お庭にお墓に神社仏閣……私たちの身の回りでは、さまざまな場所で砂利が敷かれています。
砂利は直径数cm程度の小さな石の集まりです。ただの石の集まりと思われるかもしれませんが、砂利敷きには多くのメリットがあります。しかし、間違った砂利敷きをしてしまうと思うような効果を得ることは難しいでしょう。
ここでは砂利を敷くことによって得られるメリットと、砂利敷きの注意点についてご紹介しています。土が露出しているという場合も、すでにコンクリートやアスファルトで舗装しているという場合も、一度砂利について見直してみてはいかがでしょうか?
目次
庭に敷く砂利にはどんな意味があるの?
和風・洋風問わず、庭に砂利が敷かれている住宅は多く見られます。庭に砂利を敷くことにはどのような意味があるのでしょうか?
庭を美しく整える
砂利は庭を美しく見せるのに役立ちます。例えば、昔ながらの日本庭園には「枯山水(かれさんすい)」が取り入れられていることがあります。枯山水とは、水ではなく砂利や岩などを用いて山水の風景を表現したものです。
砂利は大きさも色も多種多様です。枯山水でなくても、工夫次第ではお庭の印象を大きく変えることができます。
泥がはねるのを防ぐ
土が露出している場合、雨が降ればぬかるんで泥はねが起きやすくなります。そうなれば衣類などが汚れてしまいますし、庭も汚く見えてしまいます。また、土がえぐれてしまったり、砂ぼこりが舞いあがったりと、土が露出することで多くの不都合が生じます。
そこで砂利の出番です。土を覆うことで、上記の不都合が起きるのを防ぐことができます。駐車場に砂利が敷かれているのも、このような理由によるものです。
防犯対策になる
砂利を踏むと大きな音が発生します。空き巣などの不審者は大きな音を発生させることを嫌うため、侵入を未然に防ぐのに役立ちます。中でも防犯砂利と呼ばれる種類は特別大きな音を発生させるので、防犯対策にうってつけと言えます。
雑草が生えるのを防ぐ
雑草の種が根付くと、そこから大きく成長していきます。砂利を敷いておけば、雑草の光合成を防ぐことで大きくなるのを防ぎます。
ただし、砂利が沈み込んで層が薄くなると防草効果が弱くなるため、定期的に補充しなければいけません。砂利の下に防草シートを敷くという対策もあります。
庭に敷く砂利の種類や価格の違いとは
一口に砂利と言っても千差万別です。実際に砂利を探してみると、その豊富な種類に圧倒されるかもしれません。砂利敷きでは、どの砂利を選択するのかが重要なので、後悔しないように選ぶことをおすすめいたします。
砂利の種類
砂利の種類を分ける要素として色・大きさ・形の3つを挙げることができます。
砂利の色と言うと、白色やグレーなどを思い浮かべるかもしれません。実際は色の種類も豊富で、茶色や黒色、ピンクや緑色などもあります。中には、多数の色が混ざったカラフルな砂利もあります。
砂利の大きさにも注目です。小さいものでは、1粒の直径が1cmにも満たないものがあります。大きいものでは、直径5cmに達するものもあります。小さいものは歩道や庭に、大きいものは駐車場や建築現場の基礎に使われることが多いようです。
砂利の形は、丸みを帯びたものと角張ったものに分けることができます。砂利の形は仕上がりの見映えだけでなく踏み心地も左右するので、実際に敷いてみた場合のイメージをして選ぶとよいでしょう。
砂利の価格
砂利は20kg単位で購入できることが多いようです。安価なものでは20kgあたり500円未満で購入することもできますが、高価なものでは5,000円に達する砂利もあります。
砂利の価格は産地や人気などに左右されるようです。例えば、三重県で産出する「那智黒石(なちぐろいし)」は砂利の他に碁石や硯(すずり)などにも利用される高級な石です。乾いた状態では落ち着いた色合いですが、濡れると高級感のある光沢を放ちます。
敷く範囲によっては大量の砂利が必要になるので、予算内に収まるように選ばなければいけません。
単純に砂利を敷いても失敗するかも?
砂利敷きの最も簡単な方法は、土の上に砂利を敷き詰めることです。
砂利には簡単に舗装できるというメリットがありますが、この方法では不十分です。砂利は重いため、ただ敷いただけでは土の中に沈み込み、砂利の層は薄くなってしまいます。そうなれば土が露出し、砂利の効果が落ちてしまいます。
正しい砂利敷きは以下の手順で行うとよいでしょう。
手順1. 砂利の量を計算する
砂利の層は3~5cm程度が理想とされています。砂利を敷く面積、層の厚さ、そのために必要な量を計算して購入します。砂利の重量が数百kgに達することもあるので、持ち運ぶ方法もあわせて考えておきましょう。
手順2. 雑草を抜く
雑草が生えている場合は事前に抜いておきます。そうしなければ、後から砂利を突き抜けて雑草が伸びてくるおそれがあります。砂利を敷いた後に抜くのは難しいので、事前の準備が重要です。
手順3. 整地・転圧する
地面に空気や水が多く含まれていると、砂利はすぐに沈んでしまいます。それを防ぐために整地・転圧を行います。丁寧に行うには道具や業者の力が必要になりますが、狭い範囲であれば足で踏み固めるだけでも十分です。
砂利を敷く前には、事前にこれだけの準備を済ませておきましょう。
それでも砂利が沈み込んだり、端の方へ寄せられてしまうので、必要に応じて砂利を補充することを忘れないようにしましょう。そのためにも、どのような砂利を購入したのかメモしておくことをおすすめいたします。
庭砂利は防草シートとの組み合わせがおすすめ
砂利には多くのメリットがありますが、防草シートを敷くとさらに効果的です。
防草シートとは、その名の通り防草に効果を発揮する薄いシートです。どうして砂利と組み合わせるのが推奨されるのでしょうか?
砂利の沈み込みを防ぐ
砂利は重みで地中に沈み込みますが、防草シートはそれを防ぎます。砂利の補充もほぼ不要になるので、時間と費用の節約につながります。
防草効果がアップする
小さな雑草の種は砂利を通り抜けて土にたどり着きます。
防草シートを敷いておけば、土にたどり着くことはできません。シートの上で発芽しても簡単に抜くことができます。もちろん、地面に残っていた小さな雑草の成長も防ぎます。
砂利が防草シートの欠点を補う
防草シートは便利ですが、見た目が優れているとは言えません。また、直射日光にさらされたり、人に踏まれたりすると劣化が早まります。砂利を上に敷くことでお庭の美観が保たれます。日光などから防草シートを守るため、シートの効果も長持ちします。
このように砂利と防草シートはお互いの長所を伸ばし、欠点を補います。砂利敷きの際には防草シート敷きもセットでご検討されるとよいでしょう。
ただし、敷く前の準備が重要なのは砂利と同様です。難しい場合は業者に依頼して代行してもらうのがよろしいでしょう。
まとめ
砂利の特徴や施工方法について簡単にご説明いたしました。
他の舗装方法と比べると容易で、特別な技術は必要ありません。必要な道具もホームセンターや通信販売などでそろえることができます。興味をお持ちの方は、ご自身でお試しになってはいかがでしょうか。
中には「どの砂利を選べばいいのかわからない」「施工範囲が広いので、自分でやるには時間も体力も足りない」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、砂利敷きのプロのご依頼されることをおすすめいたします。
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