優れた断熱材を聞かれて、『スタイロフォーム』の名前を挙げる方もいるかもしれません。スタイロフォームは発泡スチロールに似ていますが、発泡スチロールを使って工作をした経験がある方もいるのではないでしょうか。スタイロフォームは発泡スチロールよりも少し堅い製品なので、スタイロフォームでDIYもできます。
今回のコラムでは、スタイロフォームでDIYできるものの事例紹介をして行こうと思います。
目次
スタイロフォームとは?性質とメリット
『スタイロフォーム』とは、発泡プラスチック系の断熱材です。一般的には「押し出し発泡ポリスチレン」とも呼ばれていて、ポリスチレンを主原料として作られたボード状の断熱材です。主に床や土間や外壁などに使われています。
メリットとして、ほかの断熱材と比較しても優れた断熱性能があります。水を吸収しにくく、堅いので圧力にも耐え、そのわりに軽くて丈夫なので外断熱に適してます。
カッターやノコギリや熱線を使えば比較的簡単に加工ができるため、断熱対策を自分でDIYすることが可能です。実際にスタイロフォームを使って手作りを楽しんでいる方もいます。
スタイロフォームのDIYでの活用方法
次に、スタイロフォームのDIYでの活用例をご紹介していきます。お部屋の断熱や防音から小物の製作まで、スタイロフォームには幅広い活用方法があります。
スタイロフォームを壁に貼れば、本格的な断熱対策ができます。
床にはめれば、足元から断熱対策ができます。
屋根に使えば、暴風雨の音も緩和されます。
加工して塗装することによって、レンガ調の壁を作ることができます。スタイロフォームをDIYでレンガ風にリメイクする方法は次の章でご紹介するので、興味のある方は参考にしてみてください。
小さく加工すれば、オリジナルの小物を作れます。
スタイロフォームでのレンガ風リメイクDIYに必要な道具や準備
簡単にカットできるスタイロフォームは、DIYするときに扱いやすいです。断熱対策の印象があるスタイロフォームですが、お部屋のリフォームやオブジェ作りでも使えます。スタイロフォームを使って、ちょっぴりおしゃれなリメイクをすることも可能です。
例えば換気扇をレンガ風にリメイクすれば、外国の煙突のようになりますので、毎日のお料理もわくわく楽しくなります。気分転換して、新しいレシピも増えるかもしれません。
用意するもの
・スタイロフォーム:必要なぶんのスタイロフォームを用意しましょう。
・プラスチック定規:スタイロフォームの長さを測ったりカットをするときに必要です。
・カッター:スタイロフォームのカットに使います。
・紙やすり:カットしたスタイロフォームを磨くときに用います。
・アクリル絵の具:レンガ風にするための色塗りのときに必要です。複数の色を用意して、混ぜ合わせて3色分ぐらいの色を用意します。
・筆やパレット:絵の具を作ったり塗るときに必要です。
・新聞紙やビニールシートなど:作業のときに敷いておけば、汚れを防ぐことができます。
・マスキングテープ:スタイロフォームを貼る場所を保護するために必要です。
・両面テープ:スタイロフォームを貼り付けるときに使います。
・ポリコーク:建築用の充填剤で、雨漏りのときにすき間を塞ぐときなどに使われます。仕上げのときに用います。
・手袋:手が汚れないように、作業をするときは手袋をはめましょう。
スタイロフォームでのレンガ風リメイクDIYの手順
それでは次に、スタイロフォームでDIYする作業手順について簡単に触れて行きます。ケガなどに注意しながら、丁寧に、そして楽しく作業をして行きましょう。
①まず、スタイロフォームをカッターでカットします。レンガのようにするには、1:2のサイズにカットすればきれいにできます。刃物を扱うのでケガに気を付けましょう。
②カットしたスタイロフォームを、紙やすりで磨いて丸くします。そうすることで、よりレンガらしさが出ます。
③アクリル絵の具で色を作ります。複数の絵の具を使って3色分ぐらいの色を用意しておけば、よりレンガらしさが出るため温もりのある演出ができます。
④スタイロフォームに色を塗って行きます。塗り終えたらしっかり乾かしましょう。
⑤スタイロフォームを乾かしている間に、マスキングテープでスタイロフォームを貼る場所を保護しておきます。
⑥乾いたスタイロフォームに両面テープを貼っていきます。テープは簡単に剥がれてしまわないようにしっかり貼りましょう。
⑦乾いたスタイロフォームを1枚ずつ貼っていきます。色を見てバランスの合った貼り方をすれば、より暖かみのある仕上がりとなります。
⑧ポリコークをレンガとレンガの間のすき間に入れて充填して行きます。ポリコークはベタベタしているため、ポリコークを触った手でほかの場所やものを触らないように注意しましょう。
⑨ポリコークが乾いたら、作業完了です。
床下にもスタイロフォームがいい?家の断熱性能をあげたければ
床下の断熱
冷気は下に溜まりやすいので、冬場は特に家屋の1階部分の床が冷えます。そうなると足元が冷えてしまいますが、床下の断熱対策をすれば足元が暖かくなります。スタイロフォームは高い断熱性がありますので、床の断熱にもよく使われています。
自分で床下にスタイロフォームを入れることも可能です。作業手順は、床の板を取り外してから、スタイロフォームを必要な大きさにカットして、1つずつはめ込んで行く作業となります。このときにすき間ができてしまうと熱が逃げてしまう原因となるので、すき間がないようにしっかりはめ込むことが大切です。
大掛かりな作業となるため、自分でDIYすることが難しい場合は業者に依頼をしてやってもらうのが望ましいでしょう。
窓の断熱
窓は外からの影響を受けやすい場所なので、窓も断熱をすることが大切です。スタイロフォームで窓を覆うだけで断熱性能が上がりますので、試してみてはいかがでしょうか。
「窓の冷気対策をして快適・経済的なお部屋にリフォームしましょう! 」では、他にも窓断熱の方法についてご紹介しています。スタイロフォームで窓を覆うのは見た目が悪いので、気にされる方は参考にしてみてください。
まとめ
スタイロフォームをDIYするなんて斬新な発想だったかもしれませんが、色々想像してみるとわくわくしませんか。スタイロフォームはDIYすることにより、色々な姿に生まれ変わります。今回紹介したように、お部屋のリメイクのために加工してみてもよいですし、自分オリジナルの棚などを作ってみてもよいかもしれません。
寒い冬を乗り越えるために大活躍してくれるスタイロフォームは、日曜工作をするときも大活躍してくれるかもしれません。
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