「芝生を張ったが枯れてしまった」という場合に原因がわからなければ、芝生を再生するためにどのような対処をすればよいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで今回の記事では、もし芝生が枯れてしまっても適切な対策がとれるように、枯れる理由を症状から見極められるようにしましょう。また、あらかじめ枯れないために有効な手入れのポイントも参考にしてみてください。
目次
枯れた芝生の復活には原因の特定が重要
芝生が枯れてしまったとき、なぜそうなったのかわからないと対応ができません。また同じ失敗を繰り返さないためにも、理由を知ることは大切になります。場合によっては再生が見込めることもあるので、原因を推測してみましょう。
秋から冬にかけて芝が茶色になる
日本のサッカーコートや庭に採用される芝生の多くは、常緑では無い品種です。そのため、秋になれば徐々に草は枯れていきます。しかし、根は休眠期に入っているだけなので、春になればまた緑の葉をたくわえるでしょう。
芝刈り後に緑の部分が無くなった
芝生が再生するのは、細胞分裂を盛んにおこなう層(生長点)が葉に存在するからです。もしそこを刈り取ってしまえば、それ以上芝生が再生することはありません。こうした生長の層を刈り取ってしまう軸刈りは、芝生を植えている土壌に凹凸があると起こりやすくなります。
芝張り後に育たなかった
芝生は、切り出した時点から野菜のように鮮度が徐々に下がっていき、時間の経ったマットでは健康に育たないことがあります。そのため、土壌に問題が無かったのであれば、購入した芝生マットが傷んでいた可能性が高いでしょう。
芝生が雑草に負けている
芝生は、栄養の取り合いになったとき雑草に勝つことができません。そのため、芝生の張った場所に雑草が多く生えていると栄養を十分に取り入れられずに枯れてしまうおそれがあります。
除草剤を使用した後から枯れていった
除草剤には多くの種類が存在しますが、使用した結果に着目すると2つに分類できます。それは、「選択的除草剤」と「非選択的除草剤」です。
前者は特定の条件を満たす植物を狙って枯らす効果がありますが、後者はすべての植物を枯らしてしまいます。そのため、除草剤をまいた後に枯れたのであれば、非選択的除草剤を使ってしまったおそれが高いでしょう。
部分的に丸く枯れている
特定の範囲のみ枯れている場合は、病気にかかっている危険性が高いです。病気の種類によって、芝生への対処方法や緊急性が変わってきます。そのため、病気の特定がまず重要になるでしょう。
その他の原因
「ここまでの条件に当てはまらないのに枯れてしまった」という場合は、原因の候補に害虫と踏みすぎが考えられます。害虫が原因の場合は病気とは異なり、不規則に枯れたり虫を狙って鳥がよく来るようになったりといった特徴が見られるでしょう。
また、芝生は芝張りをしてから1か月程度は、養生期間を設ける必要があります。もしこの期間に芝生を踏むなどして圧をかけると、弱って枯れてしまうおそれがあるでしょう。それに加えて、芝張り後でなくても車で乗り入れたり踏みすぎたりすると枯れてしまうことがあります。
原因によって異なる再生方法
枯れてしまう原因によっては元に戻ることが不可能な芝生もありますが、環境を整えることによって、もう一度育てることはできます。そのため、原因別に環境の整え方を知ることが大切です。
軸刈りには肥料
軸刈りにより枯れた芝生は、根に栄養が十分にあるかどうかが再生の基準になります。そのため、肥料を与えることが芝生の再生につながるでしょう。ただし、軸刈りは芝生に大変なダメージを与えるため、再生には時間がかかります。
適切な量の肥料を与えたら、余計なことをせずにじっと待ちましょう。1か月経っても緑の葉が生えない場合は、新しい芝に張り替えることをおすすめします。
元気な芝生マットを選ぶ
購入した芝生が枯れていた場合は、新しく芝生マットを用意しましょう。弱っていない芝生を選ぶため、購入のさいは経過日数を確認することをおすすめします。また、プロであれば芝生がしっかり根付くために必要な作業を知っているため、初めの芝張りのみ業者に依頼するのもいいかもしれません。
除草作業や手入れをする
雑草を除去するさいには、除草剤をまくこととエアレーションの作業が効果的です。除草剤は前述の選択的除草剤を選び、散布しましょう。また、エアレーションとは地中に複数の穴をあけることで、通気性を高めて芝生に元気を与える作業です。穴をあけるスパイキングなどの道具はホームセンターなどで手軽に手に入れることができます。
病害虫に侵された部分を取り除く
芝生が病害虫によって枯れてしまった場合、少しでも早く取り除かなければ、被害は拡大していってしまいます。初めは部分的に枯れていたのが、いつしか全体へと拡がってしまう可能性もあるのです。しかし、侵されている病害虫によって取り除く方法は異なるため、詳しくは下の別記事を参考にしてください。
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芝生の枯れを予防する方法
紹介したすべての枯れる原因は、どの芝生にも起こりうるものです。そのため、枯れないようにあらかじめ予防策をとっておいた方が芝生の育成をスムーズに進められるでしょう。
軸刈りをしない
先述の通り、軸刈りをしてしまうと芝生を再生させるのに時間がかかってしまいます。そのため、生長点がどこなのか把握しておくのが予防策だといえるでしょう。芝生はよく観察すると、地表部分にも根のような色の部分と緑の葉をつけた部分にわかれています。
生長点はその境目であるため、葉を残して刈ることが軸刈りをしないポイントであるといえるでしょう。また、この生長点は生育とともに徐々に上昇します。そのため、定期的に芝刈りをおこない生長点を同じ位置に保つことが理想的です。
凹凸を均す
芝生を敷いた地表が凹凸になっている場合、芝刈り機の操作が難しく、軸刈りをしてしまう危険性が高まるでしょう。また、降雨のさいに雨がくぼみにたまってしまい、芝生の生長に悪影響を及ぼすというおそれもあります。
そのため、隆起している場所は芝生の下にメスを入れるように道具を挿入し、土をかき出しましょう。また、沈下している場所は土を盛る必要があります。ただし、芝生の枯れた葉が地表にたまっている状態で土を盛ると通気性が悪くなってしまうため、枯れた葉をある程度かき出してから土を盛りましょう。
除草剤を正しく選ぶ
先述の通り、芝生に影響のない選択的除草剤を選びましょう。また、複数の除草剤をローテーションで使用するようにしてください。なぜなら、同じ仕組みで枯らすことを繰り返すと、雑草にも耐性が生まれるからです。
踏みつぶさない
よく足を踏み入れる場所に芝生を張ることはおすすめできません。なぜなら、圧力によって芝生が弱ったり、凹凸ができることによって生長に悪影響が出たりするからです。そのような場所には踏んでも問題の無い砂利などを敷いてはいかがでしょうか。また、新しく芝生を張ったりはげてしまった場所に種をまいたりした場合は、一定の養生期間が必要です。
まとめ
芝生が枯れてしまう原因には弱ったマットを購入してしまったほか、誤った手入れによるものや病害虫によるものなどがあります。また、枯れたように見えて正常であることもあるようです。芝生を再生するために観察し、原因をつきとめたら適切な対策を施してあげましょう。
また、凹凸や生長点の存在など、知っていれば枯れることをを予防できる原因もあるので、日ごろの手入れから意識しておくことをおすすめします。ただ、芝生は一般的な観葉植物と比べて張った後に土壌を調整することが難しいです。そのため、初めの芝張りはプロにまかせて、芝生にとって最適な環境を整えてあげてはいかがでしょうか。
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