私たちが快適にインターネットを使うためには、Wi-Fiの存在は必要なものになります。Wi-Fiはショッピングモールなどの公共施設にあるイメージですが、機械さえあれば家のなかにも設置することができるのです。
家のなかで無線でパソコンを使っている人はWi-Fiという単語も覚えがあるでしょう。
そんな、設置することで家のインターネット環境を快適にするWi-Fiですが、接続が安定しないなどのトラブルを引き起こすことがあります。
家のなかでWi-Fiが使えない、インターネットにアクセスがしにくいとなれば、意外と不便なものでしょう。もしWi-Fiが安定しない場合はどうすればいいのでしょうか。その対策法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Wi-Fiにもさまざまな違いがあります
Wi-Fiといわれると「インターネットにアクセスするために利用する機械」というイメージしかないため、「とりあえずインターネットにさえ繋げればいいや」と適当に機械を購入する人もいらっしゃるでしょう。
しかしお待ちください。Wi-Fiの種類はよく吟味して選ぶことをおすすめします。
なぜなら、使い方によって、Wi-Fiが安定しなかったりするためです。
そもそも、Wi-Fiってなに?
Wi-Fiとはパソコンやタブレットなど、ネットワークの接続に対応した機器を無線LANに接続する技術のことをいいます。一方、無線LANとはケーブルがなくてもインターネットに接続するシステムのことです。
そのためWi-Fiは無線LANの一種類・個別名と覚えておけばいいでしょう。
なお、Wi-Fiには規格というものが存在します。この規格によって、各家庭のネット環境も左右されることでしょう。
無線LANの規格
Wi-Fiには規格によってそれぞれに性能の違いがあります。ちなみに規格とはそのものの寸法、形、質などについて標準として定めたものです。そのためWi-Fiの規格とその性質を把握することで、自分の家に最適なものを選ぶことができます。
Wi-Fi の規格の見分け方としてその機械に設定されている数字をみましょう。
Wi-Fiの規格。数字の意味
Wi-Fiの機械や通信するときに出る数字や、Wi-Fiに関係してくる数字をご紹介していきます。いままで、何の意味だったかわからない数字も、この項目をみれば解決できるかもしれませんよ。
IEEE802.11
この数字は無線の標準通信規格です。多くのWi-Fiはこの規格を使っていることが多いです。
11a、11b、11g、11n、11ac、11ax
WiFiを付けたときに出て来る「IEEE802.11」数字の後につけられているこれらの英数字。実はこれらの英数字は通信規格の種類を表しています。
この種類によってWiFiの特徴に大きな違いがでてきます。意味はこのあと、まとめてご紹介します。
Wi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6
従来のWi-Fi通信規格の名称はわかりづらいことから、公式の通称としてつけられた名前です。数字は世代数を示し、数字が増えるほど進化した規格であることを示しています。今後発売されるスマートフォンなどではこちらで表記され、いまどのWi-Fi規格でつながっているかが分かりやすくなることが期待できるでしょう。
なおWi-Fi 4が11n、Wi-Fi 5が11ac、Wi-Fi 6が11axにそれぞれ対応します。
5GHz、2.4GHz
これらはWi-Fiの周波数を差します。私たちの生活のなかでは「5GHz帯」、「2.4GHz帯」、「60GHz帯」の3つの周波数が使われています。
5GHz帯の周波数は電波干渉が少なく、安定した高速通信を得意とします。一方で障害物に弱いのがデメリットです。
2.4GHz帯は障害物に強く、壁越しや扉越しでも電波が届きやすいため、多くの機器で使われています。しかし5GHz帯と比べると通信速度が遅いのが難点でしょう。
60GHz帯の周波数は直進性があるため、狭い場所や範囲での高速通信に向いています。
規格別の特徴
では、前述でご紹介した数字をもとに、特徴を把握していきましょう。Wi-Fiの規格をみるときは一番最初に標準規格を表す数字「IEEE802.11」がつけられます。こちらだけ留意してください。
IEEE802.11【11a】:
電気製品やBluetooth(ブルートュース)の電波干渉を受けにくい規格です。金属やコンクリートによる電波障害には弱いとされています。aといえばアルファベットで一番最初に来る文字ですが、WiFiの種類のなかでは意外にマイナーなものになります。
IEEE802.11【11b】:
電気製品やBluetooth(ブルートュース)の電波干渉を受けやすく、無線LANの普及のきっかけとなった規格です。ほかの種類と比べるとやや低速です。
通信速度は最大で11 Mbpsです。
IEEE802.11【11g】:
IEEE802.11【11b】の約5倍の通信速度を誇るのは、このIEEE802.11【11g】という通信規格です。
電気製品やBluetooth(ブルートュース)の電波干渉を受けやすく、IEEE802.11【11b】の上位互換性を保っています。最大通信速度は54Mbpsと高速です。
