
西洋ニンジンボクの剪定は、形を整えたり、枯れた枝を間引いたりする程度で大丈夫です。樹形が自然にととのうことが多いからです。もし大きくなりすぎてしまった場合は、切り戻しをおこなって小さくしましょう。
適度に剪定をして、西洋ニンジンボクを好みの大きさ・形に仕上げてください。また、剪定で切った枝を使って増やすこともできますので、興味がある方はチャレンジしてみるといいでしょう。
目次
西洋ニンジンボクの剪定方法!切り戻しは2月~3月がおすすめ
西洋ニンジンボクは、夏にムラサキ色のきれいな花を咲かせるシソ科の落葉低木で、寒さや暑さに強く育てやすいです。剪定においても、こまめな剪定や強剪定を必要としないので、比較的お手入れが楽といってよいでしょう。
西洋ニンジンボクは枝の数が多くなく、お手入れをしなくてもある程度樹形を保つことができるので、こまめな剪定は必要ありません。西洋ニンジンボクの剪定は、枯れてしまった枝や長く伸びた枝を切り落とす程度で結構です。
剪定をおこなう場合、2月下旬から3月におこなうのがおすすめです。この時期は花をつける枝を伸ばす前ですので、剪定でそのような枝を切ってしまい、花が咲かなくなるというリスクが少なくなります。
西洋ニンジンボクは枝の数が多くないので、いちどにたくさん切り落とす強剪定はひかえましょう。強剪定をおこなうと、木が弱ってしまうおそれがあります。剪定の際は、伸びてきた枝のうち太いものを数本残して、弱っている枝は根元から切り落とします。
「西洋ニンジンボクが大きくなってきてしまったな」と思ったら、切り戻しをおこなうとよいです。切り戻しは以下のような剪定方法のことになります。
「切り戻し」とは
切り戻し剪定とは、伸びた枝を途中で切って樹形を整える剪定のことを指します。切り戻し剪定は、切った枝先から新しくて元気な枝を出すことができるというメリットもあります。切り戻しをする場合も、西洋ニンジンボクの剪定の時期は、2月下旬から3月が適期です。
西洋ニンジンボクは、2~3mまで生長するため、放置しておくと「いつの間にか意外と背が高くなっていた」ということもあります。ボリュームもかなり出やすいです。「自分ではちょっと大変かも……」と思ったら、プロに依頼してみてはいかがでしょうか。
西洋ニンジンボクは挿し木で増やせる!
西洋ニンジンボクの剪定で切った枝には、活用する方法があります。それは、挿し木で枝を使うことで、西洋ニンジンボクを増やせるということです。そこで、ここからは西洋ニンジンボクをもっと楽しむために、増やし方について解説していきたいと思います。
挿し木をする時期
西洋ニンジンボクは、挿し木で増やす場合、おこなう時期は9月か3月がよいです。9月の場合はその年に伸びた枝で、3月の場合は前年に伸びた枝で挿し木をしましょう。
挿し木は乾燥させないことが重要ですので、気候の面で3月のほうが成功しやすいといわれています。挿し木初心者の方は、3月におこなうことをおすすめします。
西洋ニンジンボクを増やす方法
まず、挿し木に使う枝を2節~3節のところで切りましょう。そして、切った枝のうち、節から1センチメートル下の部分をカッターナイフで斜めに切り、1時間程度、水にさしておきます。その後、挿し木用の土にさし、日陰に置き、土を乾燥させないようこまめに水やりをしましょう。芽が出るなどして安定してきたら、定植させます。
西洋ニンジンボクを育てる際に知っておきたい特徴
西洋ニンジンボクを育てる場合、その特徴を知っておくといいでしょう。西洋ニンジンボクの特徴としては、「害虫や病気に強い」「芽吹きが遅い」「寒すぎる環境には弱い」といったものがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
西洋ニンジンボクは病気や害虫に強い
西洋ニンジンボクは丈夫な植物で、病気にかかることはあまりないです。また、注意すべき害虫もとくにいないとされています。そのため、病気や害虫の対策はそれほど重要性の高いものではないでしょう。
芽吹きは遅い!新芽が出なくても焦らないように
西洋ニンジンボクはほかの植物に比べて芽吹きが遅い傾向にあります。芽吹く時期は5月以降になることも多いため、「春になっても新芽が出ないから、枯れてしまった……。」と思わず、もっと長い目で待ってみるようにしましょう。
冬に寒くなりすぎる環境には弱いので注意!
西洋ニンジンボクは、寒さに強いとはいっても、冬の冷たく乾いた風があたりすぎると弱ってしまうので注意しましょう。目安としては、マイナス5度を下回ると、株が枯れてしまうといわれています。地植えの場合は、北風があたる場所を避けることをおすすめします。
ハーブに使われることもあるが注意が必要
西洋ニンジンボクはハーブとしての効用もあるということをご存知でしょうか。西洋ニンジンボクはホルモンバランスを整える効果がありますので、女性の更年期障害や生理痛などによいといわれています。
西洋ニンジンボクをハーブとして使用する際には、気をつけなければならないことがあります。それは、子どもや妊娠中の方は摂取してはいけないということです。
西洋ニンジンボクは、ハーブとしての効果が強く出てしまいやすいので、子どもには悪影響になるおそれがあります。また、妊娠中の方が口にすると、流産のおそれがあるといわれています。
このことには十分に注意して、西洋ニンジンボクをハーブとして楽しんでください。持病や服用中の薬がある方は、西洋ニンジンボクを摂取しても大丈夫なのかどうか、いちど医師に相談したほうがよいでしょう。
西洋ニンジンボクは手間いらず!育て方の基本
西洋ニンジンボクは寒さや暑さに強く、とても育てやすいです。病害虫もつきにくく、さまざまな環境に適応できるので、栽培初心者にはおすすめの植物になります。
ここでは、西洋ニンジンボクの育て方の基本をご紹介していきます。初めて育てるという方にもわかりやすいようにご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
西洋ニンジンボクを育てるのに適した場所は、水はけがよく、乾燥しすぎない土壌で、日当たりがよく風があたりすぎないところです。西洋ニンジンボクの生育に重要なのは日当たりです。そのため、午前中から日があたるようなところが生育に適しています。
日常の水やりはとくに必要ありませんが、地面が乾きやすい夏の時期は、朝か夕方に水やりをしてください。
肥料も常にあげる必要はありません。株の成長を促進させたいときは、剪定の時期と同じ2月~3月ごろに緩効性肥料や油粕を与えてください。
まとめ
西洋ニンジンボクは丈夫な植物なので、あまり剪定をする必要はありません。形が乱れたなと思ったら、少し整える程度にしましょう。ただ、大きさを抑えたいときは適切な時期に切り戻しをするようにしましょう。
切った枝は挿し木にして増やすこともできます。増やしたい場合は、ご紹介した方法を参考にチャレンジしてみてください。また、育てる際は特徴をしっかり把握したうえで、育てるといいでしょう。
西洋ニンジンボクは成長すると、3mに達することもあります。もし、大きくなりすぎてしまった場合、小さくするための剪定が大変かもしれません。大変だと思った場合は、業者に剪定を依頼するのもひとつの手です。
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