キンモクセイを害虫から守ろう!日ごろの手入れや剪定が大切です

2023.11.20

キンモクセイを害虫から守ろう!日ごろの手入れや剪定が大切です

甘い香りが特徴的なキンモクセイを害虫から守るためには、日ごろの手入れや剪定がとても大切です。ちょっとした手間ひまは、キンモクセイの花をきれいに咲かせる役割だけではなく、健やかに樹木が成長することを手助けしてくれるでしょう。

また万が一病気や害虫が発生しても、はやめに対処することでキンモクセイを枯らせずに被害をおさえられることがあります。

このコラムでは、キンモクセイを育てるポイントをおさえつつ、害虫対策についても触れていきます。具体的な手入れの方法や対策を知って、元気なキンモクセイを育ててみましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

キンモクセイを害虫から守るためにすべきこと

キンモクセイにつく害虫は、育てる環境を整えることであらかじめ対処できることがあります。キンモクセイを庭や鉢で育てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

日当たりのよい場所を選ぶ

キンモクセイは太陽の光を好む植物です。日かげでは樹勢が衰え、成長や花つきが悪くなってしまうかもしれません。

弱ったキンモクセイに害虫が発生すれば、さらに樹勢が弱まり、最悪の場合枯れてしまいます。このようなことを防ぐためにも、日当たりのよい場所でキンモクセイを育てましょう。

キンモクセイを害虫から守るためにすべきこと

水はけがよい場所を選ぶ

キンモクセイは、土の水気が多すぎると根が腐ってしまいます。腐敗した部分から病害虫による被害がすすんでしまうしれません。水はけのよい場所であれば、水による腐敗のリスクを減らすことができるでしょう。

肥料は適量を与える

ほかの植物と同じように、キンモクセイは必要以上の肥料を与えると弱ってしまいます。また窒素成分を多く含む肥料はキンモクセイには適していません。肥料を与えるときは、キンモクセイに合ったものを適量に与えることが大切です。

害虫予防のために正しく剪定しよう!その方法や時期を紹介

日当たりや風通しが悪いと、キンモクセイが病害虫の被害にかかりやすくなってしまいます。正しく剪定して、キンモクセイ全体の枝葉に太陽の光や澄んだ風が行き届くようにしてあげましょう。

枝先を軽く剪定してかたちを整える剪定は、花が咲き終わったあとの11月、あるいは成長速度がゆるやかになる2月から3月ごろがおすすめです。また11月の剪定はキンモクセイを冬の寒さから守るためにも、不要な枝を落とす程度に留めておきましょう。葉や枝を落としすぎると、キンモクセイが冷たい空気にあてられ、弱ってしまいます。

強く刈りこんで樹形を整えたい場合は、3月から4月のはやい時期に剪定してください。ただしキンモクセイの枝は深く切ると枯れやすいため、注意が必要です。

キンモクセイは剪定せずにいると、8mほどにまで成長します。枝葉もうっそうと茂り、日当たりや風通しが悪くなるため、病害虫が発生しやすくなると同時に、被害が進行していることになかなか気づくことができません。

病害虫による被害をさらに放置すれば、キンモクセイはそのうち枯れてしまうでしょう。キンモクセイを長く楽しむためにも、病害虫の予防となる剪定はとても大切です。

キンモクセイを襲う害虫の被害例とそれぞれの予防策

実際にキンモクセイを襲う害虫にはどんなものがいるのか、予想される被害や予防策とあわせて代表的な種類をご紹介します。害虫は発生が確認できても、すぐに駆除すれば被害は最小限におさえられることがほとんどですので、あせらず対処してください。

カイガラムシ

春先から秋ごろにかけて発生する、大きさは1cm弱ほどの害虫です。キンモクセイの枝や葉などから養分を吸い取り、成長を妨げてしまいます。分泌物が「すす病」という葉を枯らす病気の原因になることもあります。

カイガラムシの被害を予防するために、剪定などで風通しをよくしたり、春になるまえに専用の防虫剤をまいたりするなどの対策をとりましょう。発生した場合は薬剤やブラシで駆除します。数が多いときは被害の大きい枝を取り除くのも手段のひとつです。

ヘリグロテントウノミハムシ

成虫はテントウムシに似て、黒いからだに赤い点をふたつもち、秋ごろに発生するのが特徴です。モクセイ科の葉を好んで食べ、かじった部分は茶色くなり枯れてしまいます。

ヘリグロテントウノミハムシは冬になると落ち葉の下にすみつきます。そのため落ち葉を処分することでじゅうぶん対策できますが、発生した場合は薬剤を用いて駆除しましょう。

ハダニ

とくに梅雨が明けてから、葉の裏に多く発生する害虫です。葉から養分を吸い取り変色させるだけでなく、成長を妨げてしまうこともあります。

ハダニは乾燥した環境を好むため、夏場はとくに葉の裏にも水をかけることで対策できます。発生した場合はガムテープなど粘性のあるもので取り除くか、水でうすめた食酢をスプレー容器に入れて吹きかけましょう。

キンモクセイを襲う害虫の被害例とそれぞれの予防策

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キンモクセイを襲う病気とそれぞれの予防策

キンモクセイの敵は害虫だけではありません。人間と同じように病気にかかり、弱ってしまうことがあります。症状が確認されたらなるべくはやく対処し、感染の拡大をおさえましょう。

褐斑病

気温が高く、湿気の多い環境で発生しやすい病気です。とくに古い葉で発生しやすく、表面に黒っぽいまだら模様が出てきます。

日当たりや風通しの多い場所で育てていればかかりにくいですが、もし症状がみられる葉が見つかった場合は、なるべくはやいうちに取り除きましょう。放置しておくと若い葉や芽にまで広がり、キンモクセイの成長を妨げてしまいます。

うどん粉病

4月から10月にかけて、真夏日以外で発生し、広がると光合成を妨げる病気です。表面に白いまだら模様が確認できた葉をはやいうちに取り除くことで感染を防ぐことができます。

先葉枯病

湿気が多くなる雨やくもりの日が続くと発生しやすくなる病気です。感染すると葉先が茶色っぽく変色し、枯れていきます。風通しをよくすることで対策できますが、発生した場合ははやめに薬剤などで対処しましょう。

まとめ

キンモクセイを病害虫から守るためには、日ごろの手入れや剪定が欠かせません。日当たりや風通しをよくすることも、大切な予防方法のひとつです。

主な被害には、カイガラムシやハダニなどによる食害や、連鎖して起きるキンモクセイ自体の衰退などもあります。しかしすぐに対処すれば被害は最小限におさえられるかもしれません。

ただし大きく成長したキンモクセイの剪定は大変ですし、脚立の上など不安定な場所でおこなう作業は怪我をともなう危険性があります。無理はせずに、ときには業者に依頼することも大切です。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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