コーヒーの木の剪定時期と方法|増やし方や育て方も解説します!

2023.11.20

コーヒーの木の剪定時期と方法|増やし方や育て方も解説します!

コーヒーの木は、成長し始めた4月~6月に「切り戻し剪定」をおこないましょう。夏の暑い時期に剪定してしまうと、コーヒーの木の成長する勢いを弱らせてしまうおそれがあります。また、冬の寒い時期に剪定すると枯らしてしまうリスクがあるため、できるだけ避けるようにしましょう。

当記事では、コーヒーの木の剪定方法について解説していきます。また、コーヒーの木の増やし方などについてもご紹介しますので、最後までご覧ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

コーヒーの木の正しい剪定時期と方法

コーヒーの木は、剪定をおこなわなくても自然と樹形が整う植物です。ただ、いくら樹形が乱れないからといってまったく剪定をしないでいると、枝葉が茂って日の光が当たらなくなったり、風の通りが悪くなったりします。

そうすると病害虫が発生する原因になってしまいます。それを未然に防ぐためにも、剪定をして不要な枝葉を取り除きましょう。この章では、剪定方法についてご紹介していきます。

剪定に必要な道具

剪定に必要な道具
剪定をおこなう前に、下記の道具をそろえます。

■道具
・剪定バサミ
・剪定ノコギリ
・癒合剤
・作業用手袋
・ほうき
・ゴミ袋

剪定する枝に手が届きそうにないときは、脚立も準備しておくとよいでしょう。また、上記の道具はホームセンターやネット通販で購入することが可能です。

コーヒーの木は「切り戻し剪定」

前述したようにコーヒーの木の剪定は、成長を始めた4月~6月におこないます。下記の手順に従って剪定してみてください。

■手順
1.全体の枝を、3分の2ほどの長さに切る
2.主枝からまっすぐ上に伸びている枝がある場合は、根元から切り取る
3.コーヒーの木全体を見て輪郭からはみ出している部分があれば外面に沿って切りそろえていく
4. 切り落とした枝葉をゴミ袋に入れて処分する

挿し木でコーヒーの木を増やしてみよう!

コーヒーの木を増やしたいという気持ちになる方もいることでしょう。この章では、コーヒーの木を挿し木で増やす方法をお教えします。

挿し木に適した時期

挿し木に適した時期
挿し木に適した時期は5月~8月です。この時期はコーヒーの木が活発に成長している途中のため、挿し木用の枝(挿し穂)を切っても枯れる心配はありません。また、梅雨の時期である6月に挿し木すると、発根しやすいのでおすすめです。

挿し木の手順

挿し木をするときは、下記のものを準備しましょう。

■必要な道具
・挿し穂
・鉢
・鉢底ネット
・鉢底石
・挿し木用の土
・発根促進剤
・水が入ったコップ

■手順
1.枝を10cmほどの長さに切り取る
2.枝に複数の葉がある場合は、先端の3枚ほどを残してほかの葉は全部取り除く
3.切り口を斜めに切る(水を吸い上げやすくするため)
4.水が入ったコップに切り取った枝(挿し穂)を挿し、切り口を1時間ほどつけておく
5.鉢に鉢底ネット、鉢底石の順で敷き、挿し木用の土を入れる
6.指などで挿し穂を挿すための穴を開けておく
7.挿し穂の切り口に発根促進剤を塗り、土に挿す
8.最後に水をたっぷり与える

【観葉植物】コーヒーの木を育てるコツとは?

コーヒーの木は観葉植物として室内で育てることができます。正しい栽培方法で育てることで、白い花を咲かせ赤い実をつけてくれることでしょう。この章では、コーヒーの木の育てるコツをご紹介してきます。

コーヒーの木が好む環境

コーヒーの木が好む環境
コーヒーの木は日なたで育てましょう。基本的に暖かいところを好みますが、真夏の直射日光が当たる場所で育てると、葉焼けし枯れるおそれがあります。そのため、午前のみ日が当たる場所に置いたり、日よけネットをしたりしましょう。また、コーヒーの木は寒さに弱いため、冬場は気温が10度以下にならない場所に移動させる必要があります。

水やりと肥料

コーヒーの木の水やりは、季節ごとに頻度が異なるので注意しましょう。水を与え過ぎると根腐れを起こす可能性がありますし、反対に水を与えないと水不足で枯れてしまいます。

春と秋……土が乾いたら鉢の底から水が出るまでたっぷり与える
……1日2回(朝と夕方)ほど水を与える
……土全体が乾いたら水を与える(1週間に1回程度でOK)

また、肥料は4月~10月の間、緩効性肥料(固形)を2ヶ月に1回与えます。葉の色つきが悪い場合は、水の代わりに液体肥料を10日に1回ほど与えるとよいでしょう。

植え替えで根詰まりを防ぐ

コーヒーの木の植え替えは、1年~2年に1回おこないます。適している時期は5月~8月です。梅雨の時期が含まれるこの期間に植え替えをおこなうことで、早く根付くのです。

植え替え時期の中でも、梅雨の時期になる5月~6月ごろがおすすめです。7月~8月でも植え替えすることは可能です。ただ、コーヒーの木の根が十分伸びず、栄養を吸い上げることができないため、成長が止まるおそれがあります。

