観賞して楽しむために花桃を育てているかたは多いでしょう。花桃をキレイに咲かせるためには、日当たりの良い場所に植えて、水やりと肥料を適度におこない、剪定をすることが必要です。
しかし、日当たりの良い場所に植えて水やりや肥料、剪定をしているにもかかわらず、花桃が咲かなくて悩んでいるかたもいるのではないでしょうか。
花桃が咲かない原因はいろいろありますが、もしかすると剪定の方法が間違っているかもしれません。
そこで、今回は花桃を剪定するときの正しい方法や、花桃の増やし方などについて、わかりやすくまとめてみました。このコラムに書いてある方法を実践することで、より一層きれいな花桃を咲かせることができるようになるでしょう。
目次
花桃が咲かない!剪定方法が間違ってるかも
植物を剪定する目的は、根・幹・枝・葉・花のバランスを整えることで、健全に成長させることにあります。植物は健全に成長することで花はきれいに咲きますし、果実は大きく育つのです。
そのため、花桃が咲かない場合は、健全に成長していないと考えられます。健全に成長していないということは、花桃の剪定の仕方を間違えているおそれがあります。
植物の茎や枝の切り方は大きく、「基本剪定」と「軽剪定」の2つに分類できます。基本剪定は「強剪定」、軽剪定は「弱剪定」と呼ばれることもあります。では、それぞれどのような方法か見てみましょう。
基本剪定
基本剪定の目的は、植物の骨格を整えることです。骨格を整えるため、太い枝や茎を思いきってバッサリ切ることも頻繁にあります。
軽剪定
軽剪定は、木全体の葉や幹への日当たりをよくするために混みすぎた枝を切ったり、栄養を無駄に消費しないようにするために、古い枝や弱々しい枝を切ったりします。
このように基本剪定と軽剪定はそれぞれ目的がちがいます。そして、植物の性質によって剪定する時期や剪定方法などもちがってくるのです。
そのため、目的や植物の性質に応じて剪定方法を分けないと、花桃がうまく成長しないおそれがあるのです。ご自身の状況に応じて、正しい剪定方法の種類を選びましょう。
花桃の剪定方法を正しく知ろう
では、花桃をきれいに咲かせるためには、どのように剪定すればよいのでしょうか?花桃を軽剪定するときには、次の3つの点に注意が必要です。
剪定のタイミング
剪定は、開花後に花が散ったらすぐにおこないましょう。遅くても、花芽がつく8月より前に剪定する必要があります。なぜなら、剪定が遅れてしまうと新しい枝が十分に成長せず、花芽がつかないことがあるからです。
剪定する対象と剪定する枝の長さ
切り株や根元から生えてくる若芽や枯れ枝などは全部切り取ります。また、木の枝をすべて切っていきますが、枝は全体の長さの1/3だけ残して切り取りましょう。そうすることで、幹や成長させる枝などに日光があたりますし、風通しがよくなります。
花芽がついている枝を強剪定してしまっている
もし間違った強剪定をしてしまったことにより花が咲かない場合は、次に剪定する時期がきたら、木の負担を軽くするために軽剪定にとどめておきましょう。
花桃は虫や病気も注意を
花桃が咲かない原因として、花桃の剪定方法の間違いのほかに、虫と病気の2つが考えられます。花桃を育てるうえで、どのような虫や病気に注意すると良いのか見ていきましょう。
アブラムシ
アブラムシは緑色の小さな虫で、口についた針を刺して樹液を吸って木を弱らせます。また、アブラムシは排泄物を出しますが、その排泄物が原因で木はすす病にかかるのです。すす病になると、葉や実がすすがかかったように黒ずみます。
放っておくと最悪の場合枯れることがありますので、見つけたら殺虫剤などを使って取り除きましょう。粘着力の強いテープにくっつけて取り除く方法も有効です。
カイガラムシ
カイガラムシの大きさは約1mm~3mmで、丸や縦長の形をしています。そして、幹などに寄生します。殺虫剤が効くのは幼虫で、成虫になると殺虫剤だけでは駆除するのは難しくなります。成虫は手で地道に取り除くか、ブラシなどで枝や幹をこするとよいでしょう。ただし、カイガラムシは根絶に数年かかりますので、根気よく取り除くことが必要です。
モモ縮葉病
この病気になると、新しい葉が縮れると同時に、まるでやけどした皮膚のように葉がふくれあがります。症状がひどくなると最終的に木は枯れて死んでしまいます。
枝折病
その名の通り、枝が折れる病気です。枝が折れるのは、木が病気の原因となる菌に感染し、枝の中が腐っていくためです。放っておくと木は枯れてしまうため、この病気にかかったら腐っている箇所を切り取りましょう。切り取った後は、殺菌剤を塗っておく必要があります。
このように花桃が咲かないときは、虫の寄生や病気にかかっていないかを疑ってみるとよいでしょう。咲かない原因がわからないときは専門の業者に相談してみてもいいかもしれません。
花桃をさし木で増やそう
ここまで、花桃の剪定方法について見てきました。次は花桃の増やし方ですが、方法は3つあります。その3つとは、実生(みしょう)・接木(つぎき)・さし木です。それぞれをご紹介していきます。
実生
実生は種を実から取り出し、土にまいて育てていく増やし方です。実から取り出すときには、果肉などが残らないように注意が必要です。果肉はカビの原因になりますし、発芽をおさえる物質を含んでいるからです。
接木
接木は台木に枝を接着する方法です。台木には根が強いもの、枝は花がきれいなものを使います。この方法により、丈夫できれいな花をたくさん増やすことができます。ただし、この方法は手間がかかりますし、専門的な技術が必要です。
さし木
さし木とは、切った枝を鉢植えの土にさしていく方法です。切った枝をさし穂、さし穂をさす鉢植えの土をさし床と呼びます。さし木の手順は次のとおりです。
1、枝の先から約10cmのところで斜めに切る。
2、切った枝についた葉は2、3枚だけ残す。
3、1~2時間ほど水につけた切り口をさし床にさす。
4、3の鉢植えは日陰に置き、土が乾燥しないように水やりをする。
さし木は手軽にできますが、根は細くなります。そのため木が成長する時間が長くなるというデメリットがあります。
このように、花桃を増やす方法は3つありますが、接木で増やす場合には専門的な技術が必要です。したがって、この方法で増やしたい方は専門の業者などに相談してみるとよいでしょう。
まとめ
植物の枝や茎を切る方法は大きく分けて、基本剪定と軽剪定があります。そして、植物の性質によって剪定の仕方は変わります。
花桃が咲かない場合は、まず花桃の剪定の仕方が間違っていないか疑ってみましょう。間違っていなければ病害虫の可能性を疑ってみるとよいかもしれません。
花桃の増やし方としては、実生・接木・さし木があります。いずれかの方法を使って花桃を増やしていけば、たくさん咲いた花桃の鑑賞を楽しむことができるかもしれませんね。
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