
庭に無数に生えてくる雑草にお悩み方は多いでしょう。雑草は放っておくとどんどん生長して、どれだけ抜いても新しく生えてきてしまいます。
そんな雑草にはさまざまな対策があり、そのなかでも防草対策に砂利が効果的といわれています。また、砂利だけではなく防草シートを組み合わせて使えば、さらに防草効果が期待できるのです。
本コラムでは、砂利が防草に向いている理由や砂利と防草シートを組み合わせて使った方法などを解説します。より効果的な方法でお庭の雑草対策をしましょう。
目次
砂利が防草に効果的といわれる理由
防草対策に砂利が効果的な理由は、雑草の生長を妨げることなどがあげられます。
地面に直接日光が当たらなくなる
お庭に砂利を敷くことで、雑草の根元や種に日光が当たることを防ぐ効果があります。日光を遮ることで光合成を妨げて、雑草の生長を抑えるのです。砂利を5cmほどの厚さで地面の上に敷いて、層を作って日光を遮りましょう。
砂利自体に雑草は根付きにくい
もし砂利を敷いたあとにすき間から雑草が生えてきても、厚い砂利の層があることで地面に根付きにくく雑草が抜きやすくなります。
砂利を敷くと、土が露出したままの地面より雑草が生えてくるのを抑えてくれます。雑草などの植物は一般的に弱酸性の土壌で生長しています。防草には酸性と反対のアルカリ成分を含有した砂利を使うとより効果的です。
あれ、雑草が砂利のすき間から!どうして生えてきたの?
せっかく防草用に砂利を敷いたのにも関わらず、雑草がすき間から生えてきてしまう場合があります。
踏まれることでだんだんと土が表面に近づく
お庭を歩いていると砂利は次第に地中に沈んでいきます。そうすると砂利の下にある土がすき間から露出してしまいます。露出した土に雑草の種が根付くと、せっかく砂利を敷いてもふたたび雑草が生えてきてしまうのです。
雑草の種が運ばれるおもな原因は、鳥や動物のフンに種が混ざっていて地面に落下したり、風で飛んできたりするためです。自然現象であるため種が地面に付着すること自体を防ぐことは難しいでしょう。
わずかな光でも雑草は生える!
雑草は非常に生命力が強く、わずかに日光が差すだけでもどんどん伸びていきます。とくに、前日に雨が降り翌日が晴天だった場合、雨水と日光を吸収して雑草が伸びる速度が上がります。砂利を敷いただけでは、すき間に光が入り込み雑草が生えてくるおそれがあるのです。
砂利には防草シートがおすすめ!この組み合わせが最適な3つの理由
防草効果をさらに高めるためには、ただ単に砂利を敷けばいいというわけではありません。ご紹介したとおり、砂利を敷いてもすき間ができてしまうと種が根付いたり日光が入り込んだりして、雑草が伸びてしまいます。そこで活躍してくれるのが「防草シート」です。
防草シートを敷くと太陽の光を遮ることができます。防草には砂利と防草シートを組みわせることが重要なのです。
上下2層で雑草を防ぐ!
防草シートは紫外線をカットする効果があり、裏面は雑草の突き抜けを防ぐ構造となっています。防草シートは織布タイプと隙間ができにくい不織布タイプのものがあります。
織布タイプは比較的安価ですが、雑草の種類によっては、織布を貫通してしまうおそれがあります。不織布タイプは織布タイプと比べると高価ですが、雑草の貫通を防ぎやすくなっているのです。
砂利が地面に沈まない!
土と砂利の間に防草シートを敷くことによって、砂利が地面に沈むことがなくなります。露出した土から雑草が生えてくることがなくなるのは大きなメリットといえるでしょう。
砂利を敷くことでお庭の見た目がよくなる!
ただ防草シートを敷いただけではお庭の景観が美しくありません。また、直射日光にさらされた防草シートの表面は、劣化することで紫外線を防ぐ効果が落ちていってしまいます。
そのため、防草シートの上に砂利を敷くことによって、落ち着いた雰囲気になり、お庭全体が明るい印象となるでしょう。砂利はさまざまな種類があるので、ご自宅の景観に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
防草シートと砂利の敷き方
1.雑草を抜く
まずは、雑草を抜くなどして、地面の状態をきれいにしておきます。雑草が残ったままそのうえから砂利や防草シートを敷くと、すぐに雑草が生えてくる原因となってしまいます。
2.整地・転圧をする
地面の雑草をきれいに取り除いたら、次は防草シートと砂利を敷くための土台作りです。地面が平らに整っていないと、砂利を均等に敷くことができません。そのため、砂利を敷く前は、地面を平らにならすことをおすすめします。
また、地面は平らにするだけではなく、しっかりと固めておきましょう。地面が柔らかいままだと、砂利が土の中に埋まってしまう原因になります。防草効果を持続させるためにも、足やスコップなどで地面を踏み固めるとよいでしょう。
3.防草シートを敷く
地面を整えたら、次は防草シートを敷いていきます。防草シートを何枚かつなぎ合わせて使用する場合は、すき間をなくすためにもつなぎ目が10センチ以上重なるようにしましょう。
つなぎ目を重ねるのは防草シートがずれて、そのすき間から雑草が生えてくることを防ぐためです。また、防草シートがはがれてしまわないよう、上からしっかりとピンで固定しましょう。
4.砂利を敷く
地面に防草シートを敷いたら、最後はその上から砂利を敷きます。できるだけ全体が均等な厚さになるよう心がけましょう。防草シートが見えなくなるように、十分な厚みで砂利を敷いたら作業完了です。
それでも雑草が生えてくる!防草シートや砂利は定期的な敷き替えを
防草シートは砂利を敷かずにむき出し状態で使用すると劣化が早く、寿命は10年ほどとなります。そのため、砂利を敷き表面を守ることで約15年近く長持ちさせることができるのです。
しかし、砂利は雨風や人が歩いているうちに、次第に層が薄くなっていきます。砂利のすき間から生えてくる雑草が増えてきたなと思ったら、砂利のつぎ足しや防草シートの敷き替えをおこなうことをおすすめします。
つぎ足しをするときに、使用している砂利の種類がわからなくなることもあるので、商品名を控えておくか、最初に多めに購入しておくとよいでしょう。
まとめ
庭などの地面の上に砂利を敷くことで、雑草が地面から生えてくるのを防ぐことができます。しかし、ただ防草用に砂利を敷くだけでは、次第に砂利が地面に埋もれていきます。そこから土が露出したら、雑草はふたたび生えてくるでしょう。
砂利の下に防草シートを敷くことによって地面から雑草が突き抜けるのを防ぎ、紫外線をカットすることができます。
一連の作業はご自身でおこなうにはかなりの労力や手間がかかります。難しそうだと思ったら業者に依頼してみてはいかがでしょうか。雑草が生えない美しいお庭になることでしょう。
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