そのため、植え替えする場合はできるだけ6月ごろに終わらせておくようにしましょう。では、植え替え方法についてご紹介してきます。

■必要なもの
・新しい鉢(ひと回り大きめ)
・培養土
・鉢底ネット
・鉢底石
・ハサミ
・作業用手袋

■手順
1.準備した新しい鉢の底に、鉢底ネット、鉢底石の順で敷く
2.土を鉢の3分の1程度まで入れる
3.古い鉢からコーヒーの木を抜き、根についている土を手で優しく落とす
4.腐って黒く変色している根や、長く伸びている根をハサミで切り取る
5.新しい鉢にコーヒーの木を入れ、土を隙間なく入れていく
6.鉢の底から水が出るくらいたっぷり与える

発生しやすい病害虫

コーヒーの木には、「アブラムシ」と「カイガラムシ」が発生しやすいです。この害虫はどちらも植物の養分を吸うため、大量発生すると植物が枯れてしまうおそれがあります。また、植物の葉にうどん粉のようなものが発生する「うどんこ病」にも注意しなければいけません。

この章では病害虫が発生した際の対処法を簡単にご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

■アブラムシ

《体長》
1mm~4mmほど

《発生時期》
4月~6月と9月~10月。暑さに弱いため、春と秋に繁殖する。

《対策方法》
・粘着力の弱いテープで取り除く
発生しているアブラムシをテープに貼り付けて取り除きます。粘着力が強いテープだと植物を傷つける可能性があるため、粘着力が弱いテープを使いましょう。

・使わなくなった歯ブラシで擦り落とす
この方法で対処する場合は、こすり落としたアブラムシを入れる容器を準備します。地面に落としてしまうと、再度植物に発生するおそれがあるからです。また、歯ブラシを使う際は新芽など柔らかくなっている部分は傷つけてしまうので避けたほうがよいでしょう。

・牛乳または石鹸水をスプレーする
牛乳はそのまま使用することができます。アブラムシが発生している箇所に牛乳または石鹸水をスプレーします。そのあと、悪臭や雑菌が発生しないようにしっかり洗い流してください。

・殺虫剤をスプレーする
アブラムシが大量発生している場合は、殺虫剤を使用しましょう。ただし、長期間同じ殺虫剤を使い続けるとアブラムシに耐性がついてしまい、効果が薄くなる可能性があります。そのため、殺虫剤を3種類ほど順番に使うことをおすすめします。

また、使用前には必ず殺虫剤の容器などに記載されている使用方法や注意事項を確認しましょう。確認せず使用すると、効果が弱かったり植物を枯らす原因になったりしてしまいます。

■カイガラムシ

《体長》
1mm~10mmほど

《発生時期》
5月~7月。ただし、室内で植物(とくに観葉植物)を育てていると1年通して発生する。

《対策方法》
・ティッシュなどで取り除く
卵の段階で発見した場合は、ティッシュなどを使って拭き取ってしまえば問題ありません。

・殺虫剤をスプレーする
幼虫の段階で発見した場合は、殺虫剤をスプレーして駆除しましょう。ただし、使用前には必ず殺虫剤の容器などに記載されている使用方法や注意事項を確認してください。使用方法を間違えると、効きめが悪かったり植物を枯らす原因になったりする可能性があります。

・ヘラや使わなくなった歯ブラシで擦り落とす
カイガラムシは成虫になると、硬い殻などに覆われてしまうため殺虫剤が効きません。そのため、ヘラや歯ブラシでカイガラムシをこすり落としていきます。

・カイガラムシが発生している枝を切る
カイガラムシの成虫が大量に発生している場合、ヘラや歯ブラシでひとつひとつ擦り落としていると時間がかかってしまいます。そのようなときは、剪定バサミなどで枝ごと切ってしまいましょう。切ったあとはゴミ袋に入れて処分します。

■うどんこ病

《発生時期》
5月~6月、9月~11月。室内で育てている場合は1年通して発生する。

《発生原因》
土の中、もしくは落ち葉の中にいる糸状菌(カビ)が風などで飛ばされて植物に付着することで発生する。発生すると光合成ができなくなり、栄養が足りず枯れてしまう。

《対処法》
・水で薄めた重曹をスプレーする
重曹1gと水500mlほどを混ぜたものをうどんこ病になっている葉などにスプレーします。

・農薬をスプレーする
うどんこ病の被害が広がってきたら、農薬を使用しましょう。ただし、スプレーする回数やタイミングが異なるため、必ず農薬の容器に記載されている使用方法を確認するようにしましょう。

・うどんこ病になっている葉を切り取る
うどんこ病が発生して時間がたってしまうと、農薬を使っても治すことが難しくなります。被害を広げないためにも、ハサミできれいに切り取ります。使用したハサミは、うどんこ病を広げないために殺菌消毒しておきましょう。

まとめ

コーヒーの木は、頻繁に剪定しなくても自然と樹形が整う植物です。だからといって、そのままにしておくと、樹高が高くなってしまったり、枝葉が茂ることで病害虫が発生したりしてしまいます。

そうなってしまわないためにも、コーヒーの木を剪定して病気や害虫が発生しないように育てましょう。ただ、なかには「剪定する時間が取れない」「剪定に失敗してしまわないか不安」という方もいらっしゃるかもしれません。

そのようなときは、一度弊社までご相談ください。弊社にご連絡いただければ、加盟店のなかからさまざまな植物の剪定をおこなってきた実績を持ち、植物に関する知識も豊富な業者をご紹介させていただきます。

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