リフォームは、家族が増えた時やバリアフリー化をしたい時など、一度はリフォームしようと考えたことがある方もいるのではないでしょうか?新築よりも低コストで家の間取りを一新できることから、リフォームの需要は高いそうです。
住み慣れた住まいを“もっと快適”な住まいにするために、慎重にリフォーム業者を選びたいもの。しかし、こだわるほどに費用がかさんでしまい、「どこかで妥協しなければいけない」と感じることもありますよね。
そこで、リフォーム業者の紹介サービス「ホームプロ」を立ち上げた、鈴木隆氏の著書『リフォームを真剣に考える 失敗しない業者選びとプランニング』という書籍から、リフォーム業者選びのポイントを学んでみましょう。
目次
リフォームのトラブルは年間2万件!?
実は、リフォームのトラブルに関する苦情が2002年の時点で2万件という、国民生活センターのデータがあります。リフォームの需要増加と共に、トラブルの数も急激に増えているそうです。
ほとんどの方が慎重にリフォーム業者を選んでいるにもかかわらず、なぜトラブルは増え続けているのでしょうか。それは、リフォーム業者には、作業のための許可や資格、届出が一切不要というのが原因の一つだそうです。
建築の経験がまったくなくても、たとえ悪質セールスで暴利をむさぼるためであっても、誰でも思い立ったその日にリフォーム業を開業できるのです。
大規模な工事になれば建設業の許可が必要となりますが、500万円以下で行えるのであれば許可が不要で、開業できるため、悪質業者が集まりやすいのです。
訪問販売と電話勧誘には要注意!
費用が大きいリフォームの訪問販売や電話勧誘なんて、受け入れるわけが無いと思ってしまいがち。しかし、トラブルの4分の3を占める原因なのだそう。
その手口は非常に巧妙であり、一度受け入れてしまうとズルズルと引きずり込まれてしまう可能性があります。リフォームをしたいという気持ちがあったとしても、セールスはきっぱりと断るべきだと著者は述べています。
さらに、リフォームは住宅の規模によって価格を調整するのが一般的なため、悪徳なセールス業者では、思いもよらぬ高値で持ちかけてくることもあるのです。
複数の業者から比較検討するのがベスト
リフォームは、受身の姿勢ではなく「こちらから選ぶ」ことが大切。そのためには、一つの業者を過信するのではなく、複数の業者を比較検討します。その時に行いたいのが「相見積もり」です。
複数の業者から見積を貰っていることを各業者に伝えることで、価格交渉が可能になり、業者も提案に力を入れるようになるそうです。注意点として、それぞれの具体的な会社名を出してはいけないことや、強引な交渉は避けることなどが挙げられます。最低限のマナーとして覚えておきつつ、最も条件の良いリフォーム業者を選びましょう。
そして、「相見積もり」は、それぞれの業者に対して「同じ条件」でハッキリと伝えることがポイント。ハッキリと伝えることによって、最終的に決断する基準が作れるのです。
業者選びの判断基準として会社の概要にヒント有り
複数の候補業者に対し、相見積もりを行うことが判断基準の一つですが、判断材料としてもう少し深く情報を得たいですよね。そんな時、企業Webサイトの会社概要から判断基準が明らかになるそうです。
会社の所在地から自宅までの距離を測る
業者の所在地から、自宅までの距離は重要な判断基準になります。
自動車で三〇分以内であればいうことなしですが、遠くても一時間以内の距離が目安となります。(中略)遠くなると、移動に必要な時間、費用を負担することになります。アフターケアなどでも素早くこまめな対応が期待しにくくなります。
余分な出費を避け、リフォーム後のケアが行えることを考えたとき、出来る限り近場の業者に依頼するのが良いそうです。
営業年数は最低でも2年以上かどうか
リフォームは「職人の腕前」が質を左右します。出来る限り、経験が豊富な業者に依頼したほうが良いそうです。そして、新築よりもリフォームの方が難易度が高いため、リフォームを長年請け負っている業者を選ぶようにします。
最低でも二年以上、できれば五年以上はリフォームに従事している業者にしたほうが無難でしょう
公的な許可と資格を持っているか
リフォームを行うために、資格や許可が必要ないため誰でも参入できてしまうと先に述べました。そのため、建築に関する専門的な資格を持っているかどうかを基準にすることで、安心してお願いできるのです。
以下の許可・資格を参考にしてみましょう。
- 建設業許可
- 増改築相談員
- マンションリフォームマネジャー
- 建築士
本書では、さらに細かく紹介されているので、さらに知りたい方は一読してみてください。
まとめ
数多のリフォーム業者がいる中、もっとも満足できる業者を選ぶためには、今回ご紹介したような方法で慎重に選ぶべきです。また、こちらの希望を押し通すだけでなく、業者側の提案が具体的かどうかを見極める必要です。
本書には、業者を選んだ後に行うべきポイントなど、初めての方でもわかりやすく書かれています。リフォームで後悔しないために、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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