
ナツメの収穫を楽しむなら、正しい時期と方法で剪定をすることが大切になります。ナツメは健康に育てば収穫量も上がるため、元気に育てるための手入れとして剪定が必要になるのです。
そこで、今回はナツメの剪定方法についてご紹介します。ナツメの剪定では、収穫量の向上だけではなく、病害虫の予防も兼ねています。ナツメの木には鋭いトゲが生えているため、ケガをしないための準備についてもご紹介します。
目次
適した時期と正しい方法でナツメを剪定しよう
ナツメの健康を保ち続けるには、定期的な剪定が必要になります。枝が生え放題になっていると実付きが悪くなったり、病害虫の温床になったりすることがあるのです。そのため、毎年の収穫を楽しむなら、正しい時期と方法で剪定しましょう。
ナツメの剪定時期
ナツメの剪定時期は、葉が枯れ落ちている12~3月ごろが適しています。なぜなら、冬のあいだは枝に葉が付いていないため、枝ぶりが把握しやすいのです。また、ナツメに付いているトゲも見つけやすくなるため、剪定の効率がよくなるでしょう。
ナツメの剪定に必要な道具
ナツメの剪定では、枝を切るだけでなく、トゲから身を守ることも大切です。不用意に作業に移るとケガにもつながるため、事前の準備は万端にしておきましょう。
●剪定ばさみ
●癒合剤
●軍手
●長袖と長ズボン
●滑りにくい靴
●脚立
ナツメの剪定では、剪定用のハサミを使用して枝を切っていきましょう。剪定後の切り口は、そのまま放置しておくと病原菌が入り込んだり、雨や風のダメージを受けたりして弱ることがあります。そのため、癒合剤というペースト状の薬剤で切り口をふさぎ、外からのダメージを予防しましょう。
また、ナツメの木には鋭いトゲが生えているため、軍手や長袖長ズボンを着用し、肌の露出をさけてケガを予防することが大切です。さらに、ナツメは大きくなると5メートルを超えることもあるため、上部の枝を切るには脚立が必要になる場合があります。脚立を使っている最中は転落の危険もあるため、作業する前にスニーカーなど滑りにくい靴を用意しておくとよいでしょう。
ナツメの剪定方法
ナツメの剪定では、おもに枝数を減らす「透かし剪定」という方法を使います。透かし剪定とは、いらない枝を付け根から切り取り、枝同士のスペースを作ることで通気性や日当たりを改善する方法です。
透かし剪定では、全体のバランスを見ながら枝を減らしていきます。とくに、枝がうっそうと生えている部分は、奥が透けて見えるくらいまで枝を減らすのがよいとされています。
ただし、枝のなかには枯れ枝や、真上や内側など不自然な方向に伸びた枝があるため、これらを優先的に切り落としていきましょう。枯れ枝や形の悪い枝は、残しておいても実が付くことは少なく、風通しを悪くしてしまうのです。
トゲのあるナツメは処分方法に注意
ナツメの枝を捨てるときには、袋もしくは枝の束に「トゲに注意」という旨の注意書きをはって、可燃ごみに出しましょう。ナツメなどトゲのある枝をそのまま捨てると、知らずに回収した作業員がケガをするおそれもあるのです。そのため、なるべく大きな紙に注意書きをして、捨てる枝にはり付けておくのがよいでしょう。
剪定と一緒にできるナツメを増やす方法
ナツメを育てている方のなかには、実をたくさん収穫するために、木の本数を増やしたいと考えている方もいるでしょう。ナツメはいくつかの方法で増やすことができますが、剪定をする方には「挿し木」という増やし方がおすすめです。
挿し木とは、切り取った枝を土に挿し、そのまま苗として育てる方法です。そのため、ナツメの剪定で切り取った枝を、有効活用できるでしょう。
挿し木の方法
挿し木では、枝から発根させて苗にするため、いくつかの手順を踏む必要があります。そこで、以下では挿し木の手順についてご説明します。
1.その年に生えた新しい枝を切り取る。
2.枝の下半分に付いている葉を取り除く。
3.数時間ほど水につける。
4.枝の切り口に発根剤をつける。
5.鉢のなかに入れた培養土へ枝を挿す。
6.土に散水をする。
7.屋内の窓側、もしくはベランダなど、日陰のなかでも明るい位置で育てる。
枝を切るときは斜めにカットしましょう。斜めに切ることで、水平に切るより切り口が広くなり、水や発根剤を吸収して根を出しやすくなるのです。発根剤とは、切り口から根を出させたり、弱った根に活力を与えたりする目的で使用される薬剤です。
挿し木の後は1か月前後で苗が出るといわれています。葉が生えていたら、根が出ていると判断してもよいでしょう。無事に発根した場合は、苗として植え替えをおこないます。