IEEE802.11【11n】(Wi-Fi 4):
最大通信速度が600 Mbpsを目指している規格で、実質100 Mbpsもの通信速度を出しています。数ある通信規格のなかでは高速です。
周波数も「5GHz、2.4GHz」の両方に対応しているものがあるため、幅広い場面でこの種類のWi-Fiを使うことができます。
近年普及されているWi-Fiのひとつです。
IEEE802.11【11ac】(Wi-Fi 5):
最近開発された規格で、5GHz帯のみでの対応です。IEEE802.11【11n】よりもより高速な通信速度を期待できるほか、変調信号の多値化、チャンネル帯域の拡大もできます。
IEEE802.11【11ax】(Wi-Fi 6):
2019年の後半をめどに標準化がすすめられており、今後発売される機器の対応が期待される規格です。2018年現在先行して一部の製品で対応しています。複数のWi-Fi環境が設置されていることを踏まえており、複数のWi-Fi親機と同時通信して最適な環境を見つけるなどより高速な通信を実現させることを目指しています。
よりインターネットを楽しみたい人はIEEE802.11【11n】、IEEE802.11【11ac】といった、通信速度が高速なものを選ぶといいでしょう。
「Mbps」とは
Mbpsとは、1秒間で送受信可能なデータ量を表す単位です。数値が大きいほど速度が速くなります。
読み方は「メガビーピーエス」です。なお最新の規格ではMbpsの1,000倍の速さ単位を示す「Gbps」(ギガビーピーエス)が利用されることも多くなってきました。
Wi-Fiが安定しない様々な原因
使っているWi-Fiの接続が安定しないというときの原因はさまざまです。具体的にどのようなものが挙げられるのかを以下でまとめました。
回線が混線している
付近で多くの電波が飛び交う状況だと、回線が混雑して通信が安定しないことがあります。Wi-Fiの普及も増加傾向にあり、家の中でWi-Fiをつかっていたとしても、近所周辺住民が同じくWi-Fiを使っていると安定しないことも多いでしょう。
とくに同じチャンネル、周波数帯で飛んでいる電波が多くなると回線が混雑しやすくなるため注意が必要です。
ルーター
設置しているルーターが不具合を引き起こしていることも原因のひとつと考えられます。長年使っていると本体も劣化し異常が発生しやすくなるため、必要なら新しいものに交換する必要があります。
ルーターにもよりますが、正常に起動しているとランプが点灯するはずです。もし点滅していないのなら、接続が不十分か、異常が出ていると判断できるでしょう。再起動する、配線をつなぎ直すなど試してみて改善を試みてくださいね。
子機
無線に使っている子機のソフトウェアが不具合を起こしているとWi-Fiが安定しなくなります。故障はもちろんですが、メーカーによっては随時更新しているのでまだアップデートできていないことも原因として考えられるでしょう。もし、子機の不具合がみられる場合は、契約しているメーカーに問い合わせて状況を伝えてみてください。
プロバイダ
自身が契約しているプロバイダがサーバーのメンテナンスを行っているとき、一時的にインターネットに接続ができなくなります。数分で解決するとき、数時間かかるときなど様々なケースがありますので、ホームページなどで知らせが来ていないかチェックするようにしましょう。
IPアドレス
Wi-Fiに接続するときは、IPアドレスが必要です。IPアドレスとは「125.143.00.00」のような数字のことで、消失や間違いで接続を拒否されてしまうことがあります。エラーで接続できないこともあるので、パソコン側の設定をIPアドレス自動取得に切り替えるか、購入した業者に詳しく聞くなどの対処が必要です。
ウイルス
パソコンがウイルスに感染していると、インターネットに接続できないだけではなくその他の様々な不具合も引き起こします。電源が落ちる、電波が遅いなど異常を感じたときは、コンピュータウイルスの感染をかもしれないということを頭に入れておくようにしましょう。
セキュリティソフト
パソコンのセキュリティソフト、ファイヤーウォールなどの影響でインターネット接続が不安定になることもあります。一度不具合が出たときは、セキュリティソフトを無効にしてみるということも可能です。
Wi-Fi が安定しないときの対策方法
Wi-Fiが安定しないとき、具体的にどのような対策をしたらいいのかをご紹介します。しっかり原因を突き止め、不具合に応じた適切な対応をすることが大事です。
ファームウェアの更新
ファームウェアというソフトウェアでは、電子機器の制御を行っています。プリンターやルーターなどに内蔵されており、この不具合はWi-Fiが安定しない原因にもなりかねません。
不具合が出たときは、フォームウェアの更新を行って改善できる可能性があります。更新方法については、メーカーごとで異なるため、ご自宅のメーカーを確認してからサイトでダウンロードしましょう。
また、機種によっては自動更新するものもあるので、常に最新であるなら別のことが原因となっているはずです。
ドライバ・アップデータのダウンロードをする
子機の不具合が原因のときは、ソフトウェアをアップロード、またはドライバのアップデートを行います。基本的にはメーカーが提供しているので、別のパソコンなどからメーカーサイトへ接続してダウンロードしましょう。
