「パソコンの電源が入るのに、画面が真っ暗で起動しない」というアクシデントに見舞われた経験はありませんか?こうしたとき、あわててつい再起動の操作をする人も多いはず。
しかし、画面が真っ暗な場合、「BIOS」という部分に問題が生じていたり、最悪の場合ウイルスに感染したりしている恐れがあるため、再起動をおこなっても根本的なトラブルの解決に至らないことがあるのです。そのため、症状によっては再起動ではなく、早急な対処が必要になってくるでしょう。
今回のコラムでは、電源が入るのに画面が真っ暗なままでパソコンが起動しないときの原因と、その解決方法を紹介していきます。ほかにも、パソコンの異常を知らせるビープ音についても紹介しているので、「パソコンから電子音が鳴った!」という方も参考にしてみてください。
目次
PC電源が入るのに起動しないトラブルでまず試したいこと
パソコンが起動しないなどの問題が起きたとき、最初は本体部品の故障を疑うものです。ですが、必ずしも不調の原因が故障にあるわけではありません。個人でも簡単にできる方法で簡単に問題が解決するケースもあるため、まずは以下のような対処法をしてみるのをおすすめします。
電源ケーブルを差し直す
非常に単純ではありますが、電源ケーブルの接続に問題がある可能性があります。一度電源を切ってから接続部を引き抜き、汚れや損傷がないかを確認してからしっかり差し直すようにしましょう。なお、たこ足配線になっていると電圧が下がってパソコンの動作が不安定になるため、電源ケーブルはコンセントに直接差すようにしてください。
周辺機器やディスクを外してみる
パソコンに接続した周辺機器や入れたままのディスクのせいで、パソコン自体に悪影響が生じているおそれがあります。周辺機器やディスクを取り外し、もう一度パソコンの電源を入れてみましょう。周辺機器に問題がある場合は、パソコンが正常に起動するはずです。
放電する
パソコンを長時間使用していると、本体内部に不要な電気が溜まっていき、それが原因でうまく作動しなくなることがあります。そういった場合は、シャットダウンしたパソコンから周辺器具をすべて抜き取り、90秒以上放置してみましょう。放電によってパソコン内部の電気が放出され、動作が安定するかもしれません。
外部モニターをチェック
うっかり外部モニターの電源をつけ忘れていたり、モニターが故障したりしている可能性も考えられます。モニターの電源がちゃんとオンになっているかの確認、あるいは別の外部モニターをつないで正常に画面が表示されるかどうかの調査をしておきましょう。
以上の4つの方法を使ってもパソコンが起動しないとしたら、パソコン本体の部品、あるいはパソコンにインストールされたプログラムに問題が生じている可能性があります。次の項目からは、それらのケースについて解説していきましょう。
パソコンのOSを起動させるBIOSってなに?
パソコンが起動しない、電源が入っても画面が真っ暗な原因のひとつとして、パソコンの重要なプログラムである「BIOS」の不調を挙げることができます。BIOSに問題が発生しているとしたら、どこに手を加えれば問題を解決できるのでしょうか。
BIOSが起動しないときは内部構造に問題が?
