
パソコンで作業をし続けていると、目が疲れてくるものです。時間が経つほど目の疲れは増していくものですが、画面が暗いままだと余計に目の疲れは増してしまうでしょう。パソコン画面が暗くて見づらい場合、見やすいように明るく調整する必要があります。
パソコンの明るさを調整するのは、多くはボタンひとつで簡単におこなうことができます。ですが、ときにはそれでもパソコン画面が暗いままというケースもあるでしょう。そんなときは、パソコン画面が暗い原因が分かれば対処もしやすくなるはずです。
そこで今回は、パソコン画面が暗い場合の原因や対処法を解説していきます。まっさきに故障を疑うのではなく、まずは自分にできる限りの解決法を実践してみましょう。
目次
まずはパソコン画面の明るさを調整してみよう
パソコン画面が暗いと感じるときは、まずは画面の明るさを調整してみましょう。Windowsの場合は、電源オプションから画面の明るさを調整することが可能です。パソコンの画面上で明るさを設定することで、暗さを改善させることができます。
ノートパソコン・一体型パソコンの明るさ調整
ノートパソコンの場合、キーボードで明るさの調整ができます。多くはキーボードの「Fn」キーと「太陽マークが書かれた」キーを同時に押すことで調節ができるでしょう。太陽マークが書かれたキーは2つ並んでいますが、矢印が書かれているのでどちらで明るくするかを判別できるはずです。
また、パソコンの設定に「システム」という項目がありますので、その部分を選択してみましょう。その中にある「ディスプレイ」の欄をクリックすると、「明るさの変更」という項目が出てきます。そこにあるつまみを動かすことでも、画面の明るさを調整することが可能です。
デスクトップの明るさ調整
液晶ディスプレイに画面を表示しているデスクトップパソコンの場合、パソコンの設定画面に明るさの調節機能が表示されない場合があります。そのため、デスクトップパソコンで明るさを調整する場合はディスプレイ側で操作するようにしましょう。
モデルによって細かな違いこそありますが、ディスプレイには明るさを調整するボタンがあるはずです。それを操作することで明るさを調整することができます。詳しい方法はマニュアルに記載されているはずなので、そちらを読んでおきましょう。
パソコン画面の明るさを調整できない場合の対処方法
パソコン画面が暗いので調整しようとした場合に、調整するための画面やつまみが出てこなかったりキーボードが反応しなかったりする場合があります。
放電をしてみよう
パソコンを長時間使用していると、内部部品に電気が溜まってしまって誤作動を起こすことがあります。そのため、放電をすることで溜まっていた電気を吐き出せば、不具合が直ってパソコンの明るさを調整できるようになるはずです。
放電の方法は簡単です。電源を切ったパソコンから周辺器具やコードをすべて抜き取り、十分ほど放置してみましょう。放電が完了したらコードなどを差し込んで元の状態に戻せば、電気の蓄積していない状態でパソコンを起動することができます。
電源プランを変更しよう
Windows10には電力消費を抑える「省電力プラン」というものがあります。このプランを選択していると、パソコンのパフォーマンスが低下する代わりに必要となる電力が少なくなります。そして、この機能によってパソコン画面の明るさも抑えられてしまうこともあるのです。
Windows10で省電力モードの設定を変更するには、左下の検索バーで「電源」と検索し、「電源プランの選択」を選択しましょう。そうすると電源プランの一覧が表示されるので、電源プランを「省電力」から「バランス」などの別のプランに変更してください。
グラフィックスドライバーを更新しよう
パソコンの画面を表示するための「グラフィックドライバー」に問題が発生している場合、明るさを調整できなくなっていることがあります。その場合は、一度グラフィックドライバーを削除してから、もう一度インストールすることで問題が解決するかもしれません。
グラフィックドライバーは、一度削除しても再起動すれば再インストールされます。以下に紹介する手順で、ドライバーを削除してみましょう。
2.「ディスプレイアダプター」をダブルクリックし「グラフィックドライバー」を表示する。
3.グラフィックドライバーを右クリックして出てくる項目から「削除」を選択する。
4.確認画面が出てくるので、チェックボックスにチェックを入れて「OK」をクリックする。
5.パソコンを再起動してドライバーを再インストールする。
なおグラフィックドライバーについてですが、CPUやディスプレイによって表記が変わるので注意しておきましょう。とくにデスクトップの場合、ディスプレイをつないでいる端子の確認が必要です。
たとえばIntelのCPUに内蔵されたものを利用している(パソコン内蔵のディスプレイや、マザーボードの映像出力端子を利用している)場合、「Intel(R) HD Graphics」などと表示されます。一方グラフィックボードに付いた出力端子を使用しているときは「NVIDIA Graphics Driver」(NVIDIA製の場合)などと表示される方のドライバーを確認しましょう。
明るさが勝手に変わるときはどうすればいい?
