自宅などで芝を植えて管理するためには、芝刈りが不可欠です。しかし、芝刈りの時期を知っていないと、「芝刈りをしたいけどいつやればいいのかわからない」など芝刈りのタイミングも計りづらいですよね。
芝刈りの時期ややり方を誤ると、芝生が思ったよりきれいに下がらなかったり、芝が弱ってしまったりするおそれがあります。ですので、正しい知識を持ったうえで芝刈りに臨むようにしましょう。
そこで今回は、芝刈りの時期はいつ頃なのかということについて取り上げています。また、芝刈りの時期だけでなく芝刈りの頻度やコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
芝刈りする時期はいつ?
最初に、芝刈りの時期について解説していきましょう。芝刈りをするのに適している時期は、いつ頃になるのでしょうか。
芝の種類と芝刈りの時期
一口に芝といっても、芝にも種類があります。種類によって芝刈りの時期は変わってくるので、まずはご家庭の芝がどういった種類なのかを把握しておきましょう。
暖地型芝(夏芝)
高温多湿や乾燥に強い暖地型芝は、30度を超える暑い夏であっても生長できるという特徴があります。一方で寒さには弱く、冬になって気温が10度以下になると休眠状態になります。休眠状態の暖地型芝は葉が枯れてしまいますが、春になるとまた生長を始めるでしょう。
野芝や高麗芝など、日本芝のほとんどは暖地型芝だとされています。また、西洋芝であるバミューダグラス類やティフトンも暖地型芝の一種です。これらの芝は、5月~10月が芝刈りの時期となってます。
寒地型芝(冬芝)
寒さに強い寒地型芝は、冬であっても枯れることがないのが特徴です。ですが暑さには弱く、暑い夏が長く続くと夏枯れを起こすおそれがあります。東北地方や北海道で芝を植える場合、この寒地型芝を採用するのがよいでしょう。
寒地型芝の多くが西洋芝だとされています。ベントグラス類やブルーグラス類、フェスク類などが存在しており、これらの芝は3~6月,10~11月が芝刈りの時期となっています。また、寒地型芝の中には低刈りできるものもあるので、ゴルフ場などの場所でよく植えられている芝の種類でもあるのです。
芝刈りの頻度はどれくらい?
芝の生長期間は意外と長く、寒い時期を除いて年間を通して育ちます。そのため、芝刈りの時期には定期的に芝刈りをする必要があります。このときの芝刈りの頻度は、芝をどれくらいの長さで管理したいかによって変わります。
例えば、日本芝の長さを20mm程度に保ちたいなら、上記の期間内では週に1~2回の頻度で芝刈りをする必要があります。また、日本芝の長さを30mm程度に保ちたいなら、月3~4回程度芝刈りをしなければなりません。
芝刈りの頻度は高いほうが仕上がりはきれい?
芝は芝刈りによって上方向の生長を遮られると、芽の数を増やすことで光合成を活発にさせようとします。この性質によって芝の密度が高くなり、結果として芝がじゅうたんのようなきれいな見た目になります。
また、伸び放題になった芝は害虫の温床になりやすいうえ、密度も上がらないため見た目も美しくありません。そのため、芝の状態をきれいに保ちたいならば、芝刈りの頻度は多いほうがよいのです。
芝刈りの「刈り高」について
ここで、芝刈りの「刈り高」についてご紹介したいと思います。刈り高とは、芝刈りをした後の芝の長さのことを指しています。
例えば、ゴルフ場のグリーンの場合は刈り高が4mm以下に設定しているとされています。また、コースの中で打ちやすい場所であるフェアウェイでは、刈り高が10mm程度に設定されているそうです。
このように、ゴルフ場などのきれいに管理された芝では、刈り高が4mm~10mm程度の長さで整えられているのです。ちなみに、自宅の庭などでは、刈り高が20mm~30mm程度になっているのが一般的です。
まずは目標の刈り高を決めることが大切
芝刈りの時期になったとき、芝刈りの頻度を決めるために、まず目標の刈り高を決めることが大切です。目標の刈り高が決まると管理がしやすくなり、毎度同じ長さに揃えるので作業効率も上がっていきます。
なお、芝の種類によって生長の速さや生長しやすい時期が変わってくるものです。そのため、目標の刈り高を決めずに草刈りの頻度だけ決めていると、自分の理想とは違った芝生になってしまうおそれがあるでしょう。
目標の刈り高が決めておくことで、一定の仕上がりになるよう対応することができます。ですので、刈り高は非常に重要な要素なのです。
芝刈りの3分の1ルールとは?
