緑色の大きく厚い葉に、ピンク色の花を咲かせ、小さな紫色の実をまばらにつけるムラサキシキブは庭をおもむきのあるものにします。そんなムラサキシキブですが、剪定をしないと枝が絡みあって見苦しいので、何とかしたいと悩んでいる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ムラサキシキブの剪定の仕方とムラサキシキブの育て方のポイントなどを、詳しく解説していきます。
目次
ムラサキシキブの特徴
ムラサキシキブの剪定方法やムラサキシキブの育て方を理解するためには、まずその特徴を知ることが必要です。ムラサキシキブの主な特徴は3つあります。
日当たりのいい場所を好む
ムラサキシキブは花を咲かせ実をつけるために、日当たりのいい場所を好みます。ただし、強い日差しを浴びすぎると、葉が焼けて部分的に白くなったり、枯れたりするおそれがあります。そのため、西日が当たらない場所に植えるとよいでしょう。
乾燥を嫌う
土が乾燥しすぎるとムラサキシキブは弱ってしまいますので、適度に湿った有機物を多く含む土に植えてあげましょう。
暑さや寒さに強い
北海道から九州・沖縄にいたるまで栽培可能ですので、暑さや寒さに強いという特徴があります。そのため、温度管理に気を使うことはほとんどありません。ただし、北海道で栽培する場合、冬は屋内に入れてあげましょう。寒さに耐えられないおそれがあります。
生長が早いムラサキシキブはこまめな剪定が必要
ムラサキシキブは放っておくと、枝が増えすぎて木全体の葉に日光が当たらなくなるため、光合成がしにくくなってしまいます。そのためムラサキシキブは剪定する必要があるのですが、どのようにおこなえばよいのでしょうか?
剪定は毎年こまめに!
ムラサキシキブは丈夫なうえに生命力が強いので、生長がとても早いです。そのため、毎年剪定をしないと枝が込み合い、見た目が枝と葉でこんもりとした姿になり、見苦しくなります。樹形を整えるためにも、不要な枝はこまめに切り落としてあげましょう。
落葉期の冬が最適
冬は花や芽がついていないので、剪定にもってこいの季節です。花や芽がついている時期に剪定すると、間違って花や芽がついた枝を切ってしまうおそれがあるからです。
ただし、基本剪定はしないように注意しましょう。基本剪定とは、美しい樹形を作ることを目的として、長くて太い枝を切ったり、枝を多めに切ったりする剪定方法です。基本剪定すると木が若返り、勢いよく生長します。その結果、若い枝に栄養が吸い取られ、花芽や実がつきにくくなってしまいます。
枯れた枝は根元から切る
日当たりをよくして芽を出しやすくするために、枯れた枝は根元からざっくりと切り取ってあげましょう。
込み合っている枝を切る
枯れた枝と同様に、込み合っている枝も残しておくと木全体の日当たりを悪くするので、切った方がよいです。ただし、切りすぎると弱い枝が生えてきてしまいます。弱い枝が生えないように、剪定するときは短い枝を残すとよいでしょう。
ムラサキシキブの育て方のポイント
ムラサキシキブは剪定方法に加えて、ムラサキシキブを育てるときに気をつけなければならないことがあります。ムラサキシキブの育て方で気をつけるべきポイントは次の3つです。
庭植えなら水やりは乾燥時
乾燥が苦手なムラサキシキブですが、庭植えの場合は、地中深く根を伸ばして水分を吸収しますので、頻繁に水やりをする必要はありません。気温が高い夏に、土が乾きすぎているタイミングで水をあげれば十分です。
しかし、鉢植えの場合は根を伸ばせません。そのため、ムラサキシキブを鉢植えで育てる場合は、水をたっぷりあげる必要があります。水やりのタイミングは土の表面が乾いたときを目安にするとよいでしょう。
鉢植えは年に1度植え替え
ムラサキシキブは生長が早いため、放っておくと鉢の中で根が伸びすぎてしまいます。根は伸びる余地がなくなると、水や養分の吸収ができなくなり、花や実がつかなくなるおそれがあるのです。そのため、ムラサキシキブを鉢植えで育てる場合は年に1度、前の年の鉢よりも一回り大きなものに植え替えてあげましょう。ただし、植え替えるときは、鉢の大きさに合うように根を適切な長さに切ることが必要です。
カイガラムシとうどんこ病に注意!
うどんこ病という名前は、若い葉や枝の表面に寄生した菌糸や胞子が、うどん粉をまぶしたように見えることに由来します。うどんこ病にかかると、葉の表面に菌糸や胞子がびっしりつくため、光合成ができなくなります。
また、葉の表面の胞子や菌糸が栄養を吸収するため、木が弱ります。そのため、花が咲かなくなりますし、実も大きくなりません。最悪の場合、木が枯れてしまうおそれがありますので注意しましょう。
うどん粉病を予防するためには、枝を間引きする軽剪定をして、木の内側の風通しをよくしなければなりません。もし、ムラサキシキブがうどん粉病を発症したら、菌が繁殖している場所を中心に、殺菌剤を木全体にまくと、胞子が残らないので効果的です。
カイガラムシはその名の通り、貝殻のような殻をつけた虫で、茎と葉にとりつき、栄養を吸い取ります。そのため、カイガラムシがとりつくと木が弱ってしまい、枯れる恐れがあります。カイガラムシを見つけたら、薬で殺虫するか、ブラシでこすり落としましょう。
ムラサキシキブとコムラサキの違い
ムラサキシキブに似た花にコムラサキという花があります。コムラサキにムラサキシキブの剪定方法やムラサキシキブの育て方を適用しても意味がありませんので、両者の見分け方を知ることが必要です。両者を見分けるポイントとしては、次の3つの点があります。
品種
ムラサキシキブは自然の中に生えているという自生種です。そのため、森林浴などをしていると見かけることが多いです。コムラサキは交配や選抜など人の手で作られた園芸品種であるため、森や林の中よりも公園や庭園などで見かけることが多いかもしれません。
実のつきかたと葉の形
ムラサキシキブの実はまばらにつきます。また、葉の輪郭がのこぎりの歯のような形をしています。これに対して、コムラサキの実はびっしりと固まってつくのが特徴です。
葉の形はムラサキシキブと似ていますが、のこぎりの歯のような形をしているのは、葉の上半分の輪郭だけです。葉の付け根側である下半分の輪郭はつるんとしています。
木の高さと枝の形
コムラサキは2mほどの高さにしかなりません。また、枝は細長く伸び、伸びた枝は垂れています。アーチ状に垂れた枝はとても美しいです。一方、ムラサキシキブは生長すると3mほどの高さになり、枝は垂れておらず空に向かって直線的に伸びています。
まとめ
比較的栽培しやすいムラサキシキブでも育て方に気をつけなければなりません。ムラサキシキブは乾燥を嫌いますので、庭植え・鉢植えともに水やりには注意しましょう。また、植える場所の日当たりにも注意です。ムラサキシキブは、強い日差しを浴びすぎると葉が焼けて、部分的に白くなったり、枯れたりするおそれがあります。
水やりや植え込みは自分でできるかもしれません。しかし、ムラサキシキブの剪定や病気・害虫などで悩んでいる方は、業者に一度相談してみましょう。よい解決方法が見つかるかもしれません。
剪定を依頼できる業者や料金
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