床の上に上貼りするために、きれいに掃除します。でこぼこには注意する必要があります。
2.長さを計測
貼る範囲の長さを計測します。隙間ができないように注意します。
3.シートを切る
シートを切ります。このとき、床に傷ができないようダンボールを敷くと安心です。
4.貼り付け
このとき布テープを使用する方法と接着剤で止める方法があります。
●布テープで止める方法
隙間なく敷きつめれば大きくずれることはありません。これは既存の床にダメージが残りません。
●接着剤で止める方法
こちらの方がきれいに仕上がります。下地に合った接着剤を床全体に塗って貼ります。
5.おもりを置く
おもりを置いて、巻きくせが取れるまでそのままにします。取れたら仕上げ材の工法に従って貼ってください。接着剤を使用した場合は、接着剤が硬化するまで待つ必要があります。以上で完成となります。
今すぐできる!床を暖かくする100均グッズはコレ!
床を暖かくする方法の中で断熱シートは比較的手間がかかる方法ですが、100均グッズの中にはアルミシートがあります。
これは上記のような手間はかかりません。カーペットの下に敷くだけです。これだけで、かなりの効果が期待できます。何か薄い物を敷くだけでも部屋の暖かさは変わるとされていますが、断熱シートを敷けば効果が高まります。また、スリッパの使用は寒さ対策に有効です。冷たい床に接することがなくので体を冷やさずすむからです。
何をしても家が寒いときに試したい。部屋を暖める最終方法とは
人は湿度が高い場合、通常より暖かく感じます。なので、バスタオルをいくつか濡らして、かけてみると加湿器と同じ効果がありますので、おすすめです。床だけでなく、窓に断熱シートを貼ることやサーキュレーターを使用するのも有効です。また、朝起床時にはよく歩くのでカーペットやじゅうたんなども冷たいと感じることはないです。
しかし一番確実な床を温める方法は、床暖房を取り入れることです。床暖房を取り入れれば、足元から家全体を温めることが可能です。ランニングコストがかかると思われがちですが、それ以上に床暖房を取り入れるメリットはたくさんあります。
興味のある方は、「床暖房でアレルギーの悩みを軽減できる?他の暖房機器とのコストの差は?」の過去記事をご覧ください。
まとめ
冬になるにつれて、寒くなっていきます。部屋を暖める方法の例を紹介しましたが、他にも床を暖かくする方法はいくらでもあります。とはいえ、足が冷えている空気と触れており、床を歩くとなるとさらに冷たく、足が冷えてきます。
どのような防寒対策が自分や部屋に合っているのかは試してみないとわからないかもしれません。もし床暖房を迷われているのであれば、業者に相談してみてください。床暖房は取り入れにくい暖房設備ではないとわかるはずです。
依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「断熱工事」をご覧ください。