ハムスターの火葬方法|かかる料金の相場や依頼先の選び方

2022.7.12

ハムスターの火葬方法|かかる料金の相場や依頼先の選び方

かわいがっていたペットが亡くなるということはショックが大きいもので、ハムスターも例外ではありません。しかし、そのまま遺体を放置してしまうとやがて腐敗し、ペットにとっては好ましくない状態になってしまいます。

ペットであるハムスターが亡くなったら遺体を安置し、早めに埋葬や火葬をおこうようにしましょう。近年ではハムスターを火葬する家庭も増えてきましたが、小動物であるハムスターの遺骨を残すためには業者選びも大切になってきます。今回は火葬方法を中心に、ハムスターの供養についてお伝えしていきます。

ハムスターが亡くなったら埋葬?火葬?

ペットのハムスターが亡くなった際、葬儀方法は「埋葬」と「火葬」があります。葬儀方法を選ぶことは、その後の供養の形を決めるためにも重要になってきます。

ペットの場合は基本的にどちらも選択が可能ですが、埋葬は注意しなければならないことがあります。それぞれの葬儀方法と注意点を詳しく見ていきましょう。

ハムスターが亡くなったら埋葬?火葬?

埋葬方法

遺体を自宅の庭やプランターに埋めて供養する方法です。費用は火葬に比べて安く抑えることができます。

自分の土地に埋める

ご遺体を体の大きさに合った木箱などに入れ、ご自宅の庭などの土地に埋めて供養しましょう。当然、他人の土地に勝手に埋めてはいけません。空き地や公園など公共の場所に埋めることも禁止されているため、自分の土地あるいは事前に許可を得た土地でおこなうようにしましょう。

穴の深さが十分でなければ臭いが外部へ漏れ出すほか、野生動物や放し飼いの猫などが掘り返すおそれも出てきます。そのため、1メートル以上の深さの穴を掘り、ご遺体を中に入れてから、掘った土を上にかぶせる埋め戻しも万全におこなうことが必要です。埋めた土は徐々に下がっていくため、なるべく盛り上がった状態になるよう土をかぶせましょう。

プランター葬

プランターの中に土を途中まで入れ、ご遺体を寝かせてから土を上からかぶせましょう。植える花は一年草が好ましいです。多年草ですと根が伸び続け、土の中のご遺体を傷つけるおそれがあります。

火葬方法

ハムスターに火葬というイメージはしにくいかもしれません。しかし、ペットを家族同様に考える近年の風潮から葬儀の考え方も変わってきており、人間と同じく火葬を選ぶ家庭も増えてきました。火葬は小動物でもおこなうことは可能です。今ではハムスターも火葬での葬儀の要望が高まり、対応する業者も増えてきています。

自分で火葬できないのか?と思われるかもしれませんが、自分で空き地や公園などで火葬をすると、野焼きと判断され、法律違反となるおそれがあります。ペットの火葬はペット葬儀会社に依頼するようにしましょう。

葬儀会社がおこなうハムスターの火葬方法は、3種類あります。

1.合同火葬
他のペットと一緒に火葬する方法です。料金を抑えることはできますが、遺骨はまとめて埋葬されることが多く、手元に戻ってくることはありません。

2.個別一任火葬
葬儀会社の人にペットを預け、個別に火葬し、返骨してもらう方法です。火葬やお骨上げは火葬会社のスタッフがおこないます。

3.個別立ち会い火葬
葬儀会社にペットを連れていき、立ち会いのもと個別に火葬をおこないます。火葬後はご家族で遺骨を骨壺に納め、返骨されます。

火葬は移動火葬車に来てもらっておこなうことも可能です。移動火葬車の場合、ペットを引き取ってもらって合同火葬する方法や、自宅まで来てもらい、立ち会いまたは一任で火葬する方法があります。葬儀場所が遠い場合や、葬儀場所まで運ぶことが難しい場合は、移動火葬車による訪問火葬がおすすめです。

火葬方法は依頼する火葬会社によって異なります。詳しいプランについてはホームページや電話などで確認してみましょう。

ハムスターを火葬したら骨は残るの?

小さなハムスターを火葬した場合、骨は残るのでしょうか。

大型動物の火葬を想定した火葬炉では、ハムスターにとっては火力や風圧が強すぎます。遺骨が粉状になり、飛ばされてしまって遺骨がほぼ残らないことがあるのです。

しかし、近年ではハムスターのような小動物に対応した火葬炉も登場しています。火力を調整できたり、火葬炉内に小動物用の火葬台があったりすることで、小動物の小さな骨を残して火葬ができるのです。小動物に対応した火葬炉を利用できるかどうか、あらかじめ葬儀業者に確認しておきましょう。

火葬時間は体の大きさや体重にもよりますが、ハムスターの場合は約30分前後かかります。葬儀と合わせると、全体では1~2時間ほどかかると思っておきましょう。

ハムスターは火葬・土葬どっちを選ぶ?

