【ディンプルキー】合鍵作製の値段相場・時間|複製は難しい?

2023.9.12

【ディンプルキー】合鍵作製の値段相場・時間|複製は難しい?

お住まいのセキュリティを考えるうえで欠かすことのできない玄関の鍵。なかでも防犯性の高さからおすすめなのが、不正な複製をされにくい「ディンプルキー」です。

空き巣によるピッキングや不正な複製に強いディンプルキーですが、それゆえの難点があります。複製を難しくしている構造の複雑さは、正規に合鍵を作る場合にも壁として立ちはだかるのです。

ディンプルキーの合鍵を作ることは難しく、品質の低い合鍵だと解錠に使えないばかりか、鍵穴の破損など重大なトラブルにつながってしまうかもしれません。

本コラムでは、ディンプルキーの合鍵作製をしようと考えている方向けに、ディンプルキーの合鍵作製は可能であるのか、合鍵作製にいくらかかるのかについて解説していきます。

「ディンプルキー」ってどんな鍵?

ディンプルキーとは、鍵の表面に小さなくぼみ(ディンプル)を付けた鍵のことです。このくぼみは大きさや深さが少しずつ異なり、従来の鍵のギザギザと同じ役割を果たしています。

ディンプルキーは鍵違い数(鍵の作成時のパターン)が1,000億通り以上のものが多く、1,000万通り程度だった従来の鍵に比べて複製が極めて困難な、防犯性能の高い鍵です。ディンプルキーは構造的に耐ピッキング性能が高く、強引な開錠に対しても強固な防御力を発揮してくれます。

最近の住宅では玄関にディンプルキーが使われることが多くなっています。従来のギザギザの鍵が新規の住宅で使われることは減り、現在は住宅全体の3割がディンプルキーといわれています。

鍵の防犯性能については「ピッキングされにくい鍵の種類とは」に詳しく書いてあります。ぜひ参考にしてみてください。

1. ディンプルキーとはどんな鍵?

よく使われているその他の鍵の種類

住宅に使用されている鍵はディンプルキー以外にもあります。

ディスクシリンダー

ディスクシリンダーは、鍵の両側がギザギザしているもっとも一般的な鍵です。昔から、戸建て住宅やマンションの玄関の鍵に使用されてきました。シンプルな作りであるため、ピッキングがされやすく防犯性が低いといわれています。今は性能を上げたロータリーディスクシリンダーが使われていることが多いです。

ピンタンブラー

ピンタンブラーは、鍵の片側がギザギザになっている鍵です。戸建て住宅やマンションの他、机の引き出しやロッカー、室内庫などの鍵として使用されています。この鍵も防犯性は低いといわれているため、防犯性を求めない箇所の鍵や補助錠として使用するのがおすすめです。

ディンプルキーの合鍵って作製できるの?

頑丈で複製されにくく、ピッキングにも強いディンプルキーはお住まいの防犯性能を高めるうえで非常におすすめできる鍵です。

しかし、ディンプルキーはその防犯性の高さから、合鍵が作れないと思っている方もいるのではないでしょうか。

通常のディンプルキーの合鍵作製は可能ですが、難易度が高いという注意点があります。ディンプルキーの合鍵作製を依頼するときは、以下の3つのことに気を付けましょう。

1.ディンプルキーを扱える鍵屋が少ない

ディンプルキーは鍵表面の小さなくぼみの配列パターンで鍵穴に適合させます。そのため、ギザギザタイプの単純な鍵とは異なり、非常に精密にくぼみを付けていかなければなりません。

ディンプルキーの合鍵作製には専用の設備が必要で、作業者にも高度な技術が求められます。設備と技術者を兼ね備えた鍵屋さんでないと、そもそもディンプルキーの合鍵作製を取り扱うことができないのです。

したがって、いざ合鍵を作ろうと考えたときに、近場の鍵屋さんで確実に対応してもらえるとは限りません。請け負ってくれる鍵屋さんを探すために、時間と費用を割くことになるかもしれないのです。

2.合鍵からの複製は断られる場合も多い

合鍵作製の大原則として、「合鍵から合鍵は作らないほうがよい」というものがあります。鍵は複製する段階でもとの鍵とどうしても微妙な差異が出るものなので、複製した鍵からさらに複製をおこなうと、積み重なった誤差によっていずれ適合しない鍵が生まれてしまいます。

くぼみの配列や深さなどを精密にコピーしなければならないディンプルキーはとくにズレの影響が大きい傾向にあります。ディンプルキーを取り扱える鍵屋さんであっても、合鍵のコピーは断られるケースが多いです。

3.作成費用も高め

一般的に、ディンプルキーの合鍵作製費用はディスクシリンダーやピンシリンダーに比べて高いです。依頼先によって料金設定は異なるため、なるべく安く抑えたいという方は料金表を確認して比較してみることをおすすめします。

登録制シリンダーはメーカーへ発注が必要

ディンプルキーのなかには、メーカーの登録制になっていて勝手に鍵のコピーができない仕組みになっているものがあります。登録制の鍵の合鍵を入手するにはメーカーから直接取り寄せなければならず、2週間程度の期間がかかるため、気軽に合鍵を作ることができません。

登録制のシリンダーの複製を発注する場合は、メーカーの専用の注文用紙や注文フォームに名前や住所、鍵番号、登録したときのパスワードを記入する必要があります。登録情報は忘れないように気を付けましょう。

上で挙げたように、ディンプルキーの合鍵を作るにはさまざまなハードルがあります。もしもこれからディンプルキーを導入したい、あるいは合鍵を作りたいという場合には、気にかけておきましょう。

