庭や家の外周に生い茂る雑草は何度抜いても生えてきますし、根も地中深くまで張るので、除去をするのが大変ですね。雨の日に草むしりはしたくないですし、かといって天気のよい日は熱中症対策もしながらの作業になります。ちょうどよい気候の時は、虫刺されがひどくて嫌なものです。草むしりを減らすには防草シートがおすすめかもしれません。防草シートはどのようなものなのか、またどのように使用するのがいいのか知って役立ててくださいね。
目次
草刈り不用・迷惑防止!防草シートの効果とは?
防草シートとは、雑草を生やさないように土に被せて使用するシートのことです。植物が育つために必要な日光を遮断します。上からシートをかぶせるので、土の上に種子が落ちるのを防いでくれますし、小さな芽が万が一シートの下から生えようとしても貫通できない抵抗力を備えています。
また、砂利、ウッドチップ、山砂、珪砂(けいしゃ)を敷き詰める際の下地としても使用します。
防草シートを選ぶときはここをチェック!
遮光性がしっかりしているか
防草シートにとって、最も優れていなければならない要素だといえます。植物が成長しないようにするためには光合成をできないようにしなくてはなりません。太陽光を遮断する能力を数値化したものが遮光性となりますので、遮光性に信頼がおけないようなシートを選んではいけません。
貫通抵抗力が強いものか
遮光を完璧に行って光合成を防いだとしても、シートを貫通されてしまうとその上で育ってしまいます。地下茎を持つ植物は、地中で広くつながるように根を張っているため、別の場所で光合成ができて根が生きていると、防草シートを突き破って生えてきてしまいます。このような地下茎を持っている植物が生えてこないように貫通抵抗力が強いシートを選ぶことが大切です。
透水性があるか
透水性がないシートを使ってしまうと、雨が降った時に水たまりがシートの上にできてしまうので大変です。水たまりはやがて泥になってしまい、その泥に雑草の種子が付着すれば、成長してしまいます。また、透水性が無いシートを斜面に敷いてしまうと、その上を雨水がつたって思いもよらない場所へ排水されてしまう恐れがあります。土砂崩れの原因や、近隣トラブルに繋がらないようにするためにも、透水性のあるシートを選ぶようにしましょう。
耐久性はどうか
せっかく防草シートを敷いて、雑草を管理しようというのですから長く使用できるものであることが大切です。それだけのコストに見合う、耐久性があるのかどうかを選ぶ基準にするとよいでしょう。また、防草シートを駐車場に敷こうと考えている場合は車の荷重に耐えられるような耐久性の優れたものを選ぶ必要があります。特に紫外線に対する耐久性は、防草シートを砂利などで覆わず、そのまま使用される方にとっては非常に重要なポイントになります。
施工しやすいものか
防草シートの重量についてもある程度考えておきましょう。重いものは施工するのが大変です。特に斜面に使う場合は、重さが施工の問題とならないか十分に検討しましょう。
おすすめの防草シート
販売されている防草シートの中からいくつかおすすめのものを紹介していきます。防草シートにはいくつかの種類があり、価格にも差が出てきます。防草シートのみで使えるものや砂利下に敷くものなど用途によって選んでいきましょう。
・ザバーン240
0.64mm程の厚みがあり、透水性に優れた不織布で雑草が生えてくることを防ぎます。デュポン社独自の構造で植物に必要な水や空気、肥料のみを通します。好きな形状に加工もしやすくハサミなどで簡単に切ることができます。また、サイズも豊富で砂利下でもむき出しでも対応している万能で高品質なシートで初心者にもオススメの商品です。
・エコナル
ザバーンと同じく不織布を使用しています。しかし、製法や素材が異なっており、タバコの火を押し付けても燃えません。サラサラとした表面には枯れ葉などが付きにくく、むき出しでも下地としても使えます。価格も抑えられており、機能とのバランスが丁度良いと感じる方も多いのではないでしょうか。
・グリーンビスタプロ砂利下シート
グリーンビスタプロ砂利下シートはザバーンと同じくデュポン社が作っている商品です。基本的には砂利の下に敷く下地として使用されるタイプです。化学薬品を一切使用せず雑草を抑制するだけでなく、耐久性に優れており砂利の沈下も抑えます。それに加え、抜群の透水性があるため、土を生き生きとした状態に保つことができます。一度敷いてしまえば長年に渡り砂利の沈下と雑草を抑制するため、メンテナンスの手間もあまりかかりません。
空き地に防草シートを敷くのはリスクもある?
