お庭を芝生にしたいけれど、「天然芝はいずれ枯れてしまうかもしれないので、人工芝にしよう」と考えている人もいることでしょう。しかし、人工芝といえど、いずれは劣化してしまいます。「人工芝は10年後にはどんな姿になっているのだろう」と今から不安になってしまうかもしれません。
そんな方のために、人工芝の劣化を食い止める方法と長持ちする人工芝の選び方をご紹介します。人工芝と天然芝どちらにしようか悩んでいるという方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
人工芝は施工10年後には寿命を迎えることがほとんど
一般的に、屋外に設置した人工芝の寿命は7年~10年程度だとされています。では、人工芝は10年後にその寿命を迎えたとき、どのような姿になっているのでしょうか。
まず、人工芝のパイルが劣化していきます。パイルは、天然芝でいうところの茎や葉にあたる部分です。人工芝の上を何度も人が歩くことでパイルは踏み固められ、潰れていきます。また、パイルはウレタンなどの合成樹脂でできているため、日光や気温の変化などによって変色していくのです。風化してもろくなり、ちぎれたり破れたりしてしまうこともあります。
人工芝はピンなどで地面に固定されていますが、それがずれたり、裏面のシートが破れたりして隙間ができることがあります。人工芝に隙間ができると、そこから雑草が生えてしまうのです。また、人工芝の下には防草シートを敷いて雑草対策をすることも多いですが、この防草シートが劣化によって破れ、雑草が生えてくることもあります。
10年もたつと人工芝自体だけでなく、下地にも変化があります。人や車が頻繁に通る部分やものを置いてあった部分は、地面がへこみ、それにつられて人工芝もへこんで、雨が降ると水たまりになってしまうのです。
このように、人工芝でも時間がたてば劣化していきます。できるだけ長持ちさせるには、定期的にブラシなどを使ってゴミを取り除き、パイルを立ち上がらせるなどの手入れが必要です。また、人工芝の上を車で走らないようにしたり、同じ場所に重いものを置き続けないようにしたりといった対策で、人工芝の劣化を遅らせることができるでしょう。
長持ちする人工芝を選ぶときのポイント3つ
人工芝は10年前後が耐用年数ですが、10年たった瞬間に急に使えなくなるわけではありません。お庭に設置した瞬間から、少しずつ劣化は始まっているのです。人工芝にもいろいろなものがありますので、劣化が起こりにくいようなものを選ぶのも、人工芝を長持ちさせるポイントです。では、長持ちする人工芝の条件はどのようなものなのでしょうか。
芝生の形
人工芝の葉にあたるパイルには、I型、C型、D型、W型などの種類があります。パイルを切ったときの断面が、それぞれのアルファベットの形をしていることからこう呼ばれています。I型などの厚みが薄いものは潰れやすく、劣化しやすい傾向にあります。パイルの毛状はなるべく立体的で、厚みのあるものを選ぶとよいでしょう。
芝生の密度
パイルは劣化や負荷によってちぎれたり、抜けたりしていきます。そのため、パイルの密度が少ない人工芝ほどすぐにパイルのクッション性がなくなり、下の地面が見えて貧弱な印象になってしまうのです。できるだけパイルの密度が高いものを選んだほうが、人工芝を長く快適に使うことができるでしょう。
裏面の材質
人工芝の裏面の素材も重要です。裏面は雨が流れるため湿度が高く、劣化しやすい部分でもあります。裏面は布がベースであることが多いですが、合成ゴムやポリウレタンなどでコーティングがしてあるものは耐久性が高いです。
このように、人工芝の種類によって耐久性は変わり、当然ながら高品質なものほど価格は高い傾向にあります。高くても耐久性のあるものを選んで長く使うか、初期費用を抑えて早めに交換するか、予算などを計算してベストなものを選びましょう。
施工10年後には防草シートも新しくする必要がある
お庭に人工芝を敷く場合には、隙間から雑草が生えてしまうのを防ぐために、人工芝の下に防草シートを敷くことが多いです。防草シートの耐用年数も人工芝と同様10年前後とされているものが多いので、10年後に人工芝を交換するときにはほとんどの場合、防草シートも交換することになるでしょう。
防草シートは、地面を覆って日光を遮ることで、雑草の種が芽を出すのを防いでいます。その防草シートが劣化によって穴が開くと日光が差し込み、雑草が成長してしまうのです。防草シートも人工芝と同じように、耐久性の高いものを選ぶのがよいでしょう。
防草シートにはおもに、織布と不織布という2種類があります。織布は糸を織り込んで作ったもので、普通の布のように小さな隙間があります。そのため、防草効果は比較的低く、耐用年数も短めのものが多いです。対して不織布は、糸を織り込むのではなく接着して作られたもので、隙間がないので防草効果が高く、耐用年数も高い傾向にあります。
寿命が気になるなら天然芝を張る手も
一般的に、人工芝は10年前後で交換が必要になりますが、天然芝の場合はどうでしょうか。天然芝は生きている植物ですので、代謝を繰り返してずっと存在し続けることができます。もちろん適切な手入れが必要ですが、何十年とお庭の芝生を育て続けている人はいるのです。
人工芝に比べて天然芝は、初期費用が安い傾向にあります。天然芝の芝生自体の単価が人工芝の10分の1程度であることも、初期費用を安くする要因でもあるのです。ただし、人工芝は一度施工してしまえばそれで終わりですが、天然芝の場合は肥料代や水やりの水道代といった、育てていくためのランニングコストがかかってしまいます。
また、天然芝は管理していくのにも手間がかかります。水やりや肥料、芝刈り、枯れた芝の除去や土壌の改善といった手間をかけなければ、きれいな芝生は維持することができないのです。それに対して、人工芝は定期的なお掃除といった、最低限の管理で維持することができます。
ただ、天然芝には人工芝では再現できない風合いがあることも確かです。人工芝は1年中同じ緑を保ってくれますが、天然芝には冬になると枯れたように茶色く変色するものもあります。それもまた、季節を感じられていいという人もいることでしょう。
人工芝か天然芝か、どちらにしようか迷っているという人は、芝張りの業者に相談してみてはいかがでしょうか。天然芝の芝張りをしている業者は、人工芝の施工にも対応していることがあります。どちらにも詳しい業者であれば、悩んでいる人にアドバイスをしてくれることでしょう。
芝張り業者は、天然芝や人工芝のお手入れにも対応している場合がありますので、定期的にお手入れをお願いすれば、芝生を長持ちさせる手助けをしてもらえるかもしれません。
まとめ
人工芝は10年前後で寿命を迎えるとされています。10年経つと人工芝には、パイルが潰れて弾力がなくなったり、隙間ができて雑草が生えてきたりといった劣化が起こります。
劣化を遅らせるには、定期的にお掃除などの手入れをしましょう。できるだけ長持ちする種類の人工芝を選ぶのも重要です。パイルが潰れにくく、密度が高い丈夫なものを選びましょう。
人工芝や天然芝は、芝張りの業者によってどちらでも対応しているところがあります。どちらにしようか悩んでいる、長持ちをさせるお手入れ方法を知りたいといった方は、一度業者に相談してみるといいでしょう。
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