
ご自宅のお庭に芝生を張ることで、雰囲気が一気に明るくなりますが、年数が経つにつれてまだらな部分が出てきたとお悩みの方もいることでしょう。せっかくきれいに張った芝生がまだらな状態になってしまうのは悲しいですよね。じつは、芝生がまだらになってしまうのには、いくつかの原因があります。
この記事では、芝生がまだらになってしまう原因や対処方法をご紹介していきます。自分でできる芝生のまだら対策をおこなって、芝生を青く健康に育てましょう。
目次
芝生の一部が枯れてまだらになる原因
はじめに、芝生の一部分が枯れてまだらになってしまう原因についてまとめていきます。いくつかの原因があるので、当てはまることがないか確認してみましょう。
軸刈り
軸刈りとは、芝生に存在する成長点という部分を刈ってしまうことです。成長点は茎の緑色と茶色の部分の境目に存在します。その境目の部分よりも下を刈り取ってしまうことで、芝生の成長が妨げられて枯れてしまうのです。
また、芝生を植えている土が凸凹しているために軸刈りをしてしまって、芝生がまだらに枯れてしまうこともあります。これは、地面が凸凹であることによって、芝生が生えている高さが違うため、成長点の位置も異なってしまうからです。
芝生の生えている高さが均一ではない状態で草刈りをすれば、成長点ごと刈り取ってしまう部分も出てきてしまい、芝生がまだらに枯れてしまうことにつながるのです。
虫に食われている
害虫による被害が原因で芝生がまだらに枯れてしまうこともあります。芝生の大敵となる害虫には、スジキリヨトウ、シバツトガ、コガネムシ、タマナヤガなどが存在します。これらはすべて幼虫の時期に芝生を食い荒らします。
そのため、芝生がまだらに枯れる以外にも、芝生に穴が空くなどの被害が発生します。害虫を発見したら、すぐに殺虫剤や忌避剤などで対処しましょう。
病気にかかっている
芝生が病気にかかってしまって枯れているというケースもあります。芝生は、ピシウム病害というクモの巣のような糸が張ってしまう病気や、さび病という葉の部分に黄色いさびのような粉が付着する病気などを患ってしまいます。
これらの病気を放置してしまうと、いずれ芝生は枯れてしまいます。芝生がまだらに枯れてしまったのはその部分が病気を患っていたという可能性も考えられます。もし、白い糸や、黄色い粉のようなものを発見した場合には、殺菌剤などですぐに対処しましょう。
芝生の一部が育たなくてまだらになる原因
ここからは、芝生の成長の差によって起きてしまうまだら現象の原因について解説していきます。
肥料が足らないor散布が不均一
芝生の成長に差が出てしまうのは、肥料の与え方が原因しているかもしれません。芝生の色が全体的に黄色っぽい場合、栄養が不足しているというサインです。
水やりを満足におこなっており、水はけのよい土を使用しているのに芝生がまだらになっていたら、肥料が足りていないということが考えられます。使用する肥料の説明書きに従いながら、十分な量を与えましょう。
また、芝生の緑がまだらである場合は部分的に肥料が足りていないと考えられます。肥料を散布するときには、均一になるように散布することが大切です。
床土が固い
芝生の生えている場所の土が固いということは、土の中に眠っている根が自由に伸びにくいということになります。つまり、芝生自体の成長が滞ってしまうのです。
床土が硬くなる原因は、人間がその場所の土を踏んでしまうということも大きく関係しています。土は踏めば踏むほど固まります。毎日同じルートばかり歩くと、その部分の土は固くなってしまうのですこのような原因で、部分的に芝生の成長が滞ってまだらになってしまうのです。
芝生をまだらにしない対策方法
では、どのようにすれば芝生はまだらにならずにしっかりと成長してくれるのでしょうか。ここからは、芝生をまだらにしないための対処方法について解説していきます。
こまめな芝刈り
芝生を健康に育てるためにはこまめな芝刈りがとても大切になります。芝生は放っておくと伸びてしまうため、成長に必要な日光が根に届きにくくなってしまうのです。しかし、芝刈りで注意していただきたいのが、先述した「成長点を刈ってしまわない」ことです。成長点を刈り取ってしまうと芝生は茶色く枯れてしまいます。
そこで、軸刈りで成長点を刈り取ってしまわないためにも、1/3ルールという芝刈りをおこなうことをおすすめします。芝生を全体の高さの1/3まで刈ることで、成長点を切り取らずに芝刈りができるというものです。例えば、30㎜の芝生であれば、10㎜の部分まで切り取るようにするということになります。
凹凸をならす
芝生を植える前にしっかりと土をならしていない、また、ならしてはいたけど不十分だったということが原因で、伸びてきた芝生自体に凹凸ができてしまうことが考えられます。先述したように、芝生が生えている場所が凸凹していると、軸刈りによって芝生がまだらになる以外にも、芝生の凹凸部分に水がたまって、コケなどが生えてきてしまい、芝生の状態を悪くしてしまうおそれがあるのです。
芝生の凸凹を補修するためには、目土(めつち)入れという作業をおこないましょう。目土入れは、芝生の凸凹をならすだけではなく、成長によって伸びた茎の下の部分を覆って、芝生が枯れてしまうことを防ぐ効果もあります。
芝生の目土は、なじみがよく排水性もある川砂や、とくに排水性に優れている粒状のもの、黒土や元肥を混ぜた、芝生育成も促す作用のある混合土などがあります。これらは、すべてにさまざまなメリットがあるため、現在の芝生の状況に合わせながら使用するものを選択しましょう。
では、実際の目土入れの手順をご紹介していきます。
1.枯れた芝生を刈り取る
枯れた芝生をそのままにしてしまうと、水はけが悪くなってしまいます。ガーデンレーキなど、草を取り除く道具を使用して、枯れた芝生などを取り除きましょう。
2.目土を気になる部分に擦り込む
凹凸が気になる部分に目土を擦り込みましょう。砂土などさらさらしたものであれば、スプレッダーといった散布機を使用し、土などの場合は、ふるいを使用することをおすすめします。そして、ある程度目土を流しこんだあとは、トンボなどで丁寧にならしてあげましょう。
3.水をまく
最後はしっかりと芝生に水をまいてあげましょう。これで目土入れの一連の流れは完了です。
適量の肥料を均一にまく
先述のとおり、芝生は栄養が行き渡らない部分は黄色くなってしまいます。均一に肥料をまくということを意識しましょう。散布を均一にするために、肥料散布機を使用することも一つの手です。ホームセンターなどで家庭用の手軽なものを購入することができます。
まとめ
芝生がまだらになってしまうのにはさまざまな原因があるということがわかりました。どの原因も対処はあまり難しくないので、まだらになっている部分が少なく、自分で対処できそうだという場合はぜひ挑戦してみてください。
しかし、自分では何が原因で芝生がまだらになっているのかわからない、あらかじめ芝生のまだら対策をしたいなど、芝張りのお悩みを抱えている方は、一度業者に相談してみてはいかがでしょうか?芝張りのプロが相談に乗ってくれるため、きっと問題を早く解決することができるはずです。
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