徘徊防止には鍵が効果的!玄関以外でも防止グッズを活用させよう!

2021.4.30

年齢を重ねて高齢者と呼ばれる年代になると認知症を患うことがあるかと思います。認知症はいろいろな原因で脳の細胞が死滅してしまったり、働きが悪くなってしまったりしたために、障害が起こって生活に支障が出ている症状のことです。

その認知症の症状の中に徘徊、というものがあります。認知症の方が、家族が目を離した隙に1人で家から居なくなってしまったどうしますか?

きっと慌てて探しますよね?探しても見つからないおそれもありますし、出て行ってしまったどこかで怪我をしているかもしれません。居なくなってからでは対処のしようがないのです。トラブルが起きてしまう前に対策を施しましょう。今回は徘徊を防いでくれる、徘徊防止用の鍵についてご紹介したいと思います。

徘徊防止用の鍵とは

徘徊防止用の鍵とは、家族が知らない間に1人で出歩くことを防いでくれる鍵のことを指します。徘徊は気付いたら家の中を歩き回っていたり、外に出てしまっていたりする症状ですので、家族の方が認知症の方を1人にして外出や仕事に向かうのはとても心配になるでしょう。

徘徊は介護している家族にはとても負担が大きく、その負担を少しでも軽くできないかと考えだされたものが徘徊防止用の鍵なのです。徘徊防止用の鍵は家族の方が寝ていたり、徘徊をしてしまったりする方のそばに居られないときに使用します。

徘徊防止ができていないとどうなるの?

深夜に徘徊を始める理由とは?

そもそも、どうして皆が寝静まっている深夜に、認知症の方は徘徊を始めてしまうのでしょうか。徘徊防止に鍵を施工するのも大切ですが、徘徊する理由を解決しないと根本的な解決には至らないでしょう。そこでこの項目では、深夜徘徊の主な原因を解説していきます。

深夜に起きてしまう

認知症の方は体内時計が狂いがちなので、昼夜逆転が起きたり睡眠障害を起こしやすくなったりします。こうして生活リズムが崩れると深夜に活動することが多くなるため、深夜徘徊を始めてしまう機会も増えてしまうというわけです。

また、深夜にトイレへ行きたくなった際にも徘徊をしてしまう場合があります。
トイレに向かっている途中で自分の目的やトイレの場所を忘れてしまうことがあるため、目的や場所を思い出すために深夜徘徊を始めてしまうのです。

就寝にストレスを感じている

就寝に対してストレスを感じてしまっている場合、それが徘徊の原因になってしまうことがあります。認知症の方は、ストレスを感じたり嫌な思いをした場所から逃げ出そうとしたりするため、寝室から逃げ出して徘徊してしまうのです。

就寝前

とくに認知症の方は環境の変化に対して大きなストレスを感じる傾向があります。
そのため、もし寝室の模様替えや寝具を変えたりしてしまうと、認知症の方が寝室に対し悪印象を抱いてしまう場合があるのです。

夜間せん妄

認知症がもたらす症状の1つに、「せん妄」というものがあります。
これは意識障害の一種であり、この症状が表れると幻覚が見えたり妄想を抱いたりするようになり、場合によっては興奮状態に陥ってしまうことがあるのです。

このせん妄の中でも、夜間に発生するものを夜間せん妄と呼ばれています。
夜の時間帯は暗いので状況の認識が難しく、認知症の方は不安や恐怖心を強く感じてしまいます。その結果せん妄の症状が強くなり、興奮して家を飛び出してしまうのです。

徘徊防止ができていないとどうなるの?

徘徊防止の鍵で鍵をかけていないとどうなってしまうのでしょうか?
認知症の方は、家の中だけを歩き回っているなら危険はないのですが、気付かないうちに1人で家の外へ出ていってしまうおそれがあります。

1歩家の外へ出ると車が道路を走っていたり、喧嘩などのトラブルが起きたりする危険がたくさん存在しています。認知症の方は自立生活が困難な方が多いので、1人で外に出るとそれらの危険から身を守ることができないこともあります。

認知症の方であっても、慣れ親しんだ家の鍵であれば内側からあけてしまうかもしれません。しっかりとした防犯能力の高い、徘徊防止用の鍵を使用することをおすすめします。

徘徊防止の鍵は玄関だけでなく窓にも

徘徊をする人が出ていってしまうおそれがある場所は、玄関だけとは限りません。勝手口などが開いていて、歩いて通れる場所があったらどこでも出ていってしまう危険性があります。窓の鍵が開いていたり、その窓の鍵が慣れ親しんだものだったりした場合はその窓から外へ出ていくこともあるようです。

窓から出ていこうとした場合、どんな危険があるでしょうか。玄関であればそのほとんどは1階にありますが、家が2階建てだったりマンションだったりした場合、窓は地面からかなり高い距離があります。

もし2階や3階などの窓が開いていてそこから出ていこうとした場合、窓を乗り越えて地面に落下してしまうかもしれません。安全面を考えて、窓も徘徊防止用の鍵に付け替えることをおすすめします。

