ヒメムカシヨモギの特徴とその駆除方法!オオアレチニギクとの違いも

2021.4.30

ヒメムカシヨモギの特徴とその駆除方法!オオアレチニギクとの違いも

庭のあちらこちらに、白い花が咲く雑草が生えてきてしまうことがあります。その雑草は、ヒメムカシヨモギかもしれません。ヒメムカシヨモギをそのままにしておくと、しだいに繁殖しせっかくの庭を台無しにしてしまうかもしれません。

ヒメムカシヨモギを駆除するには、除草剤を使うのが有効です。この記事では、ヒメムカシヨモギの特徴と駆除方法を紹介します。除草剤の使い方や選び方を学ぶことで、駆除効果が得られるでしょう。

道端でよく見る雑草「ヒメムカシヨモギ」の特徴

ヒメムカシヨモギは、道端や空き地などいたるところに見られる雑草です。1年の間に成長し、花をつけ種をつくる1年生の雑草として知られています。秋になると、種から芽が出て放射状に平たい葉を並べます。

葉や茎には、細かい毛がたくさん生えているため、ざらついた手触りをしているのです。春から夏にかけて茎が上に成長していき、1~2mほどまで大きくなります。茎の先には白い小さな花をつけるので、見た目にはかわいい雑草に見えるかもしれません。

しかし、地表に落ちた種は、あっという間に芽を出して成長してしまうほどの繁殖力の強さをもっています。また、風や雨などの力を借りて遠くまで種を運ぶことができるため、いろんな場所で発生してしまうのです。1年であっという間に成長して枯れてしまうヒメムカシヨモギですが、次の年には数を増やしてあちらこちらで見かけるようになるでしょう。

道端でよく見る雑草「ヒメムカシヨモギ」の特徴

ヒメムカシヨモギとよく似たオオアレチノギクについて

ヒメムカシヨモギと似ている雑草として、オオアレチノギクが挙げられます。見た目や生える場所もよく似ているため、なかなか見分けがつかない方も多いかもしれません。オオアレチノギクとの違いを知って、見分けてみましょう。

駆除方法は同じなのでそれほど気にしなくてもよい

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクは見た目も似ていて、駆除する方法も同じです。ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクは、除草剤を使って駆除することができるのです。たとえ自分で見分けることができなくても同じ方法で駆除することができるため、心配する必要はありません。

ヒメムカシヨモギとよく似たオオアレチノギクについて

見分け方

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの違いのひとつとして挙げられるのは、葉の違いです。ヒメムカシヨモギの葉は、黄緑色でざらついた手触りをしています。反対にオオアレチノギクは、濃い緑色をしてなめらかな手触りをしています。葉を触ってみると簡単に見分けることができるでしょう。

茎にも違いがあります。どちらも毛が生えていますがオオアレチノギクのほうが短く密集して生えているため、白く見えるようです。また、花びらはヒメムカシヨモギのほうがしっかりと確認できます。このように、葉・茎・花を確認すれば2つの植物を見分けることができるでしょう。

ヒメムカシヨモギの駆除方法とそのポイント

ヒメムカシヨモギは種が遠くまで運ばれ、いたるところに発生してしまうため、早めに駆除しなければなりません。ヒメムカシヨモギの駆除は、耕して防除する方法と除草剤を使う方法の2つがあります。

土を耕して駆除する方法は、庭の花壇などに有効です。種まきをする前にしっかりと耕しておくことで、雑草が育つのを抑制してくれます。花壇に植物を植える前に耕すだけで防草効果があるので、比較的自分で駆除しやすいといえるでしょう。

除草剤を利用する方法は、時期によって種類を使い分けておこないます。ヒメムカシヨモギが発芽して葉を形成する秋から春にかけては、土壌処理剤を使用します。土壌処理剤は土の中で効果を発揮し、これから伸びてくる雑草を枯らしてくれます。ヒメムカシヨモギが大きく成長する前に駆除することができるので、種子が飛ぶ心配もありません。

ヒメムカシヨモギが大きく成長する春から夏にかけては、茎葉処理剤を使用します。茎葉処理剤は、伸びてしまった葉や茎など地表にあるものに散布して枯らすものです。

成長したヒメムカシヨモギには効果的で、効果が早いものからゆるやかなものまでさまざまです。散布する際は体に直接つかないように、長そで長ズボンの服装などで保護しましょう。また、風が強い日はほかの植物にかかってしまうおそれがあるので避けるようにしてください。

しかし、除草剤をまいてもヒメムカシヨモギが枯れてくれないことがあります。これは、ヒメムカシヨモギに、除草剤に対する耐性がついているものがいるからです。耐性がついたヒメムカシヨモギなどの雑草は抵抗性雑草ともよばれ、除草剤をまいても駆除することができません。

このように、自分では手に負えない雑草の駆除は業者に依頼して駆除することをおすすめします。業者は、ヒメムカシヨモギの耐性まで考えて駆除してくれるでしょう。

ヒメムカシヨモギの駆除方法とそのポイント

ヒメムカシヨモギが芝生に発生したときの対処方法とは

庭の芝生にヒメムカシヨモギが発生してしまった場合、芝生用の除草剤を使用して駆除します。芝生用の除草剤は、芝生には害がなく雑草だけ枯らしてくれるものです。芝生用の除草剤にも、土壌処理剤と茎葉処理剤があります。

すでに生えてしまっているヒメムカシヨモギには、茎葉処理剤が有効です。ヒメムカシヨモギが生えている部分に、しっかり散布しましょう。また、土壌処理剤は芝生の雑草の予防にも有効なので、年に2回ほどまくようにしてください。

また、雑草の種類でも除草剤を使い分ける必要があります。芝生に生える雑草は、主にイネ科雑草と広葉雑草があります。ヒメムカシヨモギは広葉雑草に当たるので、広葉雑草に効果がある芝生用の除草剤を選ぶようにしましょう。

しかし、除草剤は適切なタイミングで使用しなければ、芝生まで枯らしてしまうおそれがあります。気温が高い日や芝張り直後などは、芝生が除草剤の影響を受けやすくなっているため、避けるようにしましょう。

また、体調がすぐれないときにおこなうと気分が悪くなってしまうおそれがあります。体調が万全な状態でおこない、なるべく小さな子どもやペットを近づけないようにしておきましょう。

ヒメムカシヨモギが芝生に発生したときの対処方法とは

まとめ

ヒメムカシヨモギは、あぜ道などで見ることができる白い花をつける雑草です。かわいい見た目とはうらはらに、遠くまで種を飛ばし生育の場所を広げていく厄介な雑草なのです。

ヒメムカシヨモギの駆除は、除草剤が効果的とされています。すでに生えているものは茎葉処理剤、予防や長期的な駆除には土壌処理剤がおすすめです。また、芝生にヒメムカシヨモギが生えている場合は、芝生に影響のない芝生用の除草剤を利用しましょう。

ヒメムカシヨモギは広葉雑草に対応した除草剤を選ぶようにしてください。しかし、ものによっては耐性をもったヒメムカシヨモギもあるのです。自分で枯らすことができない場合は、業者に依頼することをおすすめします。


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