緑色に囲まれた芝生は、みるだけで目も心も癒されて、やすらぎ感がありますよね。そんな芝生は運動意欲が増進する効果があるのをみなさんは知っているでしょうか。また、庭などを芝生にすることで、庭で遊んでいて思いっきり転んでも芝生なら安全ですし、芝生を庭などに取り入れたいと思っている方は少なくないと思います。
そんなみなさんへ今回は、西洋芝の種類や西洋芝の種まきに最適な時期、床土のつくり方や種まきの手順などをご紹介します。この機会にぜひ芝生をつくってみませんか。きっとこれからの暮らしによりよいものとなるでしょう。
目次
西洋芝の種類と特徴にいて
西洋芝の種をまく前に知っておきたいのが、芝の種類ですよね。芝生には暑さに強い暖地型と寒さに強い寒地型があります。また西洋芝にもさまざまな種類があるのですが、その中でも代表的な種類をそれぞれの特徴も含めてみていきましょう。
【暖地型の西洋芝】
・バミューダグラフ類
スポーツ競技場や公園などでよく使われています。西洋芝の種類の中でも葉は繊細で柔らかいのですが、踏みつけに強いのが特徴です。
・ティフトン類
ティフトンはバミューダグラフの1種で、こちらも競技場によく使われています。葉は細く柔らかいのが特徴です。成長スピードが早く、芝刈り作業が多く必要となります。
【寒地型の西洋芝】
・ベントグラス類
ゴルフ場のグリーンによく使われています。葉は細く柔軟で、短い刈り込みに耐えるのが特徴です。根が浅く、乾燥に弱いのが欠点になります。
・ブルーグラス類
世界で広く栽培されている西洋芝で、ゴルフ場や公園、家庭用と幅広く利用されています。葉は繊細で柔らかく、青みがかった色が特徴です。
・フェスク類
ゴルフ場やスポーツ競技場で使われています。暑さに強くはないですが、暖地でも生育するのが特徴です。西洋芝の中では乾燥にも耐えるといわれています。
・ライグラス類
初期成長が早く耐暑性が低いためオーバーシードによく使われます。オーバーシードとは冬場に枯れてしまう暖地型芝に、冬場でも成長する寒地型芝の種をまき、一年中緑色の芝生を維持する管理方法をいいます。
西洋芝の種まきに最適な時期
西洋芝にはたくさんの種類があり、その中でも代表的な種類とその特徴をご紹介しました。種類と特徴がわかったら次は種まきをしたいですよね。西洋芝の種まきには最適な時期があるのをご存知でしょうか。種まきに最適な時期は暖地型と寒地型で異なっていますので、それぞれみていきましょう。
暖地型の西洋芝の場合
発芽適温は20℃から30℃です。種まきができるのは4月から9月頃となっていて、とくに4月から5月、8月下旬から9月前半が種まきに適している時期といわれています。ただ30℃を超える猛暑の場合は、こまめに水まきをする必要があるので注意しましょう。
寒地型の西洋芝の場合
寒地型の場合は、発芽適温は15℃から25℃です。春か秋が適期で、3月から6月、8月下旬から10月が種まきに適している時期になります。北海道などの寒い地域なら5月から8月がおすすめです。暖かい地方は夏枯れを起こす可能性があるため秋にまくのがいいでしょう。
芝生に適した床土のつくり方
西洋芝の種まきに最適な時期がわかれば、次は種の成長にとって大切になってくる土についてです。種をまく上で、芝生に適した床土(土壌)づくりをするのは重要になってきます。芝生に適した床土のつくり方とはどのようなつくり方なのか、みていきましょう。
床土づくりで重要なのは「水はけがいい」ということです。芝生は水はけや通気性のいい場所を好むので、湿気の多い床土や水たまりができやすい床土ではうまく成長できず枯れてしまう可能性もあります。ですのでまずは水はけのいい場所を選ぶようにしましょう。
床土の場所を決めたらまずは雑草や石を取り除きましょう。大きな石は芝生の成長の障害物となってしまったり、芝刈りの際に芝刈り機を傷めてしまいます。
そうしたら床土をつくります。砂の多い土が、芝生の床土として最適な土となります。まずは15cm程度、土を耕しましょう。耕したあとはデコボコしていると思いますのでレーキなどで平らになるようしっかりならします。へこみがあると水が溜まりやすくなり芝に悪影響です。
ならし終えたら5㎝程度の砂を平らに敷き、その上にホームセンターなどで購入できる芝生の床土用の土を3㎝程度、レーキなどで平らにして敷いていきます。砂の上に芝生の床土用の土を敷くことで芝生を乾燥しにくくします。
床土をつくったら最後は全体に水を散布しましょう。水を散布することで土が締まり、よりよい床土になります。
種まきの手順とポイント
一生懸命に床土をつくったらいよいよ西洋芝の種をまきましょう。種まきは簡単ではありますが安易に種まきをすると、発芽に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。では種まきの手順とポイントご紹介します。
①まずは土壌をレーキなどでひっかき、1㎝程度の溝をつくります。
(溝が深すぎると芽が出にくくなる可能性があるので注意しましょう。)
②ムラがないよう均等に種をまきます。
(この際、少しずつ角度を変えながらまいていくといいでしょう。また、最初に種を二等分か三等分してから、二方向か三方向に少しずつまくのもいいと思います。)
③種が土にかぶるようにレーキなどで土をかぶせます。
(土をかぶせすぎると芽が出にくくなってしまいます。また、種がみえる少なさだと発芽に影響を及ぼすことになるので、厚さは3cmから5cm程度がいいでしょう。)
種まき後の育成管理
西洋芝の種までまいたらあとは日々の育成管理です。せっかく苦労してここまでつくりあげてきたのに、失敗してしまったら悲しいですよね。ここでは種まき後の育成管理をご紹介します。
発芽後はグングン芽が伸びます。なので7cm程度伸びたら、伸びた部分の刈り込みをしましょう。しかし初めは一度に半分以上を刈り取らないようにするのがいいようです。
また2回目以降の芝刈りは、7㎝程度伸びたら半分刈り込むのを繰り返すのがいいでしょう。
そして水やりです。水やりは植物にとって欠かせないですが、水やりをしすぎて過湿になるとダメージを受けてしまいます。表土の様子をみながら、表土が乾いてから水やりをするのが基本です。
次に施肥です。植物の生育をよくするため、刈り込みから再生するため、栄養を与える肥料も欠かせません。西洋芝は春と秋に与えるのがいいそうですが、元気がなくなってからでは遅いので少しずつこまめに与えるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は西洋芝を種から育てるための時期や床土のつくり方、種まきや育成の方法をご紹介しました。自分で一から芝生をつくることは決して簡単ではなく大変ではありますが、達成感があるし、なにより気持ちがいいですよね。自分で芝生をつくりたいけど不安な方や、自分でつくるのは面倒だけど庭は芝生にしたい、なんて思っている方は芝張りのプロに依頼・相談するのもいいのではないでしょうか。芝張りのプロは経験豊富です。きっとあなたの不安を解決してくれると共に、キレイな芝生をつくってくれることでしょう。
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