ペットの死と仕事はどちらが優先?供養や葬儀は忌引き理由にならない

2021.9.14

ペットの死と仕事はどちらが優先?供養や葬儀は忌引き理由にならない

大切な家族でもあるペットが、病気や事故で急に死んでしまうことはあります。そんなときでも、仕事はあります。家族でもあるペットが死んでしまったのなら、1日でもいいから傍にいてあげたいです。ですが、ペットが死んでしまったからと仕事を急に休めるものなのか、わからないものです。
ペットが死んでしまった ときに、どうしたら仕事を休むことができるのかご紹介していきます。

犬や猫などのペットの死で忌引きはできない?

ペットが死んでしまったからと、そのままにすることはできません。大切な家族ですので、葬儀などしてあげたいものです。
人が亡くなった時は忌引き休暇で、仕事や学校を休んで葬儀に参列します。ですが、ペット葬儀で忌引き休暇というのは難しいものです。

ほとんどの企業ではペット葬儀での休暇を取れる制度が今はないのです。
ペット葬儀では忌引き休暇がないため、休むには有給を使います 。
ペットの死で仕事は休めるのか

後悔のないよう有給休暇を使って葬儀

ペットのために有給を使って休むときに気を付けなければならないことがあります。
休む際に、なぜ休むのかあまり周囲にいわない方がいいとされています。

「ペットが亡くなっただけで、仕事を休むのか」と否定的な意見の方もいます。
ペットを飼っていない人から見れば関係のない話になり、社会的なモラルに欠けているとも思われる方もいます。また、ペットが亡くなっても仕事に出社している方がいるためです。

反対に、ペットの葬儀も火葬業者に依頼など手続きがあるため、休むことに肯定的な意見の方もいます。
ペットも大切家族だから、亡くなったことに対して気持ちを落ち着かせたりする時間にするためにも休むことがよいなどあります。

会社は有給休暇の取得理由を指定できる?

ペットのために有給休暇で休むにしても、会社から「ダメ」だといわれるかもしれないと思ってしまうでしょう。
ですが、有給休暇は理由を問わずに休むことができます。
有給休暇の理由により許可しなかったり、理由を提示させることは労働基準法違反になるため、有給の申請を拒否することを会社はできないのです。

就業規則等により、有給休暇に関する記載があればそちらが優先されるため、確認が必要になります。
また、会社内の人間関係などのことを考えると、理由の報告義務はなくても正当な理由が必要になる場合があります。

アメリカと日本では異なる忌引きの適用

アメリカはペットの先進国として、いくつかの企業でペットの死での休暇制度があるようです。企業によるようですが、1~3日の有給休暇を取ることができます。
アメリカでは飼われている犬のほとんどが室内で共に過ごす環境のため、亡くなったときも人が亡くなったときと同じような考えがあるようです。

日本でもペットに対して考えが変わってきているため、アメリカと同じような制度を取り入ている企業は増え始めているようです。
ペットの死亡時の忌引き休暇申請に、ペットの死亡診断書か火葬証明書など死を証明するものが必要になりますが、最大3日の休みが取れるのです。
米国では普及しつつあるペットの忌引き制度。日本では?

ペットの死後は葬儀までの保管方法も大切

ペットの葬儀をするために、一時的にペットの遺体を保管する場合もあります。そのまま死んだ状態で放置してしまうと、葬儀の際に棺に入らなくなってしまうことや、火葬で運び出すのが難しくなってしまいます。そのため、伸びている前足・後ろ足を優しく胸の方へ折り曲げてあげます。

葬儀までペットを保管しておく際は、ペットにとって一番安心できる所で保管してあげるのが よいでしょう。愛着のある部屋に愛用の毛布などを敷いてあげましょう。
保管している間に出血や排せつなどが起こる場合があるため、そのつどきれいにしてあげるのが大切になります。出血などがひどいようでしたら、ティッシュや脱脂綿を詰めて必要に応じて交換してあげてください。

保管できる期間は室内環境にも異なりますが、冬場は2~3日、夏場は1~2日程度になります。葬儀の日取りなどにより長期間保管する際は、遺体の温度を下げて腐敗を遅らせる必要があります。

ドライアイスを使いペットの腐敗を遅らせる手がありますが、ドライアイスは直接触れると危険です。かわりに保冷剤を使って冷やすことができます。ドライアイスより冷却力は弱いですが、冷気が逃げにくくすれば安全にペットを長期保管することができます。
ペット葬儀をするなら。ペットの遺体の保管の仕方

まとめ

ペットも大切な家族の一員です。そのため、できることは何でもしてあげたいものです。ペットが死んでも仕事に後から後悔をしないように、休みを取って最後を共に過ごすこともよいことです。

ご自身で後悔が残らない様な選択をすることで、ペットにもよい旅立になるでしょう。ペットの葬儀のことで何か悩まれることがありましたら、専門の業者などに相談してもよいことです。ペットの供養に関しては過去コラムでもご紹介しているの、併せてご覧ください。

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