
畑仕事の共通の悩みといえば、雑草対策ではないでしょうか。次から次へと生えてくる雑草に、頭を悩ませている方も多いことでしょう。除草剤を使えばあまり労力をかけずに雑草を処理することもできそうですが、作物への影響が心配だという声もあります。
今回のコラムでは、畑の雑草に悩まされているけれど、除草剤や人工肥料を使って作物を育てたくないという方へ、雑草を活用した土づくりの方法について紹介していきます。畑に雑草のすき込みをして、除草と肥料を同時におこなってみましょう。
目次
雑草をすき込みに使うには。すき込みの方法について
作物を育てるには、よりよい土壌をつくることが大切です。なるべく化学肥料を使わずに養分のある土をつくりたい人にもおすすめなのが、すき込みという方法です。
すき込みは地面を耕し、地中と地表の土を入れ替える作業です。すき込みをおこなうことで、地中の微生物が活性化し、有機物の分解にもつながります。すき込みには耕運機や、プラウという農具を使う場合もありますが、小さな畑であれば鍬(すき)を使って手作業でおこなってもよいでしょう。
また、畑の雑草のすき込みはただ耕すだけでなく、生えている植物ごと土に混ぜ込むというやり方もあります。このとき、土に混ぜる植物のことを緑肥といいます。緑肥用に植物を栽培することもありますが、雑草を緑肥がわりに利用することも可能です。
雑草が生えている個所を耕すことで、地表に生えている雑草がなくなって見た目がすっきりするだけでなく、土壌のバランスがよくなることも期待できます。
雑草ですき込みをするときのポイント
畑の雑草をすき込みするときは、少し気をつけなければならないことがあります。事前にポイントをおさえておくことで、効率よくすき込みをおこなうことができるでしょう。
まず、すき込みに使えるのは約10cmよりも小さな若い雑草です。成長が進んだ雑草は緑肥には不向きなので、手で抜いてしまいましょう。
また、長い草は耕運機に絡まってしまい、よく耕せないこともあるようです。長すぎる雑草はすき込みの前に短く刈っておくと作業しやすくなります。
雑草のすき込みをするときには、葉や茎はなるべく細かくしてから耕しましょう。手作業でのすき込みは、スコップや鎌、鍬などを使って細かくしていくと作業が捗るのでおすすめです。
すき込んだ雑草の発芽を防ぐにはビニールマルチがおすすめ
畑で雑草のすき込みをおこなうと、地中には細かくなった葉や茎が混ぜ込まれています。種子ができる前にすき込みをおこなっていても、繁殖力の強い雑草を完全に取り除くことは難しいでしょう。
そこで、畑に雑草をすき込みした際におすすめしたいのが、ビニールマルチという方法です。マルチとは、地表を覆う栽培方法のことで、ワラやおがくず、ビニールなどさまざまな素材が使われています。
ビニールマルチを使うメリットは、すき込みした畝をビニールで覆うことで、雑草が成長しにくい環境にできることです。とくに、黒いビニールマルチは雑草の成長に必要な日光を遮り、地中の種子からの発芽を抑制しやすいとされています。
ほかにも、ビニールマルチは地中の温度を高温に保ち、害虫や病原菌を太陽熱で消毒する目的でも使われています。このように、ビニールマルチは広い用途で利用することができます。
雑草は見た目が悪くなるだけでなく、育てていきたい作物の養分を奪ってしまったり、害虫を寄せつけたりとデメリットがたくさんあります。畑で雑草のすき込みをしたら、ぜひビニールマルチも併せて取り入れてみてください。
すき込みは雑草以外でもおこなわれている
畑では雑草のすき込みだけでなく、緑肥を栽培して肥料に利用する場合もあります。ここでは、代表的な緑肥の一例を紹介していきます。
イネ科植物
ライムギやエンバク、オオムギなどが緑肥に利用されています。有機物を供給する目的もありますが、イネ科の植物は背丈があるので害虫が飛んでくるのを予防したり、風よけにしたりすることもあります。
マメ科植物
マメ科植物の緑肥にはクローバーやレンゲ草などがあります。マメ科植物をすき込むことで、作物の成長に欠かせない窒素の供給ができるのです。ほかにも、害虫対策としてマリーゴールドを植えたり、雑草対策がしやすい緑肥用のひまわりが使われたりすることもあります。
このように、緑肥のすき込みには、肥料となる有機物を与えたり、害虫を寄せつけにくくしたりする目的があります。また、堆肥を畑に運ぶ手間も省けるというメリットもあるのです。
緑肥を栽培する場合も、雑草の場合と同様に種子ができる前にすき込みをすることが大切です。ぜひ、作物や目的にあった緑肥を選び、農薬や化学肥料を使わない畑仕事にチャレンジしてみてください。
まとめ
化学肥料を使わない土づくりでは、すぐに効果が出にくいかもしれません。しかし、厄介な雑草を肥料として有効活用できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、肥料にするための植物を育てて緑肥にするという方法もあります。育てたい作物の種類によって、緑肥を活用してみるとよさそうです。
農薬や化学肥料を使いたくないという人は、まずは畑の雑草のすき込みからおこなってみてはいかがでしょうか。雑草がすでに大きくなっている、もしくは畑が広すぎて一人では時間がかかるといった場合は、草刈り作業を業者に依頼するのもひとつの方法です。
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