合鍵作製にかかる料金の相場や時間

合鍵作製を依頼したときにかかる料金の相場や作製にかかる時間の目安は以下のとおりです。

ディンプルキー
値段の相場 …… 2,736円
時間の目安 …… 10~60分程度(メーカー対応は2週間程度)

ディスクシリンダー
値段の相場 …… 520円
時間の目安 …… 5~10分程度

ピンシリンダー
値段の相場 …… 520円
時間の目安 …… 5~10分程度

※上記の平均価格は、鍵業者5社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。
※掲載料金は消費税を含んでおりません(2021年1月時点)

ディンプルキーの合鍵製作が依頼できる場所

ディンプルキーの合鍵は、取り扱いのある鍵屋さんや鍵業者、インターネットの合鍵作製サービスなどを利用することで作製できます。サービスの違いは、「料金」と「時間」、そして、「純正鍵かどうか」です。

合鍵を作製する場合は、どこに依頼をするか、メリットとデメリットを比較して自分の状況に合った依頼先を選びましょう。

鍵屋・鍵業者

鍵屋さんでディンプルキーの合鍵作製を頼んだ場合、持ち込んだ鍵をもとにくぼみの配列や深さを写し取って、合鍵を作ることになります。そのため、手に入るのはもとの鍵とは微妙な誤差のある「コピーの鍵」です。また、ディンプルキーの複製は専用の設備が必要ですので、依頼する前にディンプルキーの複製に対応しているか確認しておきましょう。

鍵屋で合鍵を作るのであればその日中に合鍵を入手できますが、純正の鍵を取り寄せるとなると数週間程度の長い期間を待たなければなりません。

※弊社では鍵の複製のみのご依頼はお受けすることができません。

インターネット

インターネットを利用する場合、鍵番号を伝えることでメーカーから新しい鍵を取り寄せてくれるので、もとの鍵とまったく誤差のない「純正の鍵」を手に入れることができます。ただし、送料が別にかかり、受け取るまでに時間もかかります。

賃貸の場合は大家さんや管理会社に連絡

賃貸住宅の場合は、勝手に合鍵を作製してはいけません。賃貸物件のそもそもの所有権は大家さんや管理会社にあり、鍵もその一部だからです。

借り主が勝手に合鍵を複製したことでトラブルが起きた場合、大家さんや管理会社は「入居者が安全に暮らせるように環境を整える義務」を果たしていないことになってしまいます。最悪の場合、損害賠償を請求されてしまうおそれもありますので、合鍵を作製したい場合は、必ず大家さんや管理会社に許可をもらうようにしましょう。

ディンプルキーの合鍵製作が依頼できる場所

合鍵は必要以上に作らないのが大切

合鍵作製の大原則はもうひとつあります。「必要以上に合鍵を作らない」ということです。鍵の数が増えれば増えるほど、管理するのが大変になり、盗難や紛失のリスクが上がってしまいます。防犯性の高いディンプルキーも、合鍵を盗まれてしまえば何の役にもたちません。

また、コピーから合鍵を作る場合は合鍵を作れば作るほどにもとの鍵との差異が大きくなって、鍵穴に刺さらない鍵が生まれてしまう可能性も上がっていきます。

合鍵を作る場合は、必要最低限な数だけ、純正の鍵から複製するようにしましょう。

ちなみに、家を建てたときや賃貸住宅に入居した際にもらえる純正の鍵は、1本スペアとして取り置きしておくのがおすすめです。鍵は日常的に使用しているうちに少しずつすり減っていくため、すり減った鍵から合鍵を作ればやはり誤差の大きなコピーが生まれてしまいます。

普段使いの鍵とは別に、合鍵作製用のコピーもととして純正の鍵を1本使わずに残しておくと、いざというときに誤差の少ない合鍵を作ることができます。

防犯性の高い便利な鍵へ交換するのもおすすめ!

住居人が多いと、どうしても合鍵を複数作製しなければいけません。しかし、たくさんあればあるほど紛失するリスクが高まってしまいます。もし防犯性の高い鍵にしたいけど紛失しないか心配ということでしたら、「スマートロック」へ交換するのがおすすめです。

スマートロックとは、スマートフォンなどの電子機器を使って鍵を開けたり閉めたりすることができる鍵のことをいいます。スマートロックには、スマートフォンを近づけるだけで開錠することができるものや、専用のアプリを共有して鍵を開けることができるものなどさまざまな種類が存在します。

鍵は小さいためなくしやすいですが、使用頻度の高いスマートフォンであれば紛失するリスクを抑えることが可能です。

合鍵は必要以上に作らないのが大切

まとめ

ディンプルキーは通常の鍵よりも構造が複雑で、ピッキングされにくい鍵です。防犯性能は高いですが、ディスクシリンダーやピンシリンダーのように簡単に合鍵を作ることができません。ディンプルキーの合鍵を作製する場合は、時間も料金もかかります。依頼先によっては対応してもらえない場合がありますので、あらかじめ複製してもらえるか聞いておきましょう。

鍵のコピーは純正のものに比べ精度が悪く、鍵穴を傷めたり、そもそも鍵が開かなかったりすることもあります。ディンプルキーは構造が複雑なため、小さな違いでも鍵は開きません。鍵を作るのであれば、純正のもので複製するようにしましょう。

「防犯性の高い鍵がいいけど複製することでなくさないか心配」ということなら、スマートロックに交換するのもおすすめです。スマートロックにはさまざまな種類があるため、迷ったら鍵屋さんや鍵業者に相談してみてください。

弊社では、鍵の交換ができる業者をご紹介しています。鍵のことでお困りでしたら、ぜひ弊社にご相談ください。いつでもお電話お待ちしております。

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