家の鍵は、より防犯性の高いものに交換することで大切な家や財産を守ることができます。鍵交換をお考えの方は、よくタンブラー錠という言葉を耳にするのではないでしょうか。タンブラー錠は種類によってはあまり防犯性が高くないものもあるため、交換する前にさまざまなタンブラー錠について知っておく必要があります。
そこでこの記事では、タンブラー錠の仕組みや種類について紹介します。いろんなタンブラー錠を知ることで、より防犯性の高い鍵に交換することができるでしょう。
目次
タンブラー錠ってどんな仕組みの鍵?
タンブラーとはシリンダーの中にあり、鍵が回るのを邪魔している部品のことです。このタンブラーが数枚重なることで複雑になり、防犯性が高くなっています。単に、タンブラー錠といってもさまざまな種類があるので、次の章で紹介しますね。
タンブラー錠が開閉する仕組み
タンブラー錠は、中のタンブラーの切れ目を揃えることによって開錠されるようになっています。タンブラーに切れ目が入っており、鍵がロックされた状態では、切れ目がバラバラの位置になっているため、鍵が回りません。
鍵を差し込むと、何枚ものタンブラーが一定の位置に動き、切れ目が揃います。タンブラーの切れ目が揃うと鍵が回るようになり、ロックが解除される仕組みになっているのです。反対に、鍵を差し込んでタンブラーを元の状態に戻せば、タンブラーの切れ目がバラバラになりシリンダーが回らなくなるので、鍵がかかるといった仕組みです。
タンブラー錠には古い歴史がある
実は、最古のタンブラー錠は、古代エジプトで生まれてとされています。現代のタンブラー錠のように複雑ではなく、ピンを押し上げたり下げたりすることで開閉されていたようです。この古代エジプトで発明されたタンブラー錠が発展して、今のタンブラー錠へ進化したといえるでしょう。
タンブラー錠には色々な種類の鍵がある
タンブラー錠にはさまざまな種類があり、シリンダー内のタンブラーの形状も異なります。種類によって鍵の特性も異なるので、見ていきましょう。
ディスクタンブラー錠
ディスクタンブラー錠とは、昔から見る両側にギザギザがある鍵で開けるタイプの錠です。ディスクタンブラー錠のシリンダー内には、数枚のタンブラーが重ねられていて鍵を差し込むことでタンブラーが回る仕組みになっています。
しかし、このディスクタンブラーは、ピッキングされやすい鍵であるため、現在は製造されていません。ディスクシリンダーのピッキング被害が多くなったことから、より防犯性を高めたロータリーディスクタンブラー錠が開発されました。
ロータリーディスクタンブラー錠は、U字型のタンブラーを切れ目が揃うように回すと開錠されるものでピッキングされにくく防犯性の高いものになっています。
ピンタンブラー錠
ピンタンブラー錠は、タンブラーが細いピンのような状態になっているものです。シリンダー内の上部にしかピンタンブラーがついていないため、鍵のギザギザが片方だけにしかないのが特徴です。このピンタンブラーもピッキングに弱く、破壊されるという被害が多いようであまり防犯性が高いとはいえません。
レバータンブラー錠
レバータンブラー錠とは、板のようなタンブラーを持ち上げることによって鍵を開けるものです。タンブラーには英数字の「H」のような形をした溝がついていて、その溝内を動く出っ張りがついています。
鍵を回すことで、H型の溝を出っ張りが移動して、レバータンブラーを持ち上げ鍵を解錠します。防犯性があまり高くないことから、住宅というよりはタンスの引き出しなどに使われていることが多いようです。
マグネットタンブラー錠
マグネットタンブラー錠とは、鍵の表面やシリンダー内のタンブラーに磁力が発生しているものです。お互いの磁力が反発しあうことで鍵を開けることができます。そのため、マグネットタンブラー錠は、ピッキングに強い鍵ともいわれています。ただし、磁力が弱まるとうまく開閉できないこともあるので注意しましょう。
ディンプルシリンダー錠
ディンプルシリンダー錠とは、鍵の表面に大きさの違う丸いくぼみがついているものです。シリンダー内は上下だけではなく、左右にもピンタンブラーがついているため、ピッキングに強い鍵となっています。その防犯性の高さから、最近では多くの家庭の鍵として採用されています。
防犯性を高めるならどの鍵がおすすめ?
