ツルウメモドキは北海道から沖縄まで日本全国の野山に自生し、観賞用としても広く愛されています。ツルウメモドキと聞いてすぐにその姿を思い浮かべることができる方はあまりいないかもしれません。しかし、古くから庭木や盆栽、として育てられている樹木なのです。
美しい実が落ちにくく、ツルのしなやかな性質をいかしてリースに加工されることも多くその名前を知らずに目にしている方も多いでしょう。ツルウメモドキの性質や特徴、育て方について紹介します。
目次
庭木やフラワーアレンジメントで人気のツルウメモドキ
ツルウメモドキは漢字では「蔓梅擬き」と書きます。漢字にしますとあまりいい印象になりませんが、芽の形や葉の形が梅に似ているのでツルウメモドキと呼ばれるようになったようです。
その名のようにツルが成長する植物で、大変成長の早い種類です。ツルを他の樹木や建造物に巻き付け長く伸びていきます。不思議なことにツルは必ず左巻きに伸びていくのが特徴です。
実が熟してくると割れ、中から仮種皮と呼ばれる皮に包まれた色鮮やかな赤い種子が顔を出し、表皮の黄色と見事なコントラストを描きます。そのためツルウメモドキは庭木として植えたり、フラワーアレンジメントや生け花などの観賞用にしたりと、人気があります。
ツルウメモドキを育てるときのポイント
日本中の野山に生息しているツルウメモドキは、北海道を含め厳しい環境でもたくましく成長できる樹木です。よほどの悪条件でもないかぎり、植える場所を選びません。
土壌についても特に条件なく育てることができますが、木が成長するためにはやはり、水はけがよく水もちのいい土壌がいいでしょう。
根付いてしまえばよほどの日照りが続かない限りは水やりの必要はありません。
育てるときの注意点は、実をつけるのは雌の木だということです。ツルウメモドキは、雌雄別種といい、雄の木と雌の木が別々に生育します。そのため実を楽しもうと思っても雄の木を購入してしまったら、どれだけ熱心に育てても、いつまで待っても実がつくことはありません。
市販されているツルウメモドキの苗は多くが雌の木のようですが、購入する前に雄なのか雌なのか確認しておきましょう。たくさんの果実を付けたい場合は雌雄両方の木を植えるのがいいようです。
種子から育てることも可能ですが、一般の方は苗木を購入してくることをおすすめします。苗木は園芸専門店やホームセンター、インターネットなどで購入することができます。
ツルウメモドキは盆栽にもなる
色鮮やかな実が人気で、盆栽を楽しもうという愛好家がけっこう多いのです。冬に鑑賞できるのも人気の秘密のようです。盆栽は庭木とは育て方が変わりますので、詳しく見ていきましょう。
日照について
ツルウメモドキは日陰でも十分生育できますが、色鮮やかな実をみのらせるためには、日光が欠かせません。強い日差しも基本的には大丈夫なのですが、夏季の強い日差しには注意しましょう。日照時間の長い6月以降や気温の高い夏季は半日くらい日陰に置くようにしてください。
水やり
盆栽の場合は水をたっぷりあげるようにしましょう。特に実を付けるまでは油断せずに、土の表面が乾いたころに水を注いでください。盆栽の場合は肥料も必要ですがあまり過剰に肥料を与えますと、どんどんツルを伸ばそうとします。
肥料は必要な量にとどめておいてください。発芽してからは肥料を与え、花が咲き実をつけるまでは与えないようにします。
剪定
鉢に植えたばかりの若い木のときには、伸びてくる枝を剪定します。剪定をすることで枝が増えボリュームのある形に整えることができます。木が若いうちは前年伸びた枝についたツルウメモドキの花芽を摘むことで翌年以降の花芽のつきをよくすることができます。春に花芽があらわれたら枝の先を剪定し、その後は枝を伸ばします。
ツルウメモドキの害虫予防・剪定をしよう
ツルウメモドキ虫に対しても強い木です。とはいえ家庭に植えられた場合、ある程度害虫に対して注意して育てていくことが必要になります。
多くの場合駆除だけで済むようですが、あらかじめ防虫剤を散布しておくのも効果的です。葉の成長が始まる春くらいに散布をはじめて、害虫の繁殖が盛んになる梅雨時期などはしっかりと散布します。
庭木として植える場合も、盆栽の場合も防虫対策は基本的には差はありません。ただし室内で盆栽を楽しまれる場合は、薬剤の散布などで健康被害が起きてしまわないよう注意が必要です。
このようにツルウメモドキは大変強く、どのような環境でもどんどんとそのツルを伸ばして成長していきますので育てやすい木と言えるでしょう。しかし裏を返せば、放置しておくとどんどんと伸びてしまうことになります。
ツルをほかの庭木や、塀、そして家屋にまでそのツルを伸ばしてきてやがて覆いつくしてしまいます。そうならないように棚などを作りそこにツルを巻かせるようにして育てます。ホームセンターに売っているラティスやトレリスなどを用いるのもいいでしょう。
余分に呼びツルは剪定を
ツルウメモドキは棚やトレリスに納まってくれれば景観も保たれます。しかしそこからさらに別の植物や建物などにそのツルを伸ばそうとしてしまいます。そこで伸びていくツルを切る剪定という作業が必要になります。
剪定は成長するために伸びる徒長枝(とちょうし)という枝を切るのが基本です。しかし徒長枝と花芽のある枝の区別は一般の方には難しいでしょう。やたらと切ってしまうと、せっかくのきれいな果実を実らせてくれる枝を切ってしまうことにもなりかねません。
またどんどん成長していくツルウメモドキを限られたスペースである棚やトレリスの中に納めておくには、いわゆる強剪定というバッサリと切ってしまう剪定も必要になってきます。
このように果実を実らせるために正確な剪定をしたり、大きくなりすぎたツルウメモドキを強めの剪定をしたりするのは、一般の人にはなかなか難しいことのようです。
せっかく植えたツルウメモドキですから、きれいな果実を楽しむために業者に剪定を依頼するのもいいかもしれません。業者は正しい知識と多くの経験があり、あなたの庭のツルウメモドキを正しい方法で剪定してくれるでしょう。
まとめ
美しい果実をつけ私たちの目を楽しませてくれるツルウメモドキですが、同時に野山に自生できる頑強な樹木でもあります。そのため家庭での生育は割と簡単なことかもしれません。
しかし剪定をはじめとした手入れを放置したままでは、きちんと成長できないばかりか、肝心な美しい実を、ちらほらしか見ることができなくなってしまうおそれもあります。一度業者に相談してみるのがいいかもしれません。
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