BIOSとは「Basic Input/Output System」の略であり、パソコンの基礎部分を制御しているプログラムです。マザーボードに備えられたROMチップに内蔵されたプログラムのひとつで、OSの起動や周辺機器のチェックをおこなう役割を担っています。
パソコンが起動してOSが立ち上がるまでの間、BIOSがパソコンを制御しています。そのため、このプログラムが適切に作動していないとOS自体が立ち上がらず、電源を入れてもメーカーロゴすら表示されなくなってしまうのです。
BIOSが原因でパソコンが起動しない場合、代表的な理由は以下の2つが考えられます。いずれも個人での対処が可能ではありますが、パソコン本体を解体する関係上、データの破損の危険性が常に出てきます。ですので、細心の注意を払いながら作業するようにしましょう。
CMOSの電池切れ
マザーボードにある「CMOS」という部分には、BIOSの各種設定が保存されています。CMOSの電池が劣化すると、日付設定がずれたりデータが正しく保存できなくなったりするだけでなく、BIOSが正常に機能せずにパソコンが起動しなくなることもあるのです。
CMOSに使用されている電池は、デスクトップだと「CR2032」のボタン型電池である場合が多いです。交換方法も難しいものではなく、CMOSについている古い電池を、マザーボードに触れないよう慎重に新しいものへ取り換えるだけとなります。
なお、デスクトップならパソコン本体の解体は難しくありませんが、ノートパソコンや一体型の場合は、解体が難しいことが多いです。無理に解体しようとするとパソコンが故障してしまうおそれもあるので、その場合は業者に電池交換を依頼するのが無難でしょう。。
メモリの接続不良
パソコン本体に取り付けられたメモリが原因で、BIOSが起動しないというケースもあります。メモリにほこりなどの汚れが付着することにより摂食不良が起こり、BIOSにも影響が出てしまうのです。
BIOSが起動しない理由がメモリにある場合、当然ながらメモリの異常を確認する必要が出てきます。こうした作業は、知識のない人にとっては難しく感じるかもしれません。ですが、以下のような手順を踏めば、安全にメモリの確認ができるはずです。
②パソコンケースを開けます。内部が熱い場合は、時間をおいてから開けましょう。
③メモリがマザーボードのどこに装着されているかを確認します。
④メモリのロックを解除し、回路部分に触れないよう注意しながら取り外します。
メモリを取り外せるようになったら、メモリの抜き差しをしてみたり、エアダスターなどでスロット部分にあるほこりを取り除いたりしてみましょう。問題の原因がメモリの接続不良だった場合、それでパソコンが正常に起動するかもしれません。
ここで注意しなければならないのが、マザーボードに直接触れてはいけないという点です。仮に指とマザーボードの間に静電気が発生した場合、パソコンのデータが破損してしまう危険性があります。なので、作業の際には手の静電気を除去し、決してマザーボードに触れないよう警戒しておくようにしてください。
精密機器を取り扱う作業は非常に難しいです。小さな失敗が大きな損失を生むおそれもあるため、「ミスをしてしまうかもしれない」と不安を覚えるようであれば、必ず修理業者に修理や交換を代行してもらうようにしましょう。
セーフモードで起動すれば解決することも
メーカーロゴは表示されるがパソコンが起動しない、または起動してもカーソル以外なにも表示されない場合は、まず「セーフモード」でパソコンを起動してみましょう。
セーフモードとはパソコンの診断用モードのことです。必要最低限の機能以外はすべて停止されています。そのため、もしパソコンにインストールされたプログラムやドライバが原因だった場合、セーフモードから削除することにより、パソコンを正常に戻すことができるでしょう。
セーフモードの使い方
Windows10の場合、再起動によるOSの起動に2回失敗すると、次に電源を入れた際に自動的に「スタートアップ修復」がおこなわれるようになりました。スタートアップ修復とは、パソコンが自動的に修復可能な不具合の修正をおこなうプログラムとなっています。
このスタートアップ修復でも問題が解決しない場合、専用の画面が表示されます。そこから以下の手順を踏むことで、セーフモードを起動することが可能となっているのです。
2.「オプションの選択」の画面から「トラブルシューティング」を選ぶ。
3.「トラブルシューティング」の画面から「詳細オプション」を選ぶ。
4.「詳細オプション」の画面から「スタートアップ設定」を選ぶ。
5.スタートアップ設定の場面が出てくるので、「4」または「F4」のキーを押す。
セーフモードで起動したらなにをすればいい?
