ヒラドツツジを育ててみたいけど、「どうやって育てていけばいいかわからない……」と疑問になりますよね。育てるからには、水のあげ方や剪定の仕方を失敗して枯らせたくないはずです。
実は、ヒラドツツジはとても育てやすい植物です。そのため、はじめて栽培するかたも無理なく育てることができるでしょう。ただ育てるうえで注意点もあるので、ぜひ最後まで読んで、お役に立てていただければと思います。
目次
ヒラドツツジの育て方
ヒラドツツジは、あたたかい地域でつくられた植物です。そのため、寒さや乾燥は苦手としています。しかし、栽培方法はかんたんで手間がかかりません。それでは、ヒラドツツジの育て方のポイントを詳しくみていきます。
植え替え植え付け時期
植え付けは、3~5月、9~10月などのあたたかい時期におこないます。植え替えの場合は、1~2年に1回ほど、植え付けと同じ春か秋ごろにおこないましょう。
植え替えは、植物にとってかなり力をつかいます。時期をまちがえてしまうと、栄養や水分の吸収が悪くなり、枯れてしまうおそれがあるので注意してください。鉢植えは、ふた回りほど大きいものにするとよいでしょう。
植える場所
ヒラドツツジは、大きくなると2m以上になります。そのため、お庭などにスペースがある場合は、地植えがおすすめです。しかし、スペースがない場合は鉢植えで栽培してもよいでしょう。
また、ヒラドツツジは寒さと乾燥に弱いので、日当たりのいい場所に植えるといいでしょう。冬場は、霜などで葉が傷み枯れてしまう危険性があります。鉢植えの場合は、霜のあたらない室内などに置きましょう。
水のあげかた
地植えの場合は、根が雨水を吸収するので基本的に水をあげなくてもよいそうです。しかし、夏場など土が乾燥しやすい日は水をあげましょう。鉢植えの場合は、1日1回ほど鉢下から水がでるほどあげてください。夏場は、土の様子をみて1日2回ほどあげてもよいです。冬場は、表面の土が乾いたら水をあげましょう。
肥料のあたえ方
基本的に、肥料はあたえなくても問題はありません。もし肥料をあたえるときは、あたたかくなる春や秋頃に固形の油カスをおいてください。ただし、肥料を株に近づけておいてしまうと、栄養を過度に吸収して枯れてしまう原因になるので注意しましょう。
ヒラドツツジの育てるうえでの注意点
ヒラドツツジは、とても育てやすくあまり手をかけなくてもどんどん大きくなります。しかし、育てるうえで注意してほしい点があります。
土の種類は酸性のものを
ヒラドツツジは、酸性の土ではないと育ちにくく枯れやすい植物です。そのため、酸性の土を混ぜて使用しましょう。酸性の土は、水はけ・水もちのよい鹿沼土がおすすめです。また、アルカリ性の石灰などは枯らしてしまうおそれがあるので控えたほうがよいでしょう。
害虫には気をつけて
植物を育てるうえで、害虫がつくのはよくあることです。ヒラドツツジは、「ベニモンアオリンガ」という害虫がつきやすいです。ベニモンアオリンガは、幼虫の時にヒラドツツジがつけた花芽の中に入り込んで、中身を食べてしまいます。ヒラドツツジは、4月頃から開花しますが、その頃には花芽が食べられていて花が咲かなくなってしまうおそれがあります。
対策としては、1年中ベニモンアオリンガはあらわれるので注意して花芽をみておきましょう。食べられた様子があれば、その花芽をとります。また、冬場はサナギになるので割りばしなどでとってあげましょう。あらかじめ薬剤を使用して、防除しておくとことをおすすめします。
ツツジの剪定方法や時期
ヒラドツツジは、あたたかい場所だとどんどん成長していきます。あまりにも大きくなってしまうと、手入れが大変になるでしょう。大きさを維持するためにも、剪定をすることをおすすめします。剪定をする方法や時期についてみていきましょう。
ヒラドツツジの剪定時期は花が散ってすぐ
ヒラドツツジは、開花するのが4月~5月頃です。花が咲き終わってから、5月~6月の暑くなるまえになるべく早く剪定をしましょう。ヒラドツツジは、7~8月頃から新しく花芽をつけていきます。花芽がついてから剪定をしてしまうと、翌年咲く花が少なくなってしまうので注意しましょう。
ヒラドツツジの剪定方法
ヒラドツツジを剪定するときは、イメージしている形よりひと回りほど短く切っていきます。最初は、ながく伸びきっている太い枝を、枝元から切っていきましょう。切り終わったら、今度は全体的に形をととのえていきます。ヒラドツツジは、丸くなるように剪定するのが一般的です。イメージの形が思いつかない場合は、丸く切っていきましょう。
また開花が終わり、変色している花は手やハサミで摘み取っていきましょう。摘み取ることで、新しい花芽に栄養が届きやすくなります。枝先から約3~4cmのところをやさしく摘み取ってください。
ヒラドツツジの剪定をする際のポイント
ヒラドツツジを剪定するときに、全体のバランスをみて剪定しましょう。とくに、重なっている枝や葉っぱを中心に剪定してください。枝や葉が多すぎると、風通りが悪くなり褐斑病にかかりやすくなります。褐斑病とは、葉に茶色の斑点ができ、放置していると葉が枯れてしまう病気です。
また、「アブラムシ」などの害虫が寄生してしまうおそれがあります。アブラムシは、日光があたらない日陰を好み、栄養を吸収して植物の成長を邪魔してしまいます。病気や害虫を予防するために、剪定をおこない風通しをよくしましょう。
他にも剪定をする際のポイントとして、花芽を確認しながら切っていくことが大切です。花が咲き終わってから少したつと、新しい花芽がでてきます。花芽を気にせず切りすぎてしまうと、翌年に咲く花の数が減ってしまうので注意しながら剪定をおこなうようにしましょう。
まとめ
ヒラドツツジは、栽培方法がかんたんで手間がかかりません。しかし、寒さと乾燥は苦手なので、あたたかい時期に植え付け・植え替えをしましょう。地植えの場合は水をあげなくても問題ないですが、鉢植えの場合は、1日1回はあげましょう。
肥料も、様子をみて固形の油カスをあたえてください。土は酸性のものをえらび、ベニモンアオリンガという害虫には注意しましょう。花芽を食べられた様子があれば、摘み取るなどの対策をしましょう。
剪定は、花が咲き終わった5~6月ごろにおこないます。ながく伸びきっている枝を、枝先から切っていきましょう。しかし、新しい花芽を切ってしまうと翌年に咲く花の数が減ってしまうので、注意して剪定をおこないましょう。剪定をおこなったことがなく、不安があるかたは業者に相談してみてください。
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