おすすめの徘徊防止用の鍵をご紹介

徘徊してしまう認知症の方を守るのに、徘徊防止の鍵がとても役に立つということが理解していただけたかと思います。そんな徘徊防止用の鍵ですが、個人で手軽に手に入れられて自分で取り付け可能なものを購入することも可能です。

ここでは徘徊防止用の鍵でおすすめのものをご紹介したいと思います。玄関用と窓用タイプがあるので、ご家庭に合った徘徊防止鍵を選びましょう。

玄関用

ガードロック 徘徊防止ロック ひとりで出かけないでシルバー

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玄関のドアに取り付け可能な徘徊防止用の鍵です。取付けるときに工具が不要でドアに金具を締めるだけなので、手軽に購入できます。暗証番号式の南京錠を採用しています。

長沢キーレックス 交換用ドアノブGMD-500
このドアノブには、内側のサムターンを取り外すことができる特殊な機能がついています。内側のサムターンを外して扉のドアノブを取り替えると、内側から扉を開けることができなくなる特徴があります。

朝日工業 デジタルロックスーパースリム30
この補助鍵は暗証番号式であり、内側からはサムターンを外すことが可能です。
そのため、鍵の管理をすることなく徘徊を防止することができます。引き戸などにも対応しており、どの扉にも設置することが可能となっています。

窓用

ガードロック 室内・錠なし内開き扉専用かんたん在宅ロック No.260

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こちらも取り付け工具不要です。手軽に採用できる徘徊防止用の鍵です。

ガードロックサッシ窓用補助錠ガードマン3個組ブロンズNo.393B

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こちらは窓用の徘徊防止用の鍵になります。取付も簡単なので、導入しやすいのがメリットです。

ガードロックサッシ窓補助錠マモレックスウインド(ブロンズ)No.510B

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自動ロック装置付きなので、開錠するには、片手でフックを引っ張りながらもう
つまみを回さなければなりません。

DAN サッシ窓用補助錠 「マドガード」
サッシに貼り付けるだけで簡単に設置することができます。2枚のサッシの隙間が5mm以上ないと使用できませんが、その条件をクリアしていれば非常に便利な補助鍵といえるでしょう。

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サッシに貼り付けるだけで簡単に設置することができます。2枚のサッシの隙間が5mm以上ないと使用できませんが、その条件をクリアしていれば非常に便利な補助鍵といえるでしょう。

適切な対処で深夜徘徊を防止しよう

徘徊防止鍵は深夜徘徊に対する有効な対策ですが、認知症の方自身の問題が解決しているわけではありません。睡眠障害や不安が取り除かれたわけではないため、それが原因で健康を害するおそれがあるでしょう。

ですので、徘徊防止鍵だけに頼らずに、徘徊の原因を取り除いてあげる必要があるのです。それでは最後に、認知症の方の生活リズムを整えたり不安を解消したりする方法を紹介していきます。

適度な運動をとろう

日中に適度な運動をさせてあげると、深夜徘徊の予防になるとされています。
ラジオ体操やストレッチといった簡単な運動で程よく疲れてもらえれば、夜にはぐっすり眠ってくれるでしょう。運動は脳に刺激を与えるため、認知症の進行を遅れさせる働きもあります。

また、午前中に日光を浴びれば体内時計が整えられるため、生活リズムを改善することもできます。適切な生活リズムを取り戻せば深夜徘徊のリスクも抑えられますので、運動をするならよく晴れた午前中がおすすめです。

適切な睡眠環境を作る

認知症の方がストレスを感じない睡眠環境を作ることも、深夜徘徊を減らすことにつながります。眠る時間帯に合わせて部屋を暗くしたり、室内を適切な温度にしたりすれば、認知症の方もぐっすりと眠りにつくことができるでしょう。
また、寝る前にトイレに連れていってあげれば、トイレが原因で徘徊を始めることを減らすこともできます。

ただし、中には真っ暗な部屋を怖がる方もいるでしょう。
深夜徘徊を抑えるためには不安を取り除くのが重要なので、必ず認知症の方の意見をよく聞いて、その人が安心して布団に入ることができる睡眠環境を与えるようにしてください。

徘徊しても怒らない

介護者からすれば無意味な行為であっても、認知症の方には自分なりの理由があって徘徊しています。ですので、もし徘徊に対して怒ってしまうと、それに恐怖を感じた認知症の方はより頻繁に徘徊をするおそれがあるのです。

もし徘徊しているのを見つけても怒らずに、なぜ徘徊するのか理由を聞いてあげましょう。理由を話してくれれば原因を取り除くことができますし、なにより親身に話を聞いてあげる人がいるというだけで、認知症の方の不安も和らぐはずです。

まとめ

今回は徘徊防止用の鍵についてご紹介させていただきました。

認知症は誰にでも起こり得る病気です。その症状の1つである徘徊は認知症を患う患者さんご自身だけでなく、患者さんを介護するご家族の生活まで圧迫しかねない問題です。徘徊防止の鍵は認知症の患者さんの安全を守るだけでなく、一緒に暮らすご家族の生活や心も守ってくれる便利グッズです。

今は取り付けが簡単にできるものが安く手に入りますので色々な鍵を簡単に試すことができます。自分の使いやすい徘徊防止の鍵を見付けて、少しでも安全と介護の負担を減らせるように使ってみてください。


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