もしセーフモードで起動に成功した場合、なんらかのプログラムやドライバがパソコンに悪影響を与えている可能性が高いです。疑わしいプログラムなどを見つけたら、それらを削除しましょう。
もしくは、「システムの復元」でパソコンが正常に起動していたときの状態に戻すことも可能です。「コントロールパネル」から「回復」を選び、「システムの復元を開く」からシステムの復元をおこないましょう。「回復」の項目が見当たらない場合、フォルダの右上にある検索ボックスで「回復」と検索すれば、簡単に発見できるはずです。
それ以外にも、パソコンがウイルスに感染したことで画面が真っ暗になったということも考えられます。セーフモードで起動したら、念のためウイルス対策ソフトを最新版にアップデートしたり、ウイルスチェックをおこなったりするようにしてください。
ビープ音って?パソコンが生きているかの判定方法
さて、パソコンが起動しないトラブルが起きた際、電源を入れた際に電子音が鳴りませんでしたか?「ビープ音」と呼ばれるこの音は、電子機器にトラブルが発生したことを伝える警告の意味をもっており、さまざまな機材に採用されている仕組みなのです。
パソコンにおけるビープ音は、パソコン本体に問題が生じたのを察したBIOSが鳴らす警告音となっています。突然音が鳴って動揺する方も多いでしょうが、ビープ音は問題の原因のヒントを示すこともあるため、決して聞き逃さないようにしましょう。
ビープ音の種類
ビープ音の長さや組み合わせによって、パソコンの状態を把握することができます。「ピッ」「ピー」のような音を組み合わせて情報を知らせるものもあるので、覚えておくと便利です。以下の表に、それぞれの簡単な意味を紹介しておきます。
なお、今回解説するのは「AMI BIOS」という種類でのケースとなります。「AWORD BIOS」をはじめとする別種類のBIOSだとビープ音の種類もまた変わってくるため、今使っているパソコンのBIOSの種類を前もって把握しておくようにしましょう。
ビープ音 | エラーの内容 |
長音1回 | 正常に起動しています。 近年のモデルでは、この音が鳴らないことも多いです。 |
長音2回 | POSTエラーが発生しています。 BIOSの初期化で改善される可能性があります。 |
短音1~3回 | メモリエラーが発生しています。 メインメモリの接触不良、あるいは破損が起きていると考えられます。 |
短音4回 | システムタイマーエラーが発生しています。 ほこりの混入などによって、マザーボードに不具合が起きています。 |
短音5回 | プロセッサエラーが発生しています。 なんらかの要因で、CPUやマザーボードに問題が発生しています。 |
短音6回 | GateA20エラーが発生しています。 CPUやメモリなど、複数の部品に不具合が生じています。 |
短音7回 | プロセッサの例外割り込みエラーが発生しています。 CPUやマザーボードの回路に故障や接続不良が起きたかもしれません。 |
短音8回 | ビデオカードメモリエラーが発生しています。 ビデオカードの破損や接続不良が起きていると考えられます。 |
短音9回 | ROMチェックエラーが発生しています。 BIOSの設定不良やマザーボードの不具合が原因とされています。 |
短音10回 | CMOSの読み込み、書き込みエラーが発生しています。 CMOSやマザーボードが不具合を起こした可能性があります。 |
不安な場合は業者に相談を
ビープ音の種類によっては、パソコンが起動しないのはマザーボードやCPUに問題があると判断できます。そうした場合、パソコンの造詣が深くない限りは、個人の力で問題を解決するのは難しくなってくるでしょう。
マザーボードやCPUの故障が原因でパソコンが不調を起こした場合は、パソコンの修理屋に修理を依頼するのを推奨します。仮に部品の交換が必要になったとしたら、マザーボードは約50,000~60,000円、CPUは約40,000~65,000円が相場費用となっています。
まとめ
電源自体は入るのにパソコンが起動しない、メーカーロゴさえ表示されないというときは、BIOSに問題がある可能性が高いです。問題を解決するためにはパソコン本体を解体する必要があり、失敗すればパソコンの状態がより悪化する危険性さえあります。そのほかにも、ノートパソコンや一体型のパソコンは解体が難しいという問題があります。
もし自分ではどうにもならない、パソコンを故障させてしまいかねないと判断した場合は、修理屋に修理を依頼するようにしましょう。費用こそかかりますが、安全にパソコンの不調を解決してくれるはずです。
なおパソコンは精密機器なので、長い間使っていると急に不具合が発生するかもしれません。ですので、定期的にバックアップをとっておき、万が一の事態が起きてもパソコン内部のデータを守ることができるようにしておきましょう。
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