抜いても抜いても生えてほしくない場所に生えてくる植物といえば、雑草です。とくに花壇を楽しんでいる方や、庭木を育てている方にとっては、せっかくの景観が失われてしまうためどうにかしたいですよね。
かといって薬剤を使用して雑草を失くすのは、周りに植えている植物に影響があり心配だという方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのが、防草シートです。防草シートとは、その名の通りシートを敷いた場所に雑草が生えないようにするためのものです。
防草シートがあることは知っているけれど、防草シートの効果はどれほどなのか知ったうえで取り入れたいですよね。今回は、雑草対策として防草シートについてご紹介します。防草シートの効果や敷き方など、細かく見ていきましょう。
目次
防草シートの効果は本当にある?
1枚の防草シートが、果たして本当に雑草が生えてくるのを防いでくれるのでしょうか。防草シートの効果がどれほどか知らない方も多いでしょう。
防草シートの効果について
防草シートは、雑草が頻繁に生えてくる場所に敷いて、雑草対策を行うものです。生えてしまった雑草をきれいに取り除いてから敷くことで、十分な効果を得ることができます。防草シートは、素材や対応できる雑草によって種類が異なり、市販や通販のものでも非常に多くの防草シートが存在します。
耐用年数
耐用年数は、購入した防草シートによります。長く耐えてくれるもので10年、短いと5年ほどで取り換える必要があります。耐用年数ができるだけ長いものを選んでおくと、作業する頻度が減らすことができるかもしれません。
種類
防草シートはもちろん外に晒されているため、1年を通して紫外線を受け続けます。一般的に、防草シートはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルのどれかが材質です。このなかでも耐久性が高いのがポリエステルです。
ポリエチレンやポリプロピレンは、紫外線による劣化がポリエステルより早い傾向にあります。しかし、近年ではポリプロピレンが材質の防草シートも、紫外線による劣化を防ぐ工夫がされているものも多く販売されています。
さらに、ご自宅によく生える雑草に合わせて防草シートを購入することが大切です。葉が丸い雑草がよく生える場所には、目の粗いものが効果的で、葉がとがっているものであればあるほど、硬い不織布が効果的です。防草シートを敷きたい場所には、どのような雑草が生えるのか、抜く前に確認しておきましょう。そうすることで、より防草シートの効果を得ることができるのです。
なぜシートをかけるだけで防草ができるのか
除草シートを敷くだけで、どうして雑草が生えてこなくなるのか、疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。除草シートによる効果の理由は、日光の遮断にあります。
防草シートが雑草を防げる最大の理由が、光を遮断するからです。植物は、生長するにあたり水と光、そして空気が必要です。3つのうち、1つでもないものがあると、植物は生長できません。雑草ももちろん植物ですから、必要な要素のひとつである光を奪われてしまうと、生長できないのです。
そのため、防草シートは基本的に遮光性が高く作られています。そのなかでも、できるだけ遮光性が高いものを取り入れることで、より一層除草効果を得ることができます。
しかし、ほとんどの防草シートは水を通す仕組みになっています。水を下に通してくれるため、シート上に水溜まりができることはありません。また、水を通すもののほうが、通さないものよりも圧倒的に安価で手に入れることができます。
防草シートによる雑草対策の最大のメリットは、周りの植物やその土に影響を与えない点にあります。薬剤を使用しての雑草対策では、周りに花壇があったり、庭木を植えていたりすると影響が必ずしもないとはいい切れません。また、薬剤をまいた部分の土壌は、その後土壌改善をしないと植物を植えることは難しいといわれています。
防草シートの効果が弱まってしまう原因
防草シートは、正しい敷き方をすれば十分に除草効果を得ることができます。しかし、敷き方を誤った場合やシートの選び方によってはその効果が得られないことがあるのです。