鍵交換をするなら、大切な家や財産を守るためには防犯性の高い鍵に交換したいと考える方は多いでしょう。では、どんな鍵には注意が必要で防犯性が高い鍵とはどんなものなのか見ていきましょう。この章を参考にして、用途に合った鍵を選んでみてください。
ピンタンブラー錠には注意が必要
もし現在の自宅の鍵がピンタンブラー錠の場合、不正解錠されてしまうおそれがあります。先ほどもお話しましたが、ピンタンブラーはピッキングされやすい鍵でもあります。ピッキングのプロであれば、5~10分ほどで簡単に開けてしまうでしょう。
もうひとつ怖いのが、バンピングです。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、バンピングとは鍵と形状が似ているバンプキーというものを使って不正解錠することです。型番を合わせたバンプキーを差し込み、バンプキーに衝撃を与えることでなかのピンタンブラーの上部が跳ね上がりロックが解除されてしまうのです。
ひとつの型番のバンプキーを持っていれば同じ型番の鍵はすべて解錠することができます。バンピングは痕跡が残らないので、何度も侵入されてしまうおそれもあるのです。ピンタンブラー錠はこのようにバンピングやピッキングの被害に遭いやすいため、早めに交換することをおすすめします。
ディンプルシリンダー錠
防犯性の高い鍵に交換したいのであれば、ディンプルシリンダー錠がおすすめです。ディンプルキーは上下左右にピンタンブラーがついているため、ピッキングやバンピングするのは非常に困難といえるでしょう。また、多少のくぼみのずれでも開かなくなってしまうので、他人が勝手に合鍵を作って侵入するのは難しいため、防犯性が高いといえます。
デジタルキー
防犯性の高いもうひとつの鍵は、デジタルキーです。デジタルキーとはボタンで暗証番号を打ち込むタイプや、指紋認証やカード、スマホなどで解錠できる鍵のことです。デジタルキーは防犯性が高いといわれる理由は、鍵穴がないことです。
鍵穴がなければ、ピッキングやバンピングをおこなうことはできません。より防犯性を高めたいのであれば、デジタルキーに交換するのもおすすめです。
鍵交換をしたいときはどうしたらいい?
防犯性の高い鍵に交換する場合は、自分でおこなうか業者に依頼するかの2とおりあります。ただし、自分で交換するには、注意すべき点もあります。ここでは、自分で交換する場合と業者に依頼する場合について見ていきましょう。
自分で鍵交換をする
「普段からDIYもするし、鍵交換も自分でしたい」という方もいるでしょう。自宅の鍵交換は道具が揃い正しい方法がわかれば自分でおこなうこともできます。自分で交換してみようという方は、「鍵交換で玄関ドアの防犯性UP!費用を抑える方法&3つの注意点を伝授」を参考にしてみてくださいね。
自分で鍵交換をおこなう際は、自宅のドアに合った型番の鍵を選ぶようにしましょう。購入してから合わなかったとなると費用も余分にかかってしまいます。また、鍵の交換作業中に自分では難しいと判断した場合は、無理な作業はおこなわず業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼するのが安心
自分で交換するのは難しいと感じた場合は、業者依頼がおすすめです。費用はかかりますが、鍵交換の実績がある業者は作業もスムーズにおこなってくれるでしょう。
また、ドアの種類やお客様の要望を伝えれば、要望に応じた取り付け可能な鍵を用意してくれます。自分で探す手間が省け、鍵選びの失敗もすることがないため、安心です。スムーズな鍵交換をしたい方は業者依頼も視野に入れてみましょう。
業者に依頼する際は、複数の業者から見積りを取ることをおすすめします。1社に絞らず複数の業者から見積りを取れば料金や作業内容を比べて、より要望に合った業者に依頼することができるでしょう。
生活110番では、無料で現地調査や見積りをお出ししています。また。お客様の要望を丁寧にお伺いし、要望に合った業者をご紹介していますので、気軽にご連絡ください。
まとめ
タンブラー錠とは、鍵のシリンダー内にあり、鍵が回って解錠するのを邪魔する部品です。正しい鍵を差せば、タンブラーが動き鍵を開けることができます。タンブラー錠にはさまざまな種類がありますが、防犯性が高いものやそうでないものもあるのです。
ピンタンブラー錠がついている場合は、ピッキングやバンピングの被害に遭うおそれがあるのですぐ交換しましょう。より防犯性が高い鍵に交換したい方は、ディンプルシリンダー錠やデジタルキーへの交換をおすすめします。
自分で鍵交換することもできますが、失敗なく取り付けたい方は業者に依頼して交換してもらってください。防犯性が高い鍵に交換して、大切な家や財産を守りましょう。
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