パソコンという道具は非常にデリケートな電子機器なので、ちょっとしたことで不具合になることもあるでしょう。見てとれる異常が出ているならまだよい方で、知らない間に致命的なトラブルが発生しているなんてことも珍しくありません。
パソコンを長く使ううえで重要なのは、ちょっとした異常のサインを見逃さずに都度対処することです。そこで今回は、パソコンを使っているとときおり遭遇するトラブルのひとつとして、パソコンの画面に謎の線が出る現象について解説します。
謎の線の発生原因を特定し、適切な対処ができれば、面倒な修理は必要ないかもしれません。いますぐできる簡単な対処法を試してみましょう。
目次
パソコン画面に線が出る原因は大きくわけて2つ!
パソコンの画面に謎の線が表示される場合、考えられる原因は大きくわけて2つあります。
モニターに映像を表示するシステムに何らかの異常が発生している「ソフト(データ)」の原因と、モニター自体や本体とつなぐケーブルに異常のみられる「ハード(部品)」の原因です。
以下に、ソフトとハードでそれぞれどのような異常が発生するかをまとめておきます。
ソフトが原因の異常
- 長時間パソコンを使用し続けたことで処理能力が低下し、画面の描画が欠ける
- モニターに映像を表示するソフト(ドライバー)が最新のバージョンではない
- システムが大容量のデータを処理していて画面の描画に回す余力がない
ハードが原因の異常
- モニターの内部基板にホコリが溜まっている、はんだ付けがはがれている
- モニターとパソコン本体をつなぐケーブルが接触不良を起こしている
- パソコンの部品が必要以上に電気を溜め込んでいる
パソコンの画面に線が入っている場合は、上記のようなトラブルが原因となっていることが多いです。原因がはっきりしていない場合は、ひとつひとつ原因を取り除く対処法を総当たりで試してみましょう。
故障の予兆かも?画面の線を放置すると……
パソコンの画面に出た縦線や横線は、そのまま放置しておくと段々と状況が悪化していく可能性が高いです。よくある例としては、時間が経つにつれて線が増えていくというパターンが挙げられます。
はじめのうちは気にならなくても、謎の線が2本、3本と次第に増えていき、最終的に何本もの線が消えないままになり、液晶画面が非常に見にくい状態になってしまいます。
また、モニターの映像が正しく表示されないということは、間違いなく何らかの異常がパソコンの内部に起きているということです。たとえば基板に異常がある場合、そのまま使いつづければ基板がショートしてパソコンがまったく動かなくなってしまうということもあります。
大きな故障やエラーの初期段階として線が出ているというケースもあるため、取返しのつかないトラブルが起こるまえに対処しておくべきでしょう。
まずはソフト面から!パソコン画面の線を消す方法
パソコン画面に線が出る原因のなかでも、すぐに対処をおこないやすいのがソフト面のトラブルです。そのため、まずはソフト面の対処法で解決できるか試してみて、ソフトとハードどちらに原因があるのかを確認しましょう。
ソフト面のトラブルを解決する方法としては、以下のような対処が挙げられます。
①パソコンをシャットダウンする
「パソコンの電源を一旦落とす」ことは、さまざまなパソコントラブルに共通して有効な対処法になります。何か異常があったら真っ先にシャットダウンをおこなってもよいくらいです。
意外に思われるかもしれませんが、パソコンという機械は人間と同様に「睡眠」を必要とします。長時間使い続ければ処理したデータがシステム内に溜まっていき、溜まりすぎたデータはシステムの動きを遅くしてしまうのです。
そのため、定期的にシャットダウンをおこなって、溜まった処理済のデータを整理しなければなりません。人間が睡眠中にその日あった記憶を整理するのと似ていますね。
パソコンをシャットダウンしたら、しばらく電源を付けずに放置しておきましょう。パソコン内部に溜まりすぎた電気もトラブルの原因になるため、15分ほど寝かせておいて過剰な電気を放電させておく必要があるのです。
放電が済んだらパソコンを再起動して、画面に線が表示されるか確かめてみてください。一時的な軽いトラブルであれば、これで解決することが多いです。
②ドライバーを最新バージョンに更新する
「ドライバー」とは、モニターをはじめとしたパソコンの周辺機器を制御するためのソフトのことをいいます。ドライバーが最新のバージョンになっていないと、モニターに表示される映像にも異常が発生するかもしれません。
ドライバーの更新方法はお使いのパソコンの種類(Windows7~10、Macなど)によって異なるため、パソコンの種類に応じた更新方法を確認して実行してみてください。
なお、Windowsのパソコンの場合、ドライバーのバージョンは自動で更新される設定になっています。もしもWindowsの自動更新を停止している場合は、手動で更新をおこなってみましょう。
③システムの復元を実行する
ドライバーを更新しても画面の線が消えない場合、他のシステムに異常が起こっているのかもしれません。そんなときは、「システムの復元」が便利です。
システムの復元とは、パソコンのシステムの状態を何日か前(復元ポイントといいます)に戻す機能のことです。保存した動画や音楽などのファイルが消えてしまうことはないので、画面に線が発生するようになった時期より前の復元ポイントにシステムを戻してみましょう。
対処してもパソコン画面の線が消えない場合は
前項で挙げたソフト面のトラブルを解決する対処法を試してみても、パソコンの画面から線が消えない場合は、モニターやケーブル自体といったハード面に不具合が出ている可能性があります。
ハード面の異常が疑われる場合は、以下の対処法を実行してみてください。
①ケーブルの接続状態を確認する
デスクトップ型のパソコンの場合、モニターとパソコン本体はケーブルによって接続されています。このケーブルがコネクタにうまく刺さっていなかったり、コネクタにホコリや異物が詰まっている、あるいはケーブル自体が破損していたりすると、映像が乱れる原因になるかもしれません。
本体とモニターの裏側にあるコネクタを確認し、ケーブルを接続しなおしてみてください。ケーブルが古くなっている場合は、同型の新しいものに交換することも有効です。
②ケーブルを挿しなおしてもダメなときは……
ケーブルの接触を改善しても画面に線が出続ける場合、パソコンのどこかのパーツが物理的に故障している可能性があります。
液晶画面の表面は物理的な損傷に弱く、何か物が当たっただけでも故障の原因になってしまいます。物理的な打撃を受けた場所が画面の枠の近くであった場合、そこを起点に画面に横線が入ってしまうことが多いようです。
現在はドライバーの改善によってソフト面が原因でパソコン画面に線が出てしまうことは少なく、トラブルの原因のほとんどはディスプレイの物理的な故障だといわれています。
③修理を依頼する
パソコンの修理をプロに任せる場合、依頼する先としては「メーカーのサポートセンター」と「パソコン修理業者(購入店の修理サービス)」のどちらかになります。
メーカー保証が有効な場合は、パソコンのメーカーのサポートセンターに連絡して上記の対処法を行っても問題が解決されなかったことを伝えましょう。
またパソコン専門店や家電量販店では、メーカー保証とは別に保証サービスをおこなっているケースもあります。メーカーに相談する前に、購入した店舗へ相談しに行くというのもよいかもしれません。
まとめ
今までなかったのに突然パソコン画面に線が出てしまったら、たかが線とはいえ気になりますよね。早く修理に出してしまいたい気持ちを抑えて、まずは自分でおこなえる対処法をおこなうことで修理に出すよりも早く解決するかもしれません。
また、修理に出す場合にも事前に確認することがあるかと思います。今回ご紹介した対処方法とあわせて確認しておきましょう。
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