実梅を育てる際に欠かせないお世話のひとつには、剪定があげられます。きちんとした剪定をおこなわなければ実梅の魅力を最大限に引き出すことができません。しかし、剪定の経験がないと時期や方法がほとんどわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は実梅の剪定についての具体的な知識やポイントをご紹介します。定期的に手入れをして庭にきれいな花を咲かせ、おいしい実を収穫しましょう。
目次
実梅はこまめな剪定が必須!
頻繁に実梅の剪定をおこなうべきだといわれているのには、しっかりと理由があります。また、剪定の時期によって木におおきな影響が与えられることもあるので注意してください。
剪定の目的
剪定は一般的に、伸びて込み合った枝を切り落とし、日当たりや風通しをよくするためにおこなわれます。伸びた枝を放置しておくと害虫が発生したり実がつきにくくなってしまったりしてしまうでしょう。
他にも実梅の剪定をこまめにおこなう必要がある理由は、花が短い枝につきやすいという性質を持っていることに関係しているのです。長くなった枝には芽がつきにくいので、剪定をせずにいると、花がぽつぽつと寂しげに咲いているような印象になってしまうかもしれません。
また、梅の収穫を高い位置でおこなうのはとても労力を使うので、そうならないように枝を切り落とすこともあるようです。このように剪定の目的は多くあるため、実梅を育てていくうえで重要度の高い作業になっています。
適切な剪定の時期
実梅の剪定には、木が葉を落とし始める10~1月頃におこなうのがよいでしょう。落葉すると木は眠った状態になり、葉や枝などの成長の勢いが落ち着きます。また葉が落ちているので、枝がどのように込み合っているかということやどこを切り落とせばよいのかが、わかりやすくなるのです。
春や夏は、木が活発に成長している時期ですので、剪定をおこなうことはあまりおすすめしません。もし、どうしても夏に剪定をおこないたい場合は本格的におこなうのではなく、上に思い切り伸びている徒長枝を基部から切り落としたり、枯れている枝を切る程度にとどめたりするようにしましょう。
剪定に必要な道具
実梅の剪定の目的や適切な時期がわかったら、いよいよ剪定です。剪定をおこなうにあたって何を用意すればよいのでしょうか。
剪定ばさみ
剪定ばさみは普通のはさみと違って柄の部分に指を入れる穴があいておらず、握るだけで刃を動かすことができるものがあります。普通のものよりも楽に切ることができるので、力もそこまで必要としないでしょう。
梅の木は他の木と比べてかたいので、剪定ばさみ以外の普通のはさみなどを使用すると、誤った力の入れ方をしてしまいます。普通のはさみを使うと切り落とした部分の木が変形してしまったり、けがをしてしまったりすることがあるのです。剪定用のはさみを用意して木も自分自身も守るようにしましょう。
剪定のこぎり
剪定ばさみは、細い枝などを切るために使用されます。かたい実梅の木を剪定ばさみで切り落とすためには力が必要ですし、けがをする恐れもあるのです。太くてかたい枝を剪定する場合には剪定用のこぎりを使用しましょう。
剪定用のこぎりの刃の粗さはさまざまですが、より太くかたい枝を剪定するときには粗い刃の方が切り落としやすくなるようです。
脚立
高い枝を切り落としたいときには、脚立を使いましょう。脚立といえば四脚タイプのものをイメージするかもしれませんが、剪定にはあまりおすすめできません。木が植えられることが多い庭などは、砂利や雑草があるために地面が不安定なので、四脚脚立を置くと傾きが生じてしまいます。
そこで使用されるのが三脚脚立です。三脚脚立ならば脚の間にチェーンがついていて安定感が増しますし、四脚よりもバランスがとりやすいでしょう。
高枝切りばさみ
三脚脚立がバランスをとりやすいといっても、高いところが苦手な人もいるでしょう。その場合は、高枝切りばさみの使用をおすすめします。高枝切りばさみには、握って使うことができるはさみタイプのものやロープタイプのものなどがあります。
はさみタイプは柄を握るだけなので使い方はむずかしくありません。一方ロープタイプのものは滑車があるのであまり力が必要ないのです。高さも、3mまで対応できるものなどもありますが、自分の身体や用途に合うものをえらぶようにしましょう。
剪定方法と注意点
必要な道具をそろえたらいよいよ剪定です。木を傷めつけたりダメージを与えたりすることをできるだけ避けるような剪定をおこないましょう。
邪魔な枝を切る
実梅の剪定の際にはさまざまな種類の枝を切り落とします。内側に向かって伸びてしまった枝も剪定する必要があります。内側に向かって伸びてしまうと枝が込み合う原因になり、日当たりや風通しの悪さにもつながってしまうためです。枯れてしまった枝や古くなってしまった枝も必要ないので、剪定をおこなってととのえるようにしましょう。
また、枝が上に向かって伸びてしまうと収穫が大変なので、徒長枝も切り落としましょう。このとき中途半端な場所で切ってしまうと勢いよく枝が成長してしまうことがあるので、思い切って枝元から切り落とすようにしてください。
外芽を切る
外芽というのは、枝の外側にある芽のことで、木の幹側にある芽を内芽と呼びます。内芽を切り落としてしまうと、そこから徒長枝が生えてきてしまうことがあるので、実梅の剪定の際には外芽を切りましょう。
実なりをよくするための剪定ポイント
実梅の剪定にはいくつかのポイントがあります。ポイントを押さえた剪定をおこない、おいしい梅の実を収穫しましょう。
芽摘み
芽摘みは新芽を摘んでその芽の成長を抑制して、小さくこまかい枝を増やすことを目的におこなわれます。4月の中頃になると新芽が出てくるようになりますが、これを放置しておくと枝がいきおいよく成長しすぎてしまうおそれがあるのです。
新芽が出てきて、その葉が5枚前後になったら芽摘みをおこなってください。この際、先端のものを摘むだけでも十分成長を抑制する効果が得られるでしょう。また、芽摘みは指でおこなっても問題はないとされています。
摘心
摘心は長くなった枝の先端の芽をハサミで切り取ることで側枝を発生させて、開花を促進したり、実のつきをよくしたりするためにおこなわれます。側枝とは、木の幹から外側に向かって生える枝のことです。
側枝が発生することにより、枝が横に伸びるためボリュームのあるきれいな樹形になります。また、摘心は手ではなくハサミを使っておこなうのが一般的です。
まとめ
枝の込み合いの防止や花をきれいに咲かせるために、実梅の剪定は頻繁におこなわれることが多いです。ただ何度も剪定をおこなえばいいというわけではなく、木の成長が落ち着き始める秋や冬が適した時期とされています。
実梅の剪定を安全に、そして適切におこなうためには必要な用具をそろえるようにしましょう。用具にもそれぞれ種類があるので用途や自分の身体に合うものを用意してください。また、剪定の際には、不要だと判断した枝などは思い切って枝元から切り落とすようにしましょう。
実梅の剪定は自分でおこなうこともできますが、芽摘みや摘心などもありむずかしいかもしれません。そんなときは業者に相談することをおすすめします。
剪定を依頼できる業者や料金
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