家の防犯性を高めたり、車が盗まれないようにするのが錠の存在です。この錠を自由に開け閉めするには鍵の存在が不可欠です。
合鍵は複数本あれば、大切な人に渡せたり、万が一の場合にも備えることができますので、必要な分だけ持っていて損はないでしょう。ただ合鍵の作製はどこで頼めばいいのか、自分が持っている鍵の合鍵作成はしてくれるのかが気になるところでしょう。
今回はそんな便利な合鍵作成についてご紹介します。これを機会に合鍵について知っていきましょう。
合鍵が作れる種類。容易でない種類
合鍵、別名スペアキーは元鍵に似せて作る複製鍵です。ベースとなる鍵に似せて作ることで、本物の鍵と同じように元鍵とセットの錠を開け閉めできます。そんな合鍵ですが複数用意して、万が一のために備えたいこともあるでしょう。そんなときに便利なのが合鍵の存在です。
合鍵の作成は、鍵の種類によってはすぐに対応してもらえる鍵もありますが、鍵によっては対応してもらえないものもあるのです。
すぐに対応してもらいやすい鍵の種類
合鍵作成を対応してもらいやすい鍵の種類は以下が挙げられます。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーは鍵の両端がギザギザなのと、くの形が特徴です。耐久性に優れ構造もシンプルなため、鍵の修理・交換も低価格に抑えてもらいやすいのが特徴です。
ピンタンブラー
ピンダンプラーは、ギザギザとした鍵山をしています。シリンダーの内部に配置されたピンと、ギザギザの部分がかみ合うことで開けることができるこの鍵は破壊に弱いのが欠点です。
こちらの鍵の合鍵作成も、多くの鍵屋さんで対応してもらえます。
合鍵作成が容易ではない種類
合鍵を作れないことはありませんが、構造などが複雑ですぐに作ってもらえない種類もあります。合鍵が欲しい場合は、大家さんや管理会社、または対応している鍵屋に相談してみましょう。
ディンプルキー
鍵の平らな表面に、小さなくぼみが配置されているのがディンプルキーです。
鍵穴のなかに配置されているピンの高さと鍵のくぼみが一致することで開錠する仕組みです。ピンダンプラーと似たような仕組みですが、ピンが一直線状に並んでいないぶんディンプルキーの方が複雑な構造となっており、防犯性が高いのが特徴といえるでしょう。
防犯性が高い反面合鍵を作ることが難しく、鍵屋によってはその場で対応してもらえないことがあります。製品によっては、合鍵作成が困難なほど複雑な作りをしているものも。こういったディンプルキーの場合は同一の鍵をメーカーに取り寄せることになり、日数がかかってしまうのが欠点となります。
カードキー
磁気タイプや電子タイプがあり、鍵穴とは違いピッキングされる心配がない分、防犯面で優れています。ただし合鍵が欲しい場合は対応するカードキーを取り寄せ、追加登録する形になる点には注意しておきましょう。追加登録の作業も、機種によってはメーカー対応になることも少なくありません。
電子キー
電気を利用して鍵の開け閉めをおこなう錠です。電子キーにはさまざまなものがあり、鍵タイプはもちろん、暗証番号であけるものや生体認証で開けるものがあります。
生体認証や暗証番号のものは、鍵穴がないタイプがあります。こういった場合は取り扱い説明書も参考に、生体認証、暗証番号の追加をしましょう。
リモコンキー
リモコンキーは車や住宅でも採用されている鍵のタイプです。多くは鍵の頭の部分にスイッチが付いており、押すだけで遠くからでも鍵の開け閉めをおこえます。車の場合、鍵がついているタイプは、エンジンの始動はリモコンキーではなく、金属製の鍵でおこないます。
電池切れが起こった場合、キーが使えなくなるため、交換しなければいけません。
リモコンキーの中にはスマートキーと呼ばれるものがあります。スマートキーはかばんから鍵を取り出さなくても車や玄関についているボタンの操作で開閉などができるほか、鍵を持ったまま車や玄関に近づけば、自動で鍵の開け閉めをしてくれるものもあるのです。
イモビライザー
エンジンをかける際、電子的な照合をして正規の鍵か確かめる仕組みが付いているものです。合鍵作成をする場合は車側にも登録が必要になるため、車を購入したディーラーに頼みます。
合鍵が欲しい。どこで合鍵を作成してもらう?
予備の鍵をあと1本、2本欲しいと思うことがあるかもしれません。
もし、合鍵を作ってもらう場合、基本的には、鍵屋で作ってもらうか、メーカーやディーラーに作製を依頼するかの方法になります。
鍵屋に行く場合
鍵屋で作成できる合鍵を費用、時間とともにご紹介します。
種類 | 料金 | 時間 |
ディスクシリンダー | 約500円~ | 約5分~ |
ピンタンブラー | 約1,000円~ | 約10分~ |
ディンプルキー | 約3,000円~(数週間) | 約1時間~(数週間) |
ディンプルキーの合鍵作成は対応する鍵屋や鍵の取り寄せ状況などによって、作成時間が長くかかってしまう傾向があります。
メーカーやディーラーに頼む場合
電子キーやイモビライザーなどは鍵を作ったメーカーや車を購入したディーラーに合鍵作成を頼む必要があるでしょう。費用はメーカーによって違いがありますが、目安としては以下を想定しておきましょう。
種類 | 料金 | 時間 |
電子キー(鍵タイプ) | 約2,500円~ | 即日~数週間 |
カードキー(磁気) | 約5,000円~ | 数週間 |
イモビライザー | 約10,000円~(数週間) | 即日~数週間 |
カードキーはメーカーによって再発行の料金に違いがあり、最低でも1枚5,000円はみておきましょう。イモビライザーも車種やメーカーによって大きく違うため、正確な費用を知りたい人は見積もりを依頼してみてください。
電子キーの場合鍵タイプによって違いがあります。簡単なものや、部品がその場にあれば即日対応してもらえることがありますが、純正の部品、鍵を取り寄せなければいけない場合は数週間かかってしまいます。
締め出された場合は開錠しよう。鍵がなくても合鍵作製できる?