芝刈りにおいてもっとも大切なことの1つが、「3分の1ルール」というものです。芝刈りの時期を理解し、頻度や目標の刈り高が決まっていざ芝刈りに取り掛かろうとしても、3分の1ルールを知っていなければ芝刈りが失敗に終わりかねません。
短く刈り込みすぎると芝が弱る
芝の茎部分には「生長点(成長点)」という部分があり、ここが刈られてしまうと芝は葉を失ってしまいます。そのため、芝を短く刈り込みすぎてしまうと、芝は光合成ができなくなって弱ってしまうのです。
また、生長点が刈られて葉を失った芝は、茶色い茎部分が表面に出てきます。そのため、せっかくの芝生が茶色に染まってしまうのです。芝生を青々としたよい状態を保つためには、芝の生長点を刈りこんではいけません。
このような芝の生長点を含む部分を刈ってしまうことを、「軸刈り」といいます。軸刈りを防ぐためには、芝の上部3分の1程度を刈るのがよいとされており、この刈る範囲の目安が3分1ルールと呼ばれているものなのです。
芝刈りのときは、芝刈りの手間を減らすために芝を短く刈り込もうとしがちです。例えば1度に芝の半分の長さを刈りこもうとしても、誤って茎部分の生長点を刈ってしまうかもしれません。そのため、上から3分の1程度を刈るのがベストなのです。
芝生を低刈りしたいときは時期に関わらず刈る
芝が伸びれば、その分だけ生長点は上がるものです。そのため、芝を放置するとどんどん生長点は上がっていき、その結果芝を傷つけずに低刈りすることができない状態になってしまうことがあります。
ですので、もし刈り高が4mm以下といった芝生の低刈りをしたい場合は、年間を通して長さを保つ必要があるのです。長さを保つためには、定期的かつ頻繁に刈り込みをおこなうことが大切になるでしょう。
芝刈りのコツ
これまでご紹介した芝刈りの時期をはじめとする知識を持っていれば、芝刈りはだれでもおこなうことができます。ここでは、より芝刈りをうまくおこなうためのコツをご紹介したいと思います。
ハンディバリカンで細部の芝を刈る
芝が生えている敷地内では、芝刈り機などで大々的に作業できない細かい部分があります。例えば障害物の隙間や、芝刈り機の構造上芝を刈ることができない「際」の部分は草刈り機で刈るのが難しいでしょう。
ハサミなどでも対応できますが、そのような場所はハンディバリカンで芝を刈るのをおすすめします。ハンディバリカンは細部の芝を刈ることができますし、芝刈り機を持ち合わせていない場合でもハサミより楽に芝刈りができるでしょう。
『アイリスオーヤマ コードレス芝生バリカン』
芝の「根切り」をする
芝刈りをすることで芝は横に生長していき、芝が密集してよりきれいな状態になっていきます。しかし、芝は密集しすぎると土の中で根も密集してしまい、土壌の状態が悪くなったり栄養がうまく行き渡らなかったりして生長しにくくなってしまうのです。
芝の「根切り」をすると、切った根が土に還ることで根の密集を防ぎ、切られなかった根の生長を促すことができます。ローンスパイクを使用すれば、根切りを簡単におこなうことができるはずです。
『ローンスパイク』
土壌の管理をする
芝刈りでは、芝の管理とともに土壌の管理も大切です。芝はほかの植物と同様に、土壌の中の肥料を吸収して光合成をすることで生長していきます。そのため、土壌の状態が悪いと芝の生長を妨げる原因になるのです。
また、芝のような同じ種類を育て続ける環境だと、土壌の栄養バランスが崩れる「連作障害」という現象も起こる危険性があります。連作障害が起こった場合、芝の状態が悪化してしまうのは避けられないでしょう。
そのため、土壌には定期的に肥料をまいておくことが大切です。肥料の成分には、窒素・リン酸・カリの3つの主成分が含まれていることが重要なので、それらが含まれている肥料を選ぶとよいでしょう。迷った場合は、芝生専用の肥料を購入するのがおすすめです。
ちなみに、肥料には粒状タイプと液状タイプなどがあります。粒状タイプのほうが栄養素を多く含んでいるため、最初は粒状タイプを使うのがよいでしょう。
芝刈り機の購入がおすすめ
これまでご紹介した芝刈りの時期や頻度、そして3分の1ルールのことを考えると、芝刈り機を購入するのをおすすめします。芝刈りはハサミなどでもできますが、作業効率は芝刈り機のほうが高いので、芝の管理がしやすいうえに芝をきれいな状態で保ちやすいです。
芝刈り機の種類は、以下のようになります。
・手動式
・電動式
・エンジン式
・リール式 刃が縦に回転するもの
・ロータリー式 刃が横に回転するもの
芝刈り機の選び方
芝刈り機を選ぶときは、以下の3点を考慮するとよいでしょう。
(1)敷地の広さを確認する
芝刈り機を選ぶときは、まず敷地の広さを確認しましょう。一般的には、敷地が30坪以下なら手動式か電動式の芝刈り機を使い、30坪以上なら電動式かエンジン式を選ぶとよいとされています。
(2)仕上がりへのこだわり
刃が縦に回転するリール式のほうが、ロータリー式よりも仕上がりがきれいになります。より仕上がりをこだわるならリール式を選ぶとよいでしょう。ただし、リール式はメンテナンスがロータリー式と比べて面倒なことは留意しておきましょう。
(3)障害物があるか
敷地内に障害物が少ない場合は、芝刈りの中でもカットする幅が広いものを使ったほうが、効率よく作業をおこなえます。
まとめ
芝刈りの時期は、芝の種類によって若干違いが見られますが、だいたいの時期は春から秋にかけてとなっています。この期間では芝が生長するので、芝刈りをする必要があるでしょう。
芝刈りをするときは、目標の刈り高を決めることや3分の1ルールに従って作業することが大切です。これらを意識すると、特に夏場など芝がよく生長する時期には頻繁に芝刈りしなければなりません。そのため、芝刈り機を購入して効率よく作業することがおすすめです。
もし、芝刈りを自分でおこなうことに抵抗がある場合は、プロの業者に依頼してもよいでしょう。また、実際の芝刈りのようすをご覧になることもできると思いますよ。
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