小動物の火葬に対応しているペット葬儀の業者を選ぼう

ハムスターの火葬ができる葬儀業者は増えてきています。しかし、すべてのペット葬儀業者がこうした小動物対応の火葬炉を整備しているわけではありません。ハムスターの火葬を依頼する際にはこうした火葬炉を整備している、小動物対応の業者を選ぶことが大切です。

また、こうした火葬炉を整備していても、小動物の火葬で骨をしっかり残すことは高度な技術と豊富な経験がなければ難しい部分があります。一度火葬してしまったら後戻りができないため、過去の事例などをしっかり調べ、信頼できると思った業者に依頼することが大切です。

ハムスターの火葬にかかる料金の目安

葬儀会社にハムスターの火葬を依頼した場合、いくらかかるのでしょうか。火葬方法別の費用相場を調べてみました。

ハムスターの火葬にかかる費用の相場
合同火葬 …… 7,500円
個別一任火葬 …… 14,500円
個別立ち会い火葬 …… 19,833円

弊社では、ペット火葬のご相談も受け付けております。ご依頼いただければ、ご要望に沿った葬儀業者をご紹介させていただきます。ぜひお電話にてご相談ください。

※上記の平均価格は、ペット葬儀業者6社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。
※掲載料金は消費税を含んでおりません(2021年1月時点)

ハムスターの安置方法

火葬の日程が決まったら、その日まで遺体を安置しておきましょう。夏場は特に腐敗が進むのが早いです。しっかり保冷しておくようにしてください。

必要なもの
・体の大きさに合った小さな箱
・新聞紙
・タオル
・保冷剤
・ガーゼ

安置方法
1.生死の確認をする
2.小さな箱の中に 新聞紙とタオルを敷く
3.ご遺体を寝かせる
4.ガーゼでご遺体の体を拭く
5.体に保冷剤を当てる

ハムスターは部屋の温度が10度以下になり寒くなると、冬眠(疑似冬眠)をすることがあります。呼吸をしているかどうか確認してみましょう。

箱にご遺体を入れたら、なるべく陽の当らない涼しい場所に安置しておくようにしてください。

ハムスターの遺骨はどうするの?

ハムスターを火葬した場合、火葬炉に入れるだけで終わりではありません。その後遺骨の供養方法や法要も考えていく必要があります。

遺骨の取り扱い

ハムスターの火葬方法として他の動物と一緒に焼く合同火葬を選んだ場合は、合同墓に入れることが多くなります。合同墓に入れる場合は永代供養が基本で、入れる際の供養料のほかに費用はかかりません。他の動物と遺骨が混ざってしまいますが、ペット霊園などで一括して管理してもらえるため、遺骨の扱いに困ることはなくなります。

個別火葬を選んだ場合、火葬後の遺骨は自分で安置場所を選び、管理することが必要です。納骨堂に納める場合は、場所を借りておくための継続的な費用がかかります。一定の期間は納骨堂で供養し、5年などの区切りで合同墓へ入れる方法もあります。

ペット霊園によっては、個別墓の使用も可能です。納骨堂と同様に土地使用料や管理料といった維持費が必要です。人間のお墓と同様に、最終的には墓じまいをし、遺骨を合同墓に移して一括管理してもらうのが一般的です。

また、自宅に遺骨を持ち帰るという手段もあります。室内に仏壇を置いて遺骨を納めたり、お庭にお墓を作ったりして、ペットの存在を身近に感じながら供養ができる方法です。しっかりと供養ができたら、改めて合同墓に納めたり、細かく砕いて散骨したりといったこともできます。

遺骨が手元に残ればその後の供養についてさまざまな手段を一度冷静になって考えることもできるため、火葬方法に迷う場合は個別火葬を選択しておくのがおすすめです。

その後の供養について

仏教の考え方として、死後49日の間は極楽浄土にいくための修行期間であり、その間お経をあげることで供養をおこなうものがあります。それが四十九日(しじゅうくにち)で、1週間ごとにお経をあげるため七七日(なななのか)のような表現をすることも多いです。

この考え方に基づき、ペットも49日を目安に供養をする方が増えています。亡くなったペットだけでなく飼い主のケアにもつながるため、余裕があれば積極的におこなうのがおすすめです。

ペット用の仏壇や、遺骨をアクセサリーとして身に着けられるグッズなども販売されています。手元で遺骨を保管し供養する場合、こうしたグッズを使って亡くなったペットを長く供養していくこともできます。



ペット葬儀の業者を選ぶ際の基準について

ハムスターの火葬を依頼するとなった際、ペット葬儀には普段馴染みがないためどう業者を比較していいかわからない場合も多くあります。小動物の火葬の場合は特に技術が必要になってくるため慎重な業者選びが大切になってきますが、その際はどのような基準をもてばよいのでしょうか。

3年以上の経験をもつ従業員がいる

小動物の場合は高温にしすぎては骨が残らないため、火葬が終わるタイミングの判断には特に経験が求められます。そのため3年以上の経験を目安に、担当する従業員を選びましょう。

創業3年以上の葬儀会社を選ぶ

創業から年月がたっているペット葬儀業者は、それだけの経験と技術を持ち合わせていることが多いです。そのため従業員の経験だけでなく業者自身の経歴も一度確認してみてください。

小型炉がある葬儀会社を選ぶ

最近の傾向としてペット火葬にも固定炉が好まれる傾向がありますが、設置数が限られる固定炉は大型のものが多くあります。そのため、場合によっては小型の移動炉で火葬をおこなう業者を選ぶのもひとつの選択です。

また、大型炉であっても最近の火葬炉は小動物の遺骨を残せるよう配慮した仕組みのものがあります。ハムスターに対応した火葬炉を使用できるかも確認しましょう。

まとめ

ハムスターの火葬は近年のペットを家族の一員として大切にする考え方にともない、増加する傾向にあります。しかし、犬や猫の火葬と違い小動物であるからこそ、業者選びにはより慎重さが必要です。

ハムスターをしっかりと供養してあげられるよう、火葬や供養の方法はしっかりと意識することが大切です。

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