
庭や公園、街中など、いたるとことで目にする雑草のなかに、ギシギシという雑草があります。ギシギシは、根が太く背も高くなる雑草で、土に栄養があまりないような場所でよく成長します。
つまり、庭にギシギシが生えているということは、庭の土の状態があまりよくないということです。土の状態を整えれば、ギシギシを駆除するだけでなく、庭で花を育てたり家庭菜園をおこなったりすることもできます。
ここでは、ギシギシの特徴と2種類の駆除方法について解説します。いつでも理想の庭がつくれるよう、ギシギシを徹底的に駆除しましょう。また、ギシギシによく似た雑草があるので、そちらについても見分け方と一緒にご紹介します。
まずはギシギシという雑草の特徴を知ろう
ギシギシの特徴を知らずに駆除をおこなうと、何度も生え続けてしまうおそれがあります。そのため、ギシギシを徹底的に駆除するためには、ギシギシの特徴を知ることが大切です。
ギシギシは、冬でも枯れることなく、何年も成長を続ける繁殖力の高い多年草の雑草です。少し湿気のある水辺などを好みますが、栄養の少ない植物が成長するには厳しい環境でも適応し、日本全国さまざまな場所に自生しています。大きいものは1メートル近くまで高くなることもあり、根も地中深くまで伸びていきます。
雑草を駆除する際に、草刈り機などで地上に出てきている部分だけ刈り取ることがあります。しかし、ギシギシの駆除はそれでは不足で、根がわずかでも残っていれば、何度でも再生して成長を続けるのです。
そんなギシギシにも天敵となる虫がいます。それが、コガタルリハムシです。コガタルリハムシは、ギシギシの成長が旺盛な時期に活動し、ギシギシの葉を食べます。どんどん葉を食べ進めて、最後にはギシギシを枯れさせることもあるのです。ただし、除草に使えるものとしてコガタルリハムシを使ったアイテムなどがあるわけではないので、自然にやってくるのを待つことしかできません。
そんなギシギシという雑草を、いち早く徹底的に駆除するにはどのような方法があるのでしょうか。ギシギシの駆除方法については、次でご紹介します。
土を耕してギシギシを駆除する方法
ギシギシという雑草は、整備されて栄養の多い土壌には生えません。そのため、土を耕して健康にすることで、ギシギシを駆除することができるのです。クワなどで土をほぐして、地中深くに伸びたギシギシの根を掘り起こしてみましょう。
ただし、それだけでは駆除には不足なので、土壌を変えるための肥料をまく必要があります。ギシギシは、やや酸性の強い土壌に生えることが多い雑草です。アルカリ性の肥料をまいて、土の性質を中和させることで、ギシギシの成長に適した土壌ではなくなります。
貝殻からつくられる有機石灰や灰などが、土壌の中和に使える肥料です。酸度計をお持ちの方は、土の性質の傾きを確認しながら、肥料をまいてみるとよいでしょう。
酸度計を持っていない場合は、土の性質もわかりませんし、アルカリ性の肥料にこだわる必要はありません。ギシギシが成長する土壌は、有機質の栄養が少ないことも特徴です。有機肥料をまいて、栄養の多い土壌にすることもギシギシ駆除には有効です。
有機肥料には、動物性のものと植物性のものがあります。どちらを使用しても問題ありませんが、植物性のもののほうが、土のなかで栄養素を蓄える成分が多く含まれているので、おすすめです。
小さな庭であれば、一人で庭を耕してもよいですが、広範囲の作業は時間も手間もかかり、大変な作業です。土を耕す以外にギシギシを駆除する方法も覚えておきましょう。
除草剤を使ってギシギシを駆除する方法
土を耕すのが大変という方は、除草剤を使う方法もあります。ただし、除草剤には種類があり、雑草によって適した除草剤が異なります。ギシギシという雑草に効果的な除草剤を用意しましょう。
除草剤は、地上に生えている葉や茎に作用する葉茎処理型と、土にまいて根や土壌に作用する土壌処理型と、地上の葉や茎にも、地中の根にも作用するハイブリッド型の、おもに3種類あります。
そのなかで、ギシギシ駆除に適した除草剤は、ハイブリッド型です。液体の除草剤を葉や茎にかけると、葉から吸収された除草剤の効果で根まで枯れさせることができます。土に直接かけても効果のないものがあるので、必ず地上の葉や茎が出ている部分にかけるようにしてください。
除草剤の効果は数ヶ月しか続きません。除草剤のラベルなどで効果の持続期間を確認して、効果の切れる時期まだ生えてくるようであれば、再度散布しましょう。
ギシギシは、わずかでも根の欠片が残っていれば、そこから再生してまた根を伸ばして成長します。根絶やしにするには時間がかかるかもしれませんが、根気よく除草剤をまき続けましょう。
ただし、ギシギシの近くに手をかけて育てている植物がある場合は、注意が必要です。その植物にも除草剤がかかると、ギシギシと一緒に枯れてしまいます。ギシギシだけに薬剤がかかるよう慎重にまきましょう。
ギシギシに似た雑草について
ここまでは、ギシギシの特徴や駆除方法についてご紹介しましたが、ギシギシに似たような見た目や名前の、別の雑草もあります。ここでは2種類のギシギシに似た雑草をご紹介します。どちらもギシギシと同様に、冬を越して何年も成長を続ける多年草です。
スイバ
スイバは、高さ80センチメートルほどまで成長します。ギシギシと非常に見た目が似ていて、花が咲く時期も同じです。ギシギシとの違いは葉で見分けることができます。ギシギシは根元が丸っこく、光沢のある葉をしていますが、スイバは根元が矢じりのような形をしていて、あまり光沢のない葉をしています。
エゾノギシギシ
エゾノギシギシは、名前はとても似ていますが、わかりやすい違いがあります。茎や花穂の色です。エゾノギシギシは茎が紅紫色、花穂が赤褐色に染まります。ギシギシはどちらも緑色をしているので、そこが最も大きな違いです。高さは、大きいものが1メートル以上に成長し、太くしっかりとした雑草です。
まとめ
ギシギシという雑草は、非常に繁殖力が高く、大きく成長する分だけ、根こそぎ駆除することが難しい植物です。しかし、土壌改良や除草剤を使うという方法で、駆除することは可能です。
庭で花や野菜などを育てているならもちろん、庭の景観を美しく保つためにも、ギシギシをはじめとする雑草の駆除は必要です。
ご紹介した方法を使って自力で駆除してもよいですし、自分で駆除することが難しいと感じるのであれば、業者に依頼することも方法のひとつです。自分に合った方法で、雑草駆除をおこないましょう。
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