庭のある家に住んでいると、すてきな庭づくりをしたいというあこがれを持つ人も多いのではないでしょうか。とくに、緑のきれいな芝生があれば、庭の景観がよくなることも期待できます。
しかし、きれいな芝生を維持するためには、こまめな手入れが必要です。なかでも、何度抜いても生えてくる雑草に困らされるケースは珍しくないでしょう。
そのような厄介な雑草対策のアイテムとして、防草シートというものがあります。今回のコラムでは、防草シートに芝生を張る場合の雑草対策や、シートの選び方について紹介していきます。雑草対策の手間を省いて、芝生のある庭を手に入れたいと考えている人は、ぜひご覧ください。
目次
防草シートは芝生が天然のものだと雑草対策にならないことが
雑草は、土があり、根を張れるところや、成長に必要な日光が当たる場所によく生えてきます。コンクリートのわずかなすき間などでも芽を出すほど、強い生命力を持っているものも多くあり、いつの間にか繁殖して広がっているということも珍しくありません。
防草シートは、地面を覆うことで雑草の種が土に落ちるのを防ぎます。また、日光を遮り、地中にある雑草の種が芽を出すのも予防できます。
防草シートの上に芝生を張る場合は、シートの下の地面から雑草が生えてくるのを防ぐことはできるかもしれません。しかし、芝生を張るために防草シートの上に土をまいてしまうと、そこから雑草が生えてきてしまうリスクがあります。
そのため、防草シートの上に天然芝を張ると、防草の効果が薄れてしまうかもしれません。芝生の中に雑草が生えてくることもあるので、防草シートと芝生を併用するときには、シート選びに注意が必要です。
天然芝の下に敷く防草シートを選ぶときのポイント
先ほど紹介したように、天然芝を張る場合には、防草シートで芝生の中に雑草が生えるのを完全におさえることは難しいかもしれません。もし、防草シートの上に天然芝を張りたいというケースがあれば、以下のポイントを参考にしてシートを選んでみてはいかがでしょうか。
防草シートと芝生を組み合わせるときに大切なのが、透水性です。芝生の育ちやすい環境として、水はけと風通しがよく、日光が十分に当たるという条件があります。芝生を直接地面に張る場合は、水はけのよい土壌を作ればよいですが、防草シートを組み合わせる場合には、シート自体が水を通しやすいかどうかという点も大切です。
また、防草シートの上に芝生を張る場合は、芝生をはがしてシートを交換する機会はまずありません。そのため、防草シートの耐久性が高いものを選ぶことをおすすめします。
防草シートには織布(しょくふ)と、不織布(ふしょくふ)というタイプがあります。織布はその名の通り、繊維を織り込んで作られたもので、不織布は繊維が絡まったタイプのシートです。
織布は耐久性が弱いものが多く、織り目の間から雑草がのびてくるケースもあるとされています。それに対して、不織布には織り目がないため、より遮光性も高く、耐久性にもすぐれています。不織布はコストが高いというデメリットがありますが、1度張った芝生をはがして防草シートを交換することは難しいため、不織布のように耐久性のあるものを選ぶ方がよいでしょう。
防草シートの敷き方と天然芝の張り方
それでは、防草シートの敷き方と、天然芝の張り方について詳しく紹介していきます。防草シートと芝生を別々に張る場合も、参考にしてみてください。
防草シートの敷き方
まず、防草シートを敷く前に地面に生えている雑草をしっかり引き抜きます。さらに、小石などがある場合も取り除き、地面を平らにならしましょう。地面に雑草や小石などがあると、防草シートを敷いたときにすき間ができて、そこから日光が当たってしまう場合があります。また、すき間から雑草が芽を出すことがあるので、シートを敷く前の準備が大切です。
整地ができたら、防草シートを少しずつ広げていきます。少しずつ広げることで、防草シートがたるむのを防ぎ、すき間なく敷きやすくなるからです。
防草シートを広げたら、しっかりと端をおさえてピンで固定します。防草シートを何枚か使うときは、10cm程度シートを重ねて、つなぎ目を防草シート用のテープで固定しましょう。ほかにも、ピンを打った箇所や、ピンで穴があいた箇所などもテープで補強しておくとよいでしょう。
防草シートがはみ出した場所は、カッターやはさみを使って丁寧にカットしていきます。このとき、防草シートを多く切りすぎてしまうと十分に地面を覆うことができなくなるので、雑草を防ぎたい場所をしっかりカバーできるように注意して切りましょう。
天然芝の張り方
天然芝を張るときも、事前に雑草を抜いておくことが大切です。また、水はけがよい土壌を作ることも重要になります。芝生を張る場所の水はけが悪い場合は、さらさらした川砂などの水はけのよい砂や土を入れて土壌を改良しましょう。