苗の植え替え・植え付け
苗の植え替えは11~1月前後までにおこなうのがよいとされています。鉢に植え付ける場合は、苗を育てる鉢よりも、ひと回り大きいサイズのものを選びましょう。鉢のスペースが広ければ、すぐに根が詰まって弱るのを防げるのです。
鉢に植える際は、鉢の最下層に「鉢底ネット」と「軽石」という資材を敷いてから、培養土を入れ、根を埋めていきます。鉢底石を埋めることで、土の水はけをよくし、根が育ちやすい環境にできるのです。
地面に植え付ける場合は、苗よりも2倍ほど深く穴を掘ります。穴ができたら、培養土と一緒に腐葉土を混ぜた土を入れましょう。穴の下層に土を敷いたら、その上に苗を置き、土をかぶせていきます。風が当たりやすい位置なら、支柱を深く立てて麻ひもなどで苗と結び付けておきましょう。
ナツメの実をたくさん収穫するためのポイント
おいしい果実を収穫するなら、ナツメは剪定だけでなく、日ごろの手入れも大切です。ナツメを健康に育てることで、栄養を実に与えられるため、収穫量アップも期待できるでしょう。そこで、以下ではナツメの育て方についてご紹介します。
ナツメの生育環境を整える
ナツメは日あたりのよい環境を好むため、1日をとおして日照時間の多い場所で育てるのがよいでしょう。また、ナツメは水もちのよい土で育つため、植え付けるときには培養土に加えて腐葉土を混ぜておくのがおすすめです。
ただし、湿気に弱い一面をもっているため、枝数が多くなってきたら定期的に剪定をして、適度に乾燥させてあげましょう。また、風通しのよい位置に置いておくのも、手段のひとつです。
水やり・肥料を与える頻度に注意する
ナツメの水やりは、地植えと鉢植えで方法が変わります。地植えの場合、夏場以外では基本的に散水を必要としません。地植えの場合、土中の水分を吸収するため、基本的に雨水だけで生長できるのです。
鉢植えの場合は、表面の土が乾燥してきたタイミングで、水やりをおこないます。鉢植えは土の量が限られており、水を蓄えられる量が地植えより少ないのです。そのため、鉢植えは毎日チェックをして、乾いてきたつどに水を与えるのがよいでしょう。
また、肥料も水やりと同様、鉢植えと地植えで方法を変えます。地植えの場合は、12月のあいだに有機肥料を与えておきましょう。有機肥料とは、土に混ぜることで、豊富な栄養を作り出す肥料です。
与えるときは、土と混ぜて株まわりにまきましょう。有機肥料は効き目がゆっくりと出るため、春になって根が活発になる頃には、土中で栄養を生成できているのです。
鉢植えに肥料を与える場合は年に2回、3月と12月に分けておこないましょう。12月は地植えと同様に有機肥料を与えますが、3月は速効性の化成肥料を与えます。
剪定を業者に依頼する
ナツメの果実をたくさん収穫するなら、手入れや剪定は欠かせない作業になります。しかし、剪定はやり方を間違えると収穫量が減る原因にもなるのです。そのため、うまくできるかわからないと不安に感じる方もいるかもしれません。
ナツメの剪定が難しいと感じたときは、業者に依頼をしてみるのがおすすめです。剪定において知識や技術のある業者に任せることで、長くナツメを楽しむことができるでしょう。
しかし、たくさんいる業者のなかから、安心して任せられる業者を探すのには時間がかかる場合もあります。そのため、依頼までが面倒に感じることもあるでしょう。業者探しでお困りなら、ぜひ弊社をご利用ください。弊社では、剪定でお困りの方に、おすすめの業者をご紹介させていただいております。
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まとめ
ナツメの剪定は12~3月にかけての落葉期におこないます。剪定では枝の込み具合や形を見て剪定するため、葉がない時期なら枝ぶりがわかりやすいのです。ただし、ナツメには鋭いトゲがあるので、作業前にはケガをしないよう手袋や長袖長ズボンを着用しましょう。
また、剪定した枝は、挿し木にすることで新たな苗として育てることもできます。挿し木にして増やせば、そのぶん実の収穫量も増えるため、よりナツメを楽しめるでしょう。しかし、挿し木をして増やしたぶんだけ、剪定も必要になります。
もし、剪定が大変に感じたら、業者に任せるのがおすすめです。自力でおこなうよりも、経験のある業者に任せたほうが、より実付きのよい木に育てることもできるでしょう。
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