周波数帯・チャンネルを変える
電波の干渉が原因のときは、電波状況を改善するのが有効です。とくに2.4GHzは電子レンジやBluetoothなどで利用されるなど使っている機器が多く、干渉しやすいといわれています。周りに同じチャンネルが多いなら、5GHzに交換するなどもひとつの手段です。
ただし、切り替える前にルーターや使用機器が周波数帯に対応しているかどうかを確認することが大切です。電波を切り替えてもその周波数帯に対応していないのなら、ネットのつながりが改善しないので注意しましょう。
必ずしもWi-Fiが悪いとは限らない
ここまでは、Wi-Fi側の調子が悪いときの原因や対処法についてご紹介してきました。しかし、そもそもの話、Wi-Fi側じゃなくてスマートフォンやタブレット、パソコン側などに原因がある場合があります。
Wi-Fiの通信が安定しない場合、必ずしも、Wi-Fiが悪いとは限らないのです。
この章ではパソコンやスマートフォン側に原因があるときの対処法についてご紹介します。
Wi-Fi機能をオフにしてもう一度オン
何らかの理由で接続が上手くいかず、不安定になっているようなことは意外と少なくありません。このときは一度機器のWi-Fiをオフにし、もう一度接続し直してみると正常に接続できるようになることがあります。
Windows 10の場合は右下の「インジゲータ」というところからインターネットアクセスを示すWi-Fiのアイコンをクリックし、一度オフにしてみましょう。もしくは右下端の通知センターを開き「ネットワーク」ボタンを押しても対処可能です。
iPhoneやiPadの場合は右上の時刻部分から指を下にスライドさせることで「タスクコントロール」を開くことができ、ここで青いWi-Fiのアイコンをタップすることで一時的にWi-Fiへの接続を停止することが可能。Androidは機種によって異なるものの、こちらも設定画面から停止・再接続の処置をおこなってみましょう。
パソコン・スマートフォン側を更新してみる
タブレットやパソコン、スマートフォンは定期的にバージョンアップがおこなわれています。なぜバージョンアップがおこなわれているかというと、ユーザーが機器を機能的に快適に使えるようにすること。OSの不具合を修正するためです。
もし、バージョンアップが行われていなければ、バージョンアップをおこなってみてください。
USBを利用している機器から遠ざける
2.4GHzを利用しているWi-Fi機器と、データ転送に2.5GHz帯を使用するUSB3.0/3.1の通信が干渉することが知られています。ルーター側・パソコン側ともにアンテナの近くでUSBケーブルを使っていないか、一度確認して見てください。また5GHz帯のWi-Fiに切り替える、ノイズ対策をしたケーブルに交換するなどもひとつの手段でしょう。
再起動
上記の方法を全て試してみたけど全然よくならない……。そんな場合は機器の再起動をしてみてください。再起動はWi-Fiを含む一時的なエラーを解決し、システムを安定させてくれる手段です。
再起動には時間がかかりますので、時間があるときにおこなってみましょう。
対策をとってもWi-Fiが使えない場合は……
対策をとってもWi-Fiが安定しない、使えない場合はWi-Fiの機械になにか不具合がある、または故障しているといってもいいでしょう。
こういった場合は一度業者や、Wi-Fiの機械を購入したメーカーやサポートセンターに問い合わせてみてください。
パソコンが壊れている場合は修理業者へ
Wi-Fiが壊れているのではなく、パソコンやタブレットが壊れている場合はパソコン修理業者で見てもらうのがいいでしょう。状態を診断してほしいのであれば約2,000円~見てくれるところが多いので、相談してみてください。
モバイルルーターで代用するのもひとつの手
近年では家のインターネット回線をモバイルルーターで代用する方が増えてきました。
モバイルルーターにはおもに以下の4つのメリットがあります。
・持ち運びしやすい
・導入が簡単
・複数の端末を同時にネットにつなぐことができる
・スマホのギガ(通信量)消費を抑えられるこれらは「固定回線」と「モバイルルーター」を比べたときのメリット、もしくは、ルーターを「使う場合」と「使わない場合」を比べたときのメリットになります。
(「高速ネットワークガイド」より一部引用)
Wi-Fiルータの故障の場合、これを機に利便性の高いモバイルルーターへ切り替えてしまうのもひとつの手でしょう。とくにノートパソコンを持ち歩く方、スマホの通信量を抑えたい方には、モバイルルータの使用がおすすめです。
まとめ
Wi-Fiが使えない多くの場合はWi-Fiの機械側が不具合をおこしていることが多いです。この場合は今あげた対処法を実行してみてください。
それでも症状が治らない場合はタブレットやパソコン側に不具合がみられるかも。この場合はパソコン、タブレット側でできる対処法を実行してみましょう。
それでも直らない場合はメーカーやWi-Fiのサポートセンターに問い合わせてみる。故障を疑われた場合は、一度電話越しではなく、プロの目で判断してもらうのも手段です。
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