ディスクシリンダーやピンダンプラーなどは元鍵があれば、すぐに合鍵作成してもらえます。しかし、その元鍵をなくしてしまった場合、どうやって作ってもらえばいいのでしょうか。
また、鍵をなくして家の中に入れない場合はどうやって対処すればいいのでしょう。
今すぐ鍵を開けて欲しい場合の対処法
家の鍵をなくしてしまったときの対処法は賃貸の場合、大家さん、管理会社に電話することがおすすめです。鍵を失くした旨を伝えればマスターキーなどで開けてくれるかもしれません。鍵を開けてもらった後にスペアキーを作るなりの対処をしましょう。
持ち家の場合はほかに鍵を持っている人に連絡するか、出張してもらえる鍵屋を呼んで鍵を開けてもらいます。ディスクシリンダー錠などであれば数十分~数時間ほどで対処してもらえますよ。
元鍵がないけど合鍵は作れる?
元鍵を失くしてしまった場合も鍵屋に相談すれば、鍵穴から鍵を作成してもらえることがあります。カードキーなどの防犯性が高い鍵は複製することが難しいですが、鍵穴タイプのものの場合は一度、業者に相談してみてください。
家の中に合鍵がある場合は開錠をしてもらおう
合鍵はあるけど、家に置いてあり、締め出しをくらっている場合は、業者を呼んで鍵を開錠してもらいましょう。賃貸などの場合は大家さんに連絡すればマスターキーなどで対応してくれることがあります。
開錠料金
鍵開けだけしてほしい場合、業者に対応してもらうこともあるでしょう。その場合にかかる費用は以下を参考にしてみてくださいね。
作業内容 | 料金 |
玄関の開錠 | 約5,000円~ |
車の鍵の開錠 | 約8,000円~ |
元鍵なしの合鍵作成 | 約10,000円~ |
鍵交換 | 約10,000円~ |
新しい錠を取り換える場合、鍵は複数本もらえる?
万が一、錠を取り換える際、取り替えたときに、その錠の鍵を複数本もらえることがあります。これらの鍵を家族で管理したり、なくしたときのために大切にしまっておくといいでしょう。
合鍵作成時の注意点。気をつけること
合鍵を作ってもらううえでいくつか注意しなければいけないポイントがあります。こちらを事前に把握しておくと、万が一の事態が起きた場合でもスムーズに対処できることでしょう。
身分証とお金はもっておこう
合鍵を作る場合、元鍵はもちろん、身分証の提示をお願いされる場合があります。身分証と合鍵作成にかかるお金はもっていきましょう。
緊急で鍵屋に開錠をお願いする場合も同様です。
賃貸の場合は勝手に合鍵を作らない
鍵の複製は防犯上、合鍵作成を大家さん、管理会社などから禁止される場合があります。
もし勝手に作ってしまうと、費用は自分で負担しなければいけなくなるほか、対人トラブルなどに発展する可能性も十分にありますので、大家さん等を通じて合鍵を作ってもらいましょう。
必要以上に合鍵作成しない
鍵を落としてしまった場合、その拾った相手が悪用する可能性も低くありません。また、必要以上に誰かに合鍵を渡してしまうのも同様です。本当に使う本数しか作らないようにしましょう。
最悪の場合、鍵の交換を検討
前述したとおり、鍵を落としたりすると、その鍵を悪用される恐れがあります。例えば空き巣といった不法侵入などです。自分の身をまもるためにも、鍵を落として見つからない場合、鍵の交換も検討しましょう。
ディスクシリンダーなどであればほかの鍵交換より安いお値段で作業してもらえます。
賃貸などの場合は大家さんなどと相談して決めましょう。
元鍵はなくさない
ディスクシリンダーなど比較的構造がシンプルな鍵については、鍵穴から鍵のギザギザを再現する技術を持っている業者も多いことは確か。しかし防犯性が高い鍵ほど合鍵作成は難しくなり、合鍵を持つには「鍵番号」が必要になってくることも少なくありません。
元鍵(純正キー)は対応する鍵穴に対して専用の設計がされているものであり、「鍵番号」が振られています。この鍵番号はメーカーが管理していて、番号を確認できればメーカーから対応する鍵を取り寄せることもできるようになっているのです。
純正キーは最初数本備えられていることが多いため、できれば1本は失くさないように保管しておきましょう。また時間と費用はかかりますが、メーカーから鍵番号で取り寄せておくのも手段です。
まとめ
合鍵作成をすれば、親しい相手に渡せたり、鍵を落としてしまったときなどで活躍することでしょう。しかし、合鍵はどの鍵でも自由に作成できるとは限りません。例えば、ディスクシリンダーの合鍵作成は鍵屋さんでも対応可能ですが、カードキーなどの防犯を目的として作られたものはメーカーに直接依頼しないと鍵を作ってもらえないことが多いです。
自分が使っている鍵に応じて、対処法を考えていきましょう。
合い鍵製作を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「合い鍵製作」をご覧ください。
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