スギナ駆除は除草剤で！芝生でも使える除草剤やテクニックをご紹介

スギナは庭先や畑にもよく生える、とても繁殖力の高い雑草です。湿気の多いところをとくに好むため、畑内の作物や芝生内に入り混じって、繁殖を広げることも考えられるでしょう。広がりはじめると、とても駆除が困難になるため、手で除去しても追いつかない場合もあります。

そのため、効果的に駆除をすすめるためには、除草剤も使用しておこなうのがおすすめです。こちらのコラムでは、スギナを除草剤により芝生から駆除する方法や、除草剤を使わない芝生内でのスギナの抜き方について紹介していきます。

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いくら抜いても切りがない！スギナはなぜあれほどしぶといのか

スギナは湿気の多い場所を好み、野原や畑などで繁殖することが多い特徴をもっています。そして庭先の芝生や花壇の植物にまぎれて繁殖するため、やっかいな雑草といわれているのです。

それにスギナは雑草のなかでも、とくに繁殖力が高くしぶとい植物といわれています。その理由には、根をどんどんと地中深く広げていく習性をもっていることがあげられるでしょう。しかも、根っこを手で除去するには、地上の茎がとても崩れやすくもろいため、根が地中に残りやすいという問題があります。

とくに芝生内でのスギナの抜き方には、注意が必要です。きちんと根から除去しないと、残った根がつながり、そのまま繁殖をつづけて広がってしまいます。

スギナには除草剤の利用がおすすめ！芝生で使える除草剤とは

スギナの駆除を考えた場合、根がちぎれやすく、きちんと除去しにくい性質をもっているため除草剤を適切に使用して駆除することがおすすめです。スギナをただ枯らすためなら、「グリホサート系」とよばれるアミノ酸成分が主体で構成されている除草剤を使用するとよいでしょう。

ただし、スギナが繁殖する状況で多いのは、芝生内での繁殖や、枯らしたくない作物に混ざって広がるケースです。そのため、状況にあった適切な除草剤を使用してスギナ駆除をおこなわないと、ほかの芝生や作物も一緒に枯らしてしまうおそれがあります。

スギナを除草剤により芝生内での繁殖を防ぐにあたっては、法律上「農薬として登録されている除草剤」を使用しなければなりません。農薬として登録されている除草剤には、いくつか種類があります。芝生内のスギナ駆除には、「MCPP液剤」とよばれる除草剤がよく使用されています。

「MCPP液剤」は、茎葉から吸収させるタイプになり、使用する量を水とまぜて水溶液にして直接散布して使用していきます。茎葉から吸収された成分は、根まで浸透していき、きちんと枯らすことのできるのが特徴といえるでしょう。

「MCPP液剤」はおもに広葉雑草用に特化した除草剤です。成分の大きな働きとして、植物ホルモンを乱して光合成をできなくすることにより駆除がすすめられるのです。

芝生によって使える除草剤が変わる。庭の芝生の種類を知ろう

ただし、「農薬として登録されている」除草剤で、芝生内で使用できるタイプにも、芝生の種類によって、使える場合と使えない場合があります。そのため、できれば芝生の種類まできちんと確認をして、スギナを除草剤で芝生から駆除していきましょう。

芝生は日本芝と西洋芝の二つに分類されます。日本芝には耐暑性のある夏芝が多く、西洋芝は夏芝と耐寒性のある冬芝をふくんでいるのです。

日本芝

種類には、「高麗芝」「姫高麗芝」「野芝」があります。使用できる代表的な除草剤は、MCPP液剤です。日本芝の特徴として、除草剤に強い傾向が使える除草剤が多種にわたるでしょう。

西洋芝

西洋芝の場合は、除草剤を使用できる品種が少なく、品種ごとに使用できるかを確認する必要があります。こちらでは、代表的なMCPP液剤に使用できるものと使用できないものを紹介します。

まず、日本芝ではおもに使用されている除草剤のMCPP液剤は、一般的に「西洋芝にふくまれる冬芝」には、適していないことが多いです。例えば、「西洋芝にふくまれる冬芝」であるベントグラス・トールフェスク・ペレニアルライグラスには、MCPP液剤を使用することはできません。使用すると枯れてしまう場合もあるので注意が必要です。

ただし、例外としてケンタッキーブルーグラスという品種には使用できます。MCPP液剤を使用するときは、使用可能な芝生の種類に注意しましょう。

除草剤が使えない芝生でのスギナの対処法

芝生に手足を触れたりする子どもやペットの健康を考えると、なるべく除草剤を使用しないでスギナの対処をしていきたいと考えることもあるかもしれません。この章では除草剤を使わずにスギナの繁殖を防ぐ方法を紹介します。

スギナは、「地下茎」と呼ばれる根をもっています。地下茎は地中の横や垂直にのびるという特徴をもっています。地下茎の途中には塊茎（かいけい）と呼ばれる、こぶ状の養分をふくんだ部分があり、地下茎がちぎれても塊茎から根をのばすことができるのです。

ただし、地下茎をすべて除去できずに、途中で切れてしまった場合でも、生えてくるたびに抜くことにより対処は可能になります。さらに継続して抜き続ければ、塊茎の養分は減っていき、繁殖力を次第に弱めることができるでしょう。

芝生でのスギナの抜き方で大切なことは、きちんと継続しておこなえるかがポイントになります。手間はかかりますが、生えてくるたびに、きちんと抜き続けることができれば繁殖被害は防ぐことができるかもしれません。

まとめ

スギナは、とても繁殖力の高い雑草で、根を広げることによって、よく育つ性質をもっています。
芝生などで、繁殖がすすんだ場合には、駆除が困難になり、手で除去しても追いつかなくなる場合が考えられます。

そのため、スギナは除草剤を使い芝生から駆除していくのがおすすめです。除草剤を使用するときは、芝生の種類に応じて除草剤を使い分けることが必要になります。あわない除草剤を使うと芝生が枯れることがあります。

もしもスギナの駆除を自分でおこなうことを考える場合には、業者に除草剤による駆除を依頼するのもおすすめです。適切な除草剤を使用して、芝生内での駆除をすすめてくれるでしょう。