防草シートの効果を十分に得るためには、あらかじめどのような状態にしておくことがよいのか知っておく必要があります。
隙間がある
除草シートを何枚か合わせて使用する際、シートとシートの間にすき間があると、その間から雑草が生えてしまうため、除草効果が薄れてしまいます。繁殖力の強い雑草であれば、すき間に生えた雑草がどんどんと繁殖してしまうのです。
これと同様に、防草シートをしっかりと固定しておかないことも、効果が薄れる原因にもなります。風などでめくられてしまうと、日光を浴びることができてしまうのです。
除草が不完全
防草シートを設置する前に、既に生えてしまった雑草を徹底的に抜くことが大切です。シートを敷く部分に雑草が生えている場合、それらの雑草は根まで取ります。地上に生えている草の部分だけを刈り取っては意味がありません。
雑草の中には、日光がなくとも土のなかで根を張り巡らせていくような生命力の強いものもあります。防草シートを設置する際には、十分な効果を得るために、まずは根までしっかりと除草をおこないましょう。
紫外線によるシートの劣化
防草シートは長い間敷かれている間に、紫外線によってダメージを受けていきます。たとえ耐用年数が10年と記載されていても、8年目、9年目にもなるとシートはかなり傷んだ状態になっています。
紫外線によって、シートが劣化すると遮光性が失われ、光をだんだんと土に通すようになってしまいます。シートが薄くなったと思ったり、効果を十分に得られなくなったと感じたら、防草シートを変えるようにすると安心です。
防草シートの敷き方
防草シートの効果を十分に得るためには、正しい敷き方を知っておくことが大切です。まずは、除草作業を行います。この際、雑草の量が少なく、手作業で根まで抜けるのであれば、しっかりと根まで抜きましょう。雑草が非常に多く生えてしまっていて、手作業が難しい場合は、除草剤などの薬剤を使用してしっかりと枯らします。
また、地面をなるべく平らに整えておくと防草シートを敷いた際に見た目がよくなります。防草シートにしわがあると砂埃がたまり、のちの見映えに影響するのです。
次に、用意しておいた防草シートを少しずつ広げていきます。広げた状態のものを地面の上からかぶせるのではなく、巻いたものをコロコロと転がしながら開いていくと、うまく敷くことができます。
広範囲に敷く場合は、シートとシートを重ねる必要があります。この際は、もったいないと思わず、10センチ以上はシートがかぶるようにして設置するのがポイントです。
シートを広げたら、ピンでしっかりと留めていきます。長い期間設置することを考えて、短い区間でピンを打っていきましょう。シートとシートをかぶせた部分などは、雑草が生えやすいポイントです。そのような場所にはテープを使用し、しっかりとシート同士を密着させます。
防草シートが表に出ている状態が気になる方、その効果が心配な方もいらっしゃるかもしれません。実際、防草シートを敷いた部分はどうしても殺風景になってしまいがちです。もっとおしゃれに防草対策がしたいという方におすすめなのが、防草シートの上から砂利をまくことです。
近年では、デザイン性の高い砂利が多く発売され、その色もさまざま、形もさまざまです。防草シートだけではさみしい空間も、上から砂利を敷くことでとても華やぎます。
また、防草シートの上から砂利を敷くことで、より日光を土に通しにくくすることができ、除草効果も高まります。ひと工夫で防草シートを敷いていてもおしゃれにアレンジできますよ。
まとめ
防草シートの効果は、正しく敷くことで得ることができます。防草シートにはあらゆる種類があり、その素材や耐用年数、また対応する雑草によって価格も異なります。まずは、防草シートを敷く部分にどのような雑草が生えているのか、確認してみましょう。その種類に合わせて、防草シートを選ぶとよいでしょう。
防草シートは、日光を遮光することで雑草をなくすしくみです。そのため、できるだけ遮光性が高いものを選ぶと安心です。除草シートを設置する際には、間を作らないようにしたり、しっかりと除草をしておく必要があります。
除草の範囲が広く、自分では難しいそうだおと思ったら、業者に依頼することもおすすめです。業者に依頼することで、防草シートもきれいに敷くことができるのではないでしょうか。
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