パソコン画面が暗いと思ったので設定変更で明るくしたものの、勝手に明るさを元に戻されてしまうことがあるかもしれません。これは、ノートパソコンや一体型パソコンに搭載されている「明るさ自動調節機能」によるものでしょう。この機能は周囲の環境によって明るさを変更するものなのですが、これがかえって集中の邪魔になったりすることもあります。
明るさ自動調節を無効化するには?
明るさ調節機能を無効にするには、まず左下の検索欄に「電源」と入力し、「電源プランの選択」を開きましょう。そこから「プラン設定の変更」をクリックし、さらに「詳細な電源設定の変更」を選んでください。すると、電源オプションの画面が表示されるはずです。
電源オプションが表示されたら、「ディスプレイ」をクリックしてみてください。「自動輝度調節を有効にする」の項目が表示されるので、それの設定を「オフ」にしてください。これで、どんな環境でも明るさが変動しないはずです。
もしかしたら液晶ディスプレイが故障しているかも
これまで説明した方法を実践してもなおパソコン画面が暗い場合、液晶ディスプレイが故障している可能性があります。故障かどうかを確認したいときは、外部モニターに繋いで画面を表示させてみましょう。画面が正常に表示されるのでしたら、ディスプレイが故障している証拠です。
原因が液晶ディスプレイにあると確認できたら、液晶ディスプレイのどこが故障しているのかを確認しましょう。画面が暗くなる場合、大半がディスプレイの中に付いているバックライトやインバーター基盤が故障している可能性が高いです。
もし液晶が故障している場合は
パソコン画面が暗い原因が液晶ディスプレイの故障にある場合、バックライトやインバーターの交換が必要になります。画面が暗くなってもうっすら見えている状況であったときは、液晶パネル部分のみの交換で修理できる可能性もあります。しかし、これらの修理は知識がなくては難しいです。そのため、パソコン修理の業者に交換を依頼したほうがいいでしょう。
もしも業者に液晶ディスプレイを修理してもらう場合、費用相場は小さいものでも約2万~3万円となっています。液晶ディスプレイにも寿命はあるので、いつか故障するのは避けられません。これは内部部品にも言えることなので、パソコンのデータは定期的にバックアップをするなどして保管しておくのをおすすめします。
まとめ
パソコン画面が暗いと作業しにくかったり、視力低下を招いたりしてしまう原因になりかねません。それを防ぐためにも、画面が暗いと感じたら明るさの調整をおこなってください。ノートパソコンとデスクトップパソコンでは方法が異なりますので、その点には注意しましょう。
パソコンの画面上で明るさを調整できないときは、パソコンがモニターを無効と判断している場合があります。新しくドライバーをインストールしたりすると設定が変更されてモニターが無効に切り替わっている場合がありますので、そのときは該当するドライバーをアンインストールしてモニターを有効にしてください。
それでも画面が暗いままだったら、液晶ディスプレイに問題が発生していると考えられます。その場合、パソコン修理の業者に点検などを依頼するようにしてください。故障している部分を見極めて、的確に修理や交換をしてくれるはずです。
パソコン修理を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「パソコン修理」をご覧ください。
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