
芍薬の美しい花を楽しみたい場合は、剪定と水やり/肥料やりをしっかりおこないましょう。
芍薬に限らず、花をつける植物は栄養状態が悪くなると、花をつけなくなってしまいます。栄養状態をよく保つために、剪定/水やり/肥料やりは欠かすことのできない重要なお手入れです。
このコラムでは芍薬の剪定をはじめとした、花を楽しむためのお手入れについて解説していきます。「芍薬の花を鉢植えで楽しみたい方」や「芍薬の花が咲かなくてお困りの方」は参考にしてみてください。
目次
初心者でもできる!芍薬の剪定方法
剪定とは、込み入った草・葉・枝・茎を剪定バサミなどですき、風通しや日当たりを改善する作業です。植物は、風通しや日当たりが悪い状態では病害虫が発生しやすく、弱る危険性が高まります。そのため、剪定は植物を育てる上でとても重要な作業です。
また、芍薬などの花をつける植物の場合は、剪定のやり方次第で花づきが変わることもあります。ここでは、芍薬の剪定方法を解説するので、芍薬の花を咲かせたい方は参考にしてみてください。
芽かき
芽かきとは、茎や芽を間引く(取り除いて数を減らす)剪定方法です。「茎や芽を間引いたら、花が咲かなるのでは」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、すべての茎/芽を取るわけではありません。芽かきで間引くのは、次の茎/芽です。
・込み入っている茎
・細くて弱り気味な茎
・芽がついていない茎
・周りに比べて元気のない小さな芽
・茎や葉の付け根から生えている芽(わき芽)
これらを剪定することにより、日当たりや風通しが改善されます。また、栄養の分散を抑えることでほかの茎や芽が元気に育ちやすくなる効果があります。芽が育ちはじめる3月ころにおこないましょう。
摘蕾
摘蕾とは、開花する前の蕾を間引く剪定方法です。先述した芽かきと同様に、栄養の分散を抑えてより芍薬の花が咲く確率を高めることができます。鉢植えで芍薬の花を楽しみたい場合は、茎1本あたり3~5個程度の蕾を残し、あとは間引くと花が咲きやすくなります。蕾が付き始める4月頃におこないましょう。
花がら摘み
花がら摘みとは、咲き終えてしおれた花を茎ごと間引く剪定方法です。この剪定方法には、しおれた花が根本の土に散らばって病害虫が発生するのを防ぐ効果があります。
また、不要な養分を吸収されることによって株が弱るのを防ぐ効果もあります。株が弱ると、翌年以降の花つきが悪くなりやすくなるので注意しましょう。
芍薬の花がら摘みをおこなう際は、光合成をおこなえるように葉は残すようにして茎を切り落としてください。花が咲き終える5~6月ころにおこないましょう。
切り戻し
切り戻しとは、伸びすぎた茎などを切り落とす剪定方法です。芍薬は宿根草なので、冬になると根を残して地上の茎が枯れ、春になると新しい茎が生えてきます。そのため、10月~11月ころに地上の茎を切り落とすことにより、株の養分が浪費されて弱るのを防ぐことができます。
鉢植えの芍薬が花を咲かせない場合の4つの確認事項
鉢植えできれいな花を楽しむために、芍薬の剪定は欠かせない作業です。しかし、芍薬の花を咲かせるためには、ほかにも注意しなければならない項目がいくつかあります。ここでは、芍薬の花が咲かない場合の確認事項を4つご紹介するので参考にしてみてください。
<1>鉢植えのサイズ
芍薬はしっかりとした根を張るので、本来は庭植えのほうが好ましい植物です。このような植物を鉢植えで育てる際は、鉢植えのサイズに注意しないと根詰まりを引き起こす危険性があります。
根詰まりとは鉢植えの土の中で根が成長しすぎた結果、すし詰め状態になってしまい、根から養分や水分を吸収できなくなる状態です。この状態を避けるためにも、芍薬を鉢植えで育てる際はなるべく大きいものを選ぶようにしましょう。
また、芍薬の成長ペースを見つつ、2~5年に一度のペースで植え替えをおこなってください。植え替えとは、鉢植えに植えている植物を引き抜き、成長しすぎた根を切り落とし、新しい土に植え替えることで根詰まりを防ぐ作業のことです。植え替えの際は鉢植えを一回り大きいものにすると、より根詰まりを防ぎやすくなります。
<2>水やり
芍薬は、土が乾燥していると花つきが悪くなりやすいです。そのため、土が乾燥したらたっぷりと水をあげるようにしましょう。夏場はとくに、土が乾燥しやすいため注意が必要です。また、蕾に水がかかると傷んで花が咲かなくなるおそれがあるため、水やりの際は注意してください。
<3>肥料やり
芍薬は肥料をとても多く必要とする植物であり、土壌の養分が少ないと弱って花つきが悪くなりやすいです。そのため、しっかりと肥料やりをおこなってください。
芍薬の肥料やりは、芽が成長し始める3月上旬・花が咲き終えた5~6月・地上部が枯れる前の9月と10月におこなうと、翌年以降に花を咲かせやすくなります。
<4>病害虫
芍薬は病害虫にあまり強くない植物なので、炭疽病・灰色かび病・うどんこ病・褐斑病(かっぱんびょう)・コウモリガ・アブラムシ・センチュウなどのさまざまな病害虫リスクがあります。病害虫が発生すると芍薬が弱って、花を咲かせづらくなってしまいます。そのため、剪定と消毒をしっかりおこない、病害虫が発生しにくい環境を整えましょう。
花が咲かなくてお悩みの場合はプロに頼ろう!
芍薬の剪定/水やり/肥料やりをしっかりやっていても花が咲かない場合は、庭師や剪定業者などの植物のプロに相談してみることをおすすめします。弊社ではお客様のご相談に乗り、お悩みを解決する剪定のプロをご紹介しているので「どの業者に相談すればよいのかわからない……」という場合は、お電話ください。
まとめ
鉢植えで芍薬の花を楽しみたい方は、剪定をしっかりおこなうようにしましょう。しかし、芍薬の剪定方法はいくつかの種類があり、それぞれ適したタイミングでおこなわないと効果がありません。
「芍薬の剪定方法が分からない」「芍薬の剪定が面倒くさい」という方は、まずは無料窓口にお電話してみてください。お庭の芍薬を剪定してくれる、剪定のプロをご紹介させていただきます。
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