ほかにも、地面に勾配をつけて水が流れやすくなるようにしたり、地中に水を流すための管を入れたりする方法もあります。土壌の改良が難しい場合は、芝張りができる業者に相談してみるのもよいでしょう。
芝生を張るときは、切り芝という芝生のマットを並べていきます。芝生の並べ方にはさまざまなやり方がありますが、ベタ張りという方法だとすき間なく並べるので、芝生が根づくまでに雑草が生えにくくなります。しかし、切り芝の枚数が多くなるため、コストが高くなるというデメリットもあります。
市松模様のように、互い違いに芝生のマットを張る市松張りは、切り芝の必要枚数が少ないため、コストをおさえて天然芝を張りたい人におすすめの方法です。しかし、芝生が全面に広がるまでに時間がかかることや、芝生を張っていない箇所に雑草が生えやすいというデメリットもあります。
目地張りは、ベタ張りよりもすき間をあけて芝生のマットを張っていく方法です。ベタ張りよりもコストをおさえつつ、市松張りよりもはやく芝生を完成させたいという人におすすめです。コストや仕上がりまでの時間、雑草の生えやすさなど、ニーズにあわせて施工してみてください。
芝生のマットを張り終えたら、上から目土(めつち)をかけます。目土を入れることで、芝生の乾燥を防ぎ、芝生が定着するのを助けます。目土を入れたら、しっかりと水やりをして、芝張りの作業は完成です。しばらくは、芝生の養生のために踏まないように気をつけ、こまめに水やりをしてください。
雑草が気になるなら人工芝を張る手もある
ここまで、防草シートの上に芝生を張る方法をご紹介してきました。天然芝を張る場合は土に雑草の種が落ちることもあるため、雑草を完全に防ぐことは難しいでしょう。そのため、防草シートを使っていても、雑草対策をする必要があるかもしれません。
より確実に庭の雑草対策がしたいという人におすすめなのが、防草シートと人工芝の組み合わせです。人工芝は合成樹脂で作られた芝生状のマットなので、防草シートの上に敷けば土がむき出しになる心配がありません。
人工芝には水はけ用に穴があいているので、そのまま設置すると地面から雑草がのびてくることもあります。そのため、人工芝の下に防草シートを敷いて、地面から生えてくる雑草を対処することが大切です。
人工芝は、天然芝と違い冬になっても枯れることがありません。そのため、1年中緑色を楽しむことができます。ただし、枯れないというメリットも、季節感にそぐわないと感じる人にとってはデメリットになるかもしれません。
人工芝の大きなメリットは、何といっても手入れがほとんどいらないということです。天然芝であれば、こまめに芝刈りや水やり、肥料などをあげて、手入れをする必要があります。しかし、人工芝は自然の植物ではないので、ゴミを掃除したり、汚れを落としたりするだけで、いつでもきれいな芝生を手に入れることができるのです。
反対に、人工芝のデメリットは初期費用がかかるということです。天然芝に比べると、人工芝の導入費用は高く、数年~10年ほどで寿命がくるので一定の期間で交換する必要もあります。
しかし、天然芝の方がコストが安いのかというと、そうともいい切れません。天然芝は、長い目でみたときのランニングコストがかかります。そのため、一概にどちらが安く済むということはいえないのです。
天然芝と人工芝のメリットは異なりますが、雑草対策という面では人工芝を施工した方がおこないやすいといえるでしょう。人工芝の張り方をより詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
「人工芝をDIYで敷いてみよう!DIYでおこなう手順やきれいに保つコツとは」
まとめ
防草シートの上に芝生を張って雑草対策ができるかというと、天然芝か人工芝かによって大きく異なります。防草シートを使うことで、地面に日差しが届くのを遮るため、地中の雑草が生えてくることは防げるかもしれません。しかし、防草シートの上に天然芝を張ると、芝生の中に雑草の種が落ちて、雑草が育ってしまうこともあるのです。
どうしても天然芝を張りたいという場合でなければ、人工芝を張るという選択肢もあります。人工芝は合成樹脂でできた芝生状のマットなので、天然芝に必要な手入れも必要ありません。また、防草シートの上に人工芝を敷くことで、雑草の芽が出るリスクも減らせるでしょう。
防草シートや芝生を選ぶのがはじめての場合は、芝張りの実績のある業者に相談してみるのもおすすめです。
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