メリット
●費用の安さ
長期の効果が期待でき費用を抑えることができます。ホームセンターなどでも購入が可能です。ただし、値段を意識しすぎて性能の低いものを選んでしまうこともありますので、ご自宅の施工場所にあったものを選ぶようにしましょう。
●水を通しながらも、しっかりと防草してくれる
防草をしながら水を通すので水が溜まってしまうことを防ぐことができます。ただし、もともと水はけが悪い場所に防草シートを敷いたからといって透水性が改善されるわけではありません。
●薬剤を扱わないので、ペットや環境にやさしい
薬剤を使わないので、どこのご家庭でも問題なく使用できると言えます。とくにペットを飼っているご家庭では、除草剤を使うことをためらわれる方も多いようです。
デメリット
●景観が損なわれる
一般的な防草シートは、黒い色をしているものが多いのでそのまま空き地に轢いたりする場合には目立つことが多いようです。しかし防草シートに注目が集まっている昨今では、メーカーから茶色や緑色の防草シートも販売されています。景観を意識したいのであれば、色味にもこだわってみましょう。
また、景観を良くするために砂利やウッドチップ、バークチップを防草シートの上に敷くという方法があります。この方法では雑草が生えてくることを防ぐのにより効果的です。
●経年劣化がある
防草シートは長く使用できるものではありますが、やはり少しずつ劣化をしていくものです。ものによって劣化の速度は異なりますが、紫外線、風、雨やその上を歩く場合には摩擦によって劣化していきます。
また、雑草が種子を飛ばし、シートの上に溜まった砂埃の上で発芽・生育することがあります。これを防ぐためにも掃除をしておくなど定期的なお手入れをしましょう。
●最終処分の方法
ほとんどの防草シートは産業廃棄物として、各自治体に問い合わせて適切な処分を確認して捨てるようにしなくてはいけないようです。購入するときに処分方法がどのようになるのかお店に聞き、処分しやすい防草シートを選ぶという方法もあります。
防草シートの敷き方と敷く際のポイント
DIYによって自分の手で防草シートを敷こうと思った時、どのような手順で行っていけばよいか、ポイントと一緒に施工例を紹介していきます。
まずは必要なものは以下の通りです。
- 防草シート
- U字釘など固定用のピン
- ハサミ(カッター)
- メジャー
- 金づち(ハンマー)
- 粘着テープなど補修用のテープもしくは専用のボンド
- 軍手
もしシートの上に砂利や人工芝を敷く場合はそれらと施工に必要な道具(ジョイントテープなど)も一緒に準備しておきましょう。
作業工程は次の通りです。
まずはシートを敷く場所の雑草の処理と整地を行います。この下準備はとても大切です。草はもちろんのこと邪魔な石なども取り除いておきましょう。
整地が終わったら、防草シートを仮置きしていきます。壁がある場所であれば壁際から貼っていきましょう。防草シートは重量がありますが、風に吹かれてずれることもあるので注意が必要です。
必要なところまで敷いたらシートをカットしていきます。
カットしたあと、端一列を○○cm間隔といったように一定の間隔となるように釘で固定していきます。一箇所打ち込んだらメジャーで図りながら等間隔を保っていきましょう。
シートを2枚以上使用する場合、ジョイント部分は10cm程度の幅で重なるようにしましょう。重なった部分を補修用のテープやボンドで貼っていきます。一般用のものだと接着力が弱い時があるので専用のものを使った方が安心です。
最後にジョイント部分ともう一方の端の部分を釘で打ち込んだ後、釘を打った列の真ん中の部分に互い違いになるように釘を打ち込めば完成です。
空き地の防草シートを長く活用するコツ
防草シートを長持ちさせるためには、施工する前の下準備が大切です。最初に防草シートを敷く前に、草を刈るだけではなく根元から除去するようにしましょう。生命力の強い雑草は、根が生きていると、そこから再生して防草シートを突き破ってしまう可能性が高いです。突き破るまで行かなくても、シートと土の間に隙間ができると劣化につながってしまいます。スコップや竹ほうきなどをつかい、障害物となりそうなものは除去していきましょう。根っこをしっかりと除去するためには、除草剤を併用するのがいいかもしれません。
シートを貼る場所は平らに慣らしておくことも防草シートを長持ちさせる工夫になります。シートを貼る場所の面積の広さによっては業者に依頼してしっかりと平らにしてもらうのがいいでしょう。
凸凹があることによって、風が吹き込んでしまい、シートが擦れて破れにつながることがあります。シワができないようピッタリと地面に張り付くような施工がベストだといえます。
風でめくれないように、しっかりと固定をすることも大切です。固定ピンの数は減らさないようにしましょう。
しつこい「スギナ」には除草剤を活用
スギナは、シダ植物の仲間で多年草です。そのため冬になっても枯れません。スギナは種子ではなく胞子によって繁殖します。胞子を飛ばすのが、地上茎の部分で春先に出てくる「ツクシ」です。ツクシとスギナは同じ植物であるということです。スギナの根は地上茎に対し、地下茎とよばれるもので地中深く繋がっています。
そのため地表でスギナやツクシが大量にみられる場合は、地中にはびっしりと根が張っていることになります。一本を抜いたところでダメージは少なく、一部に防草シートを覆っただけでは、覆われていない部分のスギナが光合成を補うため、防草シートの下から再生してシートを突き破ってしまうのです。
このような地下茎をもつ雑草を防除するためには、根から除去を行った後、シートを被せる必要があります。
また、防草シートをかぶせる前に除草剤を使って、スギナをしっかりと除草しておくのもよいでしょう。スギナに効く茎葉除草剤を使うことで、比較的早く根から枯らすことができます。
スギナ以外の雑草も一緒に枯らしてしまいたい場合は、非選択制除草剤を空き地全体に撒いておくのもよいでしょう。そうすることで、より効果的に空き地の雑草対策をすることができます。
まとめ
植物の成長にとって欠かすことのできない光合成を防ぐことで、雑草を生やさなくしてくれる防草シートは便利です。水を通しながらも、防草できるところがただのビニールを使うのとは違うところだといえます。
景観を意識した防草シートも販売され始めているので、選んで使うといいですね。
防草シートを長持ちさせるためには、摩擦を少なくすることが大切なので地面を平らに慣らしてからしっかりと固定することが大切といえます。
長持ちして効果の高い防草シート選び、それに合った施工についてお考えなら業者に相